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生産のプロセスを学び新たな購入体験を。東急プラザに限定OPEN「マナベルマルシェ〜生産のプロセス展〜」

生産のプロセスを学び新たな購入体験を。東急プラザに限定OPEN「マナベルマルシェ〜生産のプロセス展〜」

#SHOW CASE #EVENTS & SEMINARS
  • つくる責任つかう責任

皆さんは商品を購入する際、何を見て「買う・買わない」の判断をしていますか?
例えば、価格やパッケージ、食品の場合は賞味期限や産地などではないでしょうか。
ですが、その商品がどのようなプロセスを経てお店で売られているのか、気にしたことはあるでしょうか。誰の手によって、どんな思いでつくられているのか。見えない部分に光を当て、その裏側を「見える化」することが重要となってきている今、2021年12月28日(火)までの期間限定でオープンしたマナベルマルシェでは、生産過程とそれにまつわる“ストーリーの見える化”を子供達の言葉と生産者の声で伝えています。どんな取り組みがなされているのか、その魅力について見ていきましょう。


東急プラザ銀座では「マナベルマルシェ〜子供たちが取材した生産のプロセス展〜」が2021年11月30日(火)から12月28日(火)まで開催中。日本各地のサステナブルな社会・地域の魅力を感じながら、産地直送の特産物やご当地グルメを楽しめる、というのがコンセプトです。持続可能な未来のために、社会課題の解決に取り組む東急不動産が新しい事業を展開。新感覚の学べるアンテナショップを期間限定でオープンしました。東急不動産が再生可能エネルギー事業を展開している、北海道松前町、北海道釧路町、茨城県行方市の3つの自治体が参加しています。

マナベルマルシェでは、全国の好奇心旺盛な子供たちが記者として生産者を取材。
その録音音声が店内で聞ける仕組みになっています。これまでにも「生産者の顔」がわかることが大切だとされてきました。そこで今回は「生産者の声」が音声パネルとして展示されています。子供ならではの視点で特産品が商品として手元に届くまでのルーツや、食材の美味しい食べ方についてなど、とにかく気になることを自由に質問。子供記者の目線を通してこれまでとは違ったショピングや食の楽しみ方が広がります。

私たちの食生活に欠かせない食品管理にも目を向けてみましょう。近年、話題に上がる「サプライチェーン」や「トレーサビリティ」というワードを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
サプライチェーンとは、商品の調達、製造、販売、消費の流れのこと。そして、トレーサビリティとは英語のトレース「Trace(追跡)」と「Ability(能力)」を組み合わせた造語で、日本語では「追跡可能性」と訳されます。これまで生活者・消費者からは見えづらかった、手元に来るまでの流れを明らかにしていくことが、これからは重要とされています。
「いつ、どこで、だれの手で」作られているのか。シンプルなことほど見えづらい今の世の中で、これからは消費者である私たちも、「買うことへの意識」を向けていくことが必要とされています。

こちらの課題はSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも深い関係があります。生産・流通の過程で汚れや傷がついた食品が、味や栄養価に問題がないにも関わらず、返品や廃棄になることが多くあります。また、日本ではまだ食べられるのに廃棄される食品が年間570万トン(※)。これは国民1人あたりで換算すると、お茶碗1杯分(約124g)の食べ物が毎日捨て続けられているということになります。それらは「フードロス」や「食品ロス」と呼ばれています。これは買いすぎや食べ残し、調理の際に食べられる部分まで捨てられてしまうことなどを指し、食べ切ることまでを考えなければならない私たち消費者、そして適切な量や商品をつくる生産者にも責任があるとし、これらの改善を国際目標に掲げています。
(※)※農林水産省及び環境省「令和元年度推計」

マナベルマルシェでは、子供たちがインタビューした生産者の声を通じ、生産のプロセスとそこに込められた思いを感じることができます。食べることや生産の背景まで思いを巡らせることが、食事の一環として楽しめるように工夫されています。
そして、サプライチェーンやトレーサビリティについても、良識を持った考え方、食品の扱い方が重要視されています。日本国内においてのフードロスの現状、食品に対するそれぞれの思いを互いに理解していくことがSDGsの1目標12「つくる責任 つかう責任」の達成につながるのです。

今まで見えていなかったストーリーを知ることで、食に対する意識や食文化が豊かになり、そして充実したものへと変化していきます。身近にあるからこそ、意識を向けなければ見えない裏側のこと、持続可能な社会、未来を担っている私たちの意識が最も大切なことに思えます。子供のようなフラットな気持ちで生産の背景を知ると、サステナブルな視点で世界を見つめることができ、自然とSDGsを取り入れやすくなります。
見て、聞いて、そして美味しくいただく。シンプルな流れに優しさや奥行きを感じながら生活を送ることで、より良い世界が私たちの手によって、作り上げられていくのではないでしょうか。次世代の子供たちの未来を守るためにも今、できることから始めてみましょう。


公式サイトはこちら

  • [日程]2021/11/30(火)~ 12/28(火)
  • [時間]11:00 ~ 20:00 ※東急プラザ銀座営業時間に準ずる
  • [場所] 東急プラザ銀座B1階
  • [内容] 子ども記者による生産者への取材(「声」の展示)、地域の産地直送の特産物の販売、カフェカウンターでの各地域の地酒やビール・ジュース等の試飲

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