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人と地球と宇宙を持続可能にするためのプロジェクト「#SpaceSustainability」が始動!


この記事に該当する目標
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
人と地球と宇宙を持続可能にするためのプロジェクト「#SpaceSustainability」が始動!

みなさんは「宇宙ごみ」という言葉を知っていますか?
別名スペースデブリとも呼ばれるこの「宇宙ごみ」は、地球の周回軌道上にある不要な人口物体のことを指し、運用を終えた人工衛星や故障した人工衛星、打ち上げロケットの上段、爆発や衝突により発生した破片などがその中に含まれます。
現在、地球の周囲を回っている宇宙ごみは10cm以上のものだけで約2万個とされています。これらのゴミは低軌道では秒速7km以上と非常に高速で運動しているため、人工衛星や宇宙ステーションに衝突すると大変な被害をもたらす可能性があります。
SDGsでは目標14に「海の豊かさを守ろう」、目標15に「陸の豊かさも守ろう」が設定されていますが、宇宙や地球の軌道も、森や海や川と同じように大切な天然資源です。宇宙を持続可能にすることも、私たち自身や次の世代が安心して暮らしていくために取り組んでいかなければならない課題です。

そんな中、持続可能な宇宙環境を目指す株式会社アストロスケールホールディングスは、宇宙ゴミがもたらす日常生活への影響や人類の将来への影響を見据え、考え、行動していくことを目的とした、“人と地球と宇宙を持続可能にする”ためのプロジェクト「#SpaceSustainability(スペースサステナビリティ)」を2月18日から始動中。
あわせて、2月18日に秋葉原UDXシアターにて「#SpaceSustainability」に関する説明会が行われました。説明会にはアストロスケールのCEO岡田光信さんや、スペシャルサポーターとしである宇宙飛行士の山崎直子さん、お笑い芸人・コメンテーターのパトリック・ハーランさん(パックンマックン)が出席し、宇宙環境問題についてのトークセッションなどが実施されました。

説明会では、岡田さんが宇宙環境問題について、「宇宙の持続可能性に関する議題は、宇宙業界で日々挙げられているトピックです。アストロスケールはこの問題に対する解決への道筋を見つけ、非現実的な問題から、実現可能な確かな希望へと変えてきました。宇宙の環境はスペースデブリによって著しく悪化していますが、持続可能な宇宙を保つためには軌道上のロードサービスを作ることが必要です。2030年がSDGsとしてのゴールの年になりますが、宇宙の持続利用が実現できなければ、SDGsの実現もできません」と語りました。

またトークセッションでは、山崎さんが宇宙に行かれた実体験の話に加え「せっかく宇宙への扉が開けているのに、私たちの世代で扉が絶たれてしまうと閉塞感が生まれます。宇宙ゴミを出さないようにする、出てしまったものをどう減らしていくかなど、色々な方と連携をし、次の世代につなげていきたいですね」とコメント。

パトリック・ハーランさんも「宇宙観光ももう少しで現実になりますが、まだ気軽に行けないので、より良い宇宙づくりに貢献できるよう、我々の世代から宇宙を守っていきたいですね。スペシャルサポーターとしてだけではなく、宇宙ゴミ芸人として力になれるように頑張ります」と語りました。

そして、アストロスケールが手掛ける民間世界初のスペースデブリ除去実証衛星「ELSA-d」は、今週3月20日(土)に打ち上げられます。
同日14:00からはYoutubeライブ
(https://youtu.be/lN5yQuDBGaw)にて、アストロスケールの宇宙持続可能性への取り組み、ELSA-dミッション、打ち上げの模様などをライブ中継。
「#SpaceSustainability」のスペシャルサポーターに就任したパトリック・ハーラン氏(パックンマックン)もゲスト出演します。

技術の進歩により、より身近な問題となってきた宇宙環境問題。私たち一人ひとりがこの問題について考えていく事が、今後の人類全体のためになっていくのではないでしょうか。