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ダイバーシティな組織「ZAIKO」が生み出す、アフターコロナを見据えた“デジタルイベント”の可能性とは

ダイバーシティな組織「ZAIKO」が生み出す、アフターコロナを見据えた“デジタルイベント”の可能性とは

#SHOW CASE
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も

コロナ禍で様々なニューノーマルが生まれる昨今。
ライブエンタメ業界で自社開発のテック技術を駆使し、国境を越えたグローバルなビジネスチャンスを創出するスタートアップ企業があります。電子チケットプラットフォーム「ZAIKO」(https://zaiko.io/)を提供するZAIKO株式会社です。
ZAIKOは、2019年に設立したばかりのスタートアップ企業であり、アーティスト・イベント主催者がデジタル上でチケッティングから直接世界中のファンとつながることで、ファンマーケティングをより強固なものにしていくDirect to Fan(以下D2F)というビジネスコンセプトの下、自由度の高い電子チケットプラットフォームを中心としたイベントのデジタル化を実現する様々なサービスを提供しています。

そんなZAIKOは、コロナ禍でリアルなライブイベントの実施が難しくなる中、“非接触型のデジタル上で完結するライブ配信”の電子チケット販売を通し、この一年で急速な成長を遂げてきました。コロナという未曾有の状況の中でも経済成長を続け、新たな価値を市場に生み出し続けている裏には、「多様性」を重要視するZAIKOの企業理念と社内の組織作りがカギとしてありました。

「多様性」は、SDGs目標5の「ジェンダー平等」にも関係。この目標は、日本企業が問題意識を強く持っている項目の一つでもあります。各企業様々な形で雇用面においてもジェンダー平等を目指し取り組みをしていますが、日本のスタートアップ企業で人材の多様性を保つことは採用面などにおいても容易なことではありません。
ですが、ZAIKOは「多様性」を理念とし、創業当初から意識的に多様な人材を獲得し続け、サービスの特性でもあるグローバル対応力を実現しています。
現在のZAIKOの従業員数は70名ほどで、女性率は約60%、約半数のスタッフが海外籍です。出身国も様々で、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの英語圏のほか、中国、台湾、香港、韓国といったアジア圏のメンバーもいれば、フランス、ペルー、モロッコといった国の出身メンバーも数多く在籍。これは、ZAIKOの創業メンバーであるCOOのローレン氏の経営者としての思いが反映されているといいます。「私自身、スタートアップではあまり見ない女性経営者の一人であるため、人材の多様性は大切な要素であると考えていました。提供するサービス自体もグローバルに展開できるものを目指していたので、多様な人材の獲得を、創業当初から意識的に行っていました。ダイバーシティ豊かな人材を途中から投入しようと思っても、一定の社内文化が形成されてしまった後では、社内でマイノリティが生まれてしまったり、誰かにとって働きにくい環境ができてしまうかもしれない。そんな会社にはしたくなかったこともあり、設立当初から性別や国籍など多様な人材を意識的に採用し、社内文化自体をはじめからダイバーシティにしようと考えました」とローレン氏は語ります。企業の多様性を意識する上で、SDGs目標8の「働きがいも経済成長も」も密接に関係していることが見て取れますね。

そんな人材の多様性によって実現されているのが、ZAIKOのサービスの特徴でもある多言語・多通貨対応です。技術の進化に伴うグローバル化が急激に進む社会において、ライブエンタメ業界内でもその流れを取り入れ、グローバルスタンダードを作ろうとしているZAIKOのデジタルプラットフォームサービスは、コロナ禍で苦境に陥るアーティスト・イベント主催者にとっても新たなビジネスチャンスを創出する革新的なサービスでもあります。
いままで物理的な制限があるリアルなライブがマネタイズの中心にあったアーティスト・イベント主催者にとって、距離の制限を度外視にしたデジタル上で完結できる「ライブ配信」や電子チケットを駆使した「マーチャンダイズ」や「サブスクリプション」といった多角的なマネタイズ手法を日本のみならず海外へも展開できるよう、現地のファンが自身の言語でコンテンツを購入できるようになっています。
また、海外クレジットカードでの決済が可能であり、海外ファンを取り込むための仕組みも整備されているのが特徴。さらに「ZAIKOボーダーレス」(https://zaiko.io/borderless)という海外のメディアやマーケティング会社などのパートナーを通じて、コンテンツの情報を最適にローカライズしプロモーションが行えるサービスも提供しており、ZAIKOを利用することによって、世界中のファンへ向けたグローバルデジタルイベントを開催することが可能となっています。

ZAIKOは、コロナ禍で急激に注目があつまる「ライブ配信」にとどまらず、その先にあるD2Fを基軸としたグローバル展開可能な「デジタルイベント」をライブエンタメ業界の未来としてとらえ、アーティスト・イベント主催者の活動を応援し、日本の良質なコンテンツを世界へ発信していくサポートを続けていくといいます。そんな革新的な未来のエンタメを作ろうとしているZAIKOの動向を今後も注目したいですね!

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