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ごみを減らすアップサイクルとは。おうちでも簡単にできるSDGsアイデアを紹介!

ごみを減らすアップサイクルとは。おうちでも簡単にできるSDGsアイデアを紹介!

#SHOW CASE #TREND
  • 働きがいも経済成長も
  • つくる責任つかう責任

皆さんは「アップサイクル」という言葉の意味を知っていますか?サステナブルの意識が高まった現代で、「アップサイクル」のどのような魅力が注目を浴びているのでしょうか。今回はこの「アップサイクル」について読み解いていきましょう!
①リサイクルとアップサイクルの違いを知りたい
②アップサイクルに取り組む企業を知りたい
③日常生活で取り入れられるアップサイクルを知りたい
それぞれの方々向けに紹介していきます。

①そもそもアップサイクルとは?

アップサイクルとは、「ごみ」つまり廃棄物をまったく新しい製品として生まれ変わらせる取り組みのことを言います。リサイクルとの違う点は「原料」を生かすか「素材」を生かすかという点です。リサイクルは不要になったものを「原料」の段階まで戻して利用する一方、アップサイクルは不要になったものの「素材」を異なる分野で新しく活用することを言います。例えば、廃棄されるデニムジーンズの繊維から新しい衣類を作ることはリサイクル、デニムジーンズの味を活かしてデニムカバンに変えることはアップサイクルです。この働きは世界的有名ブランドや日本の伝統産業に至るまで幅広く普及しています。
アップサイクルはSDGs目標12の「つくる責任 つかう責任」に該当するイメージが付きやすいですが、新しい製品の生産場所や生産者が必要となるので目標8の「働きがいも経済成長も」ターゲット8.4「消費と生産の効率を上げ、経済成長による環境破壊をなくそう」にも当てはまっています。ごみをアップサイクルすることが環境・雇用の維持につながっているのです。

②実際に取り組んでいる企業3線

1) GAP Japan
2) Creema
3)  PLASTICITY

1)GAP Japan
ファッションブランドGap Japanは環境への影響を最小限に抑えるために材料をできる限り再利用することで、地球環境の維持に貢献しています。8月には、着られなくなったTシャツをエコバックにする取り組みを行いました。アップサイクルを行うにあたり、やはりファッション業界は相性抜群です。捨ててしまうかもしれない衣類を世界に一つだけのエコバックにする体験は、簡単に「サステナブル」を肌で学べる良い機会になります。地球への影響を軽減しながらファッションを楽しめる取り組みは、手軽にSDGsを取り入れられるということで話題になっています。思い出の詰まったTシャツが、新しいエコバックとなって更なる思い出を作り出す。まさに「アップサイクル」の醍醐味ですね。

2)Creema
ハンドメイドマーケットプレイスCreemaの「全国いいもの発見プロジェクト」では、伝統産業事業から出る廃棄物を素材に、クリエイターが作品をつくるコンテストを実施しています。この取り組みでは、日本の伝統産業を守りつつ廃棄物を減少することができるため、クリエイターからも人気を博しています。岡山の「シルク」や熊本の「いぐさ」、遠州織物の「布耳」など使う材料は幅広く提供されており、アップサイクル作品の幅も様々です。この取り組みは、より多くの人々に伝統工芸品を知ってもらうだけでなく、地域を巻き込んだ活動になるため、地方創生にも良い影響を与えます。本来では廃棄物として捨てられる部分が匠の腕によって全く新しい作品に次々と生まれ変わる様子から、目が離せません。

3)PLASTICITY
ビニール傘のアップサイクルに特化したブランド「PLASTICITY」では、ごみとして捨てられる傘を人の手で選別・解体・洗浄し、新たな生地にして商品を製造しています。年間約8,000万本も廃棄されてしまうと言われているビニール傘ですが、実はは骨とビニールを強く接着させる傘はリサイクル自体がかなり難しいそうです。そこでPLASTICITYは「10年後になくなるべきブランド。」というメッセージを掲げ、プラスチックを使うビニール傘のアップサイクルに取り組んでいます。選別した傘の素材を重ねてプレスすることで独自の素材「GLASS RAIN」を作り、職人の手で一つ一つ丁寧に裁断・裁縫します。裁縫の際は糸などの細かい部分まで環境に配慮していて、ごみだった傘は想像もつかないほど美しい商品へと変化します。丁寧に作っているからこそ、どの製品も長く使うことができる点も魅力です。PLASTICITYでは自宅にあるビニール傘をオフィシャルストアに持ち込むと、傘1本を100ポイントで還元してくれるサービスも行っています。自分の不要になった傘が新しく生まれ変わると思うと、とてもワクワクしますよね。

③今すぐできるアップサイクル

ここまで読んでみてアップサイクルのことを少しずつ理解いただけましたでしょうか?ここからは自宅で簡単、今すぐできるアップサイクルをみなさんに伝授していこうと思います!ビニール傘から生み出した商品など一見すると難しそうに見えてしまいますが、無理せず取り組むことも一つの大切なポイントです。

★空き瓶・空き缶を花瓶に!
おうち時間が増えたことで、お部屋に空き瓶や空き缶はありませんか?ごみとして捨てるにも重くかさばるので大変ですよね。そこで空き瓶たちをお部屋のインテリアとして可愛くアップサイクルしましょう。外国のビールや飲み物はパッケージがお洒落なので、置くだけでお部屋の雰囲気がアップします。花瓶だけでなく、お子様の文房具入れや鉛筆立てとして活用することもできます。シールを貼って自分だけのオリジナルインテリアにしても楽しいですね。

★紙袋をブックカバーに
近年ショッピングバック有料化に伴い、お店の紙袋も10円、20円とかかりようになりました。本来であれば捨ててしまっていた紙袋も、せっかく購入したのなら有効活用したいですよね。そこでおすすめなのが、オリジナルブックカバーにすることです。
本にカバーは付き物。お気に入りのお店の紙袋を捨てずに使うことで毎日の読書も楽しみになります。

★サイズが合わないデニムを小物に
こちらは裁縫上級者向け!サイズが合わないお子様のデニムや一部が汚れてしまったデニムを簡単エコバックにアップサイクルすることもできます。本来なら古布としてごみの日に出してしまうデニムですが、布が丈夫なのでカバンにしても十分にその機能を発揮させることができます。お買い物にエコバックが必須になったからこそ、この機会に作ってみても良いですよね。

不要になった廃棄物に新しい命を吹き込むアップサイクル。自分がアップサイクル商品を選べるだけではなく、今すぐに自宅で楽しめる点も嬉しいポイントです。おうち時間が増えた今だからこそ、身近な部分から「アップサイクル」を始めてみてはいかがでしょうか。


Gap Inc.サステナブル公式サイト
Creema公式サイト
PLASTICITY公式サイト

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