パレスホテル東京の一流シェフが作る、地球に優しいオリジナルハンバーガーとは?
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最近よく耳にするようになった、環境に優しい食材「プラントベースミート」。各企業の商品やレストランメニューなどでもよく見かけるようになりましたが、そもそもどんなものなのかご存じですか?プラントベースミートとは、「植物由来で作られた代替肉」のこと。世界中でも大豆やココナッツオイル、えんどう豆といった植物由来の材料から作られた代替肉が急速に広まってきており、注目が高まっています。
ではなぜ、「プラントベースミート」が環境に優しい食材だと言われているのでしょうか。その大きな理由の1つとして、牛から出るメタンガスが地球温暖化を加速させていると言われています。牛は胃で餌を消化する際に、温室効果がCO₂の25倍もあるメタンガスをげっぷから放出します。メタンガスは、CO₂に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスのため、温暖化への影響が大きく、加えて牛は世界で約15億頭ほど飼育されていると考えると、無視することができない大きな問題であることが分かります。
プラントベースミートなどの環境に優しい食材が普及していくことは、気候変動や家畜の問題などに有効です。これは、SDGsの17の目標の中の目標13「気候変動に具体的な対策を」のターゲット3「気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する」に関連があると言えます。
そんな中で今回は、様々なサステナブルな取り組みを行っている、東京・丸の内にあるラグジュアリーホテル「パレスホテル東京」に注目してみたいと思います。パレスホテル東京では、1Fオールデイダイニング「グランド キッチン」にて100%植物由来原料を使用したハンバーガー「オリジナル プラントミートバーガー」を、6月1日から販売しています。
この商品は、パティはもちろん、バーガーのその他の食材も100%植物由来原料を使用しています。バンズは、豆乳バター、オーツミルク、キビ糖を使用して作っており、パテは大豆、エンドウ豆をベースに全て植物性の素材で質感、色、食感まで牛肉のパテと変わらぬ品質に仕上げています。テリヤキソースも全て植物性、豆乳チーズと卵不使用のマヨネーズを使用しており、低カロリーなだけではなく、動物性原料を使用した食品に比べて生産時の天然資源消費が少ないため環境的な負荷を減らすこともでき、ヴィーガンの方にも満足いただけるメニューです。パレスホテル東京の一流シェフが作る、身体にも地球にも優しいおいしさはそのままの環境配慮メニューは、ぜひ一度試してみたいですね。
これ以外にもパレスホテル東京では、以前に記事でも取り上げたフランス料理「エステール」が行う地産地消に関する取り組みを行っています。またB1Fペストリーショップ「スイーツ&デリ」では、パレスホテル東京の人気のショートケーキ「プレミアムショートケーキ」の製造過程で生じる余った切れ端を使用して、ロールケーキへと生まれ変わらせたフードロス商品「端っこロール」を6月1日から販売しています。余った切れ端で新たなケーキを作り出せるのは、一流ホテルのペストリーシェフだからこそかもしれないですね。
今回は、「オリジナル プラントミートバーガー」や「端っこロール」、「エステール」など、サステナビリティの観点から様々な取り組みをしているパレスホテル東京に注目してみました。一流ホテルが行うサステナビリティな取り組みに、今後も期待していきたいですね。