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ワーキングペアレンツが真に活躍する社会に。新しい働き方を提供するXTalentとは

ワーキングペアレンツが真に活躍する社会に。新しい働き方を提供するXTalentとは

#SHOW CASE
  • ジェンダー平等を実現しよう

「共働き」。最近はすっかり一般的になったワードの一つです。
近年、そんな共働きの家庭は増加傾向にあります。そんな中、出産や育児と仕事の両立が注目されつつあります。
例えば、2021年6月3日には男性の育児休暇を取得しやすくなる制度を定めた育児・介護休業法の改正法が衆議院本会議で成立し、分割取得や休業中の労働が可能に。より男性が育児休暇を取りやすいような環境になりました。また、夫婦別姓を認めず婚姻届を受理しなかった家事審判の問題もあり、最高裁判所で争われているといった事例も。
今回は、そんな社会情勢の中、ワーキングペアレンツの転職支援をし、共働き世帯に精通しているXTalen株式会社の上原代表にお話を伺いました。

XTalentとは?

XTalentは、ワーキングペアレンツむけのハイクラス転職サービス「withwork」の運営などを通して、リモートワークやフレックスといった制度や子育て中の社員人数割合などから、子育てとキャリアの両立に最も適した会社を精査して紹介するエージェントです。スタートから2年程度ですが、年々規模を拡大しています。
リモートワークが普及する中、より育児に向き合いたいという男性からの登録も目立ってきており、去年からワーキングペアレンツ向けのサービスに変更しました。IT/Web業界の企業を中心に取引しており、子育て中の女性が役員や管理職として活躍している企業も多いそうです。

働きやすい会社の見極め方

推薦する会社をどうやって決定しているのかという質問に対しては、制度面と文化面の2点を挙げた上原さん。
制度面:リモートワーク、フレックス勤務や入社時からの時短勤務が可能か
文化面:女性やママに限らず、社員の方々がどのような働き方をしているか。残業時間だけでなく育児による早帰りなどを許容する文化があるか。
これらを主にチェックしているそうです。
社内の人に実際にインタビューすることもあれば、人事部の方と話をして細かくチェックしているそうです。

SDGsとの関連性とは

この取り組みは、実はSDGsの達成に関わっていることにお気付きでしょうか?
SDGsは持続可能な社会を作るための開発目標で、17のゴールとそれぞれのゴールを達成するためのターゲットがあります。
XTalentの取り組みは、SDGsの5.「ジェンダー平等を実現しよう」というゴールのターゲットのうち
5-5「政治や社会の中で、何かを決めるときに、女性も男性と同じように参加したり、リーダーになったりできるようにする」
5-b「女性が能力を高められるように、インターネットなどの技術をさらに役立てる」
5-c「男女の平等を勧め、全ての女性や女の子があらゆるレベルで能力を高められるように、適切な政策や効果のある法律を作り、強化する」
の達成に主に関わっています。

XTalentは、女性も男性も社会で自分の能力を最大限に生かして活躍できるようにサポートすることで、SDGsの達成に貢献しているのです。

XTalentの反響と今後について

最近は女性だけでなく男性の登録者も増加傾向にあり「育休をとってから肩身が狭い」、「子育てはしたいけどキャリアを捨てたくない」など、ライフ、ワークを両立させたい悩みがたくさん寄せられると上原さんは話します。男性は男性のバイアスがあり、苦しんでいる人も多いようです。
女性に関しては、2014年ごろまでは非正規雇用で出産後も働く女性が増加していたのに対し、2015年ごろからは正規雇用者の方が高く増加傾向にあるとのこと。出産しても離職しなくていい環境は徐々に整ってきていると言います。そして、「一方で、今後はワークとライフをトレードオフにしなくていい環境を作れるかが重要だ」と語る上原さん。
また、「会社の制度によっては時短勤務により給料が大きく減ってしまい、その後昇格の対象から外れてしまうケースもよく候補者の方から耳にします。
その結果育休からの復帰率は上がっても、管理職比率が改善されない企業がまだまだ多い。今後は会社全体の働き方を見直し、育児しながらでも無理なくキャリアを伸ばしていける環境づくりが求められるだろう」と予想し、柔軟で多様な働き方を当たり前のものとして受け入れる雰囲気や文化づくりも必要不可欠だと言います。
個人においても、家庭では夫婦での家事・育児の分担を見直し、負担が偏らないようにすることも大事だと語っていました。

インタビュー後、XTalentは現代の共働き世代のニーズにぴったりと寄り添う素敵な会社だと感じた筆者。この素晴らしい取り組みが今後さらに注目され、社会で活躍していくことを期待したいですね。

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