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多世代交流施設「みらいあさひ」とは?イオンタウンが創る持続可能な街づくり

多世代交流施設「みらいあさひ」とは?イオンタウンが創る持続可能な街づくり

#SHOW CASE
  • すべての人に健康と福祉を
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう

ニュースなどでよく耳にする少子高齢化問題。2022年は、団塊の世代が後期高齢者になり始め、2025年には65歳以上の人口が3,677万人に達すると見込まれており、今後日本は「超高齢社会」へ突入します。
さらに、働く世代の人口が減少を始めることから、高齢者医療への拠出金額が大幅に増加し、国民の約4分の1が加入する健康保険組合連合会が解散の危機(通称:「2022年危機」)を迎えるといわれています。
本記事では、人口減少と少子高齢化の課題解決、そして地方創生の一手として、千葉県旭市とイオンタウン株式会社を代表事業者とする事業者グループが官民連携で取り組んだ新しい街づくりの事例について紹介します。

官民連携で挑む地方創生への挑戦「生涯活躍のまち・みらいあさひ」とは?

日本全国、特に地方都市において少子高齢化への対応は喫緊の課題となっています。千葉県旭市ではこの課題解決のため、国が推奨する生涯にわたって活躍していける街づくりを行う考え方「日本版CCRC」に基づき、2015年に「旭市生涯活躍のまち構想」を重点戦略とし「持続可能な多世代交流拠点」を生み出すために活動してきました。

そして2018年、旭市は民間事業者を対象とした事業主体の公募を実施。そこで、手を挙げたのが、地方都市での店舗経営のノウハウ、スーパーシティ構想における実績もあるイオンタウン株式会社を代表とした事業者グループでした。

この事業者グループが提案した「生涯活躍のまち・みらいあさひ」では、地域の医療を担う総合病院や、道の駅と拠点連携を行うことで、様々な世代の方が交流する拠点となることを目指しています。
2022年4月23日にまちびらきをした「生涯活躍のまち・みらいあさひ」には、住民の生活インフラを担う「イオンタウン旭」が開業。イオンタウン旭の2階には子育て世代を中心として様々な世代の人が自然に交流出来る空間を目指す施設「おひさまテラス」を有し、総合病院との連携を視野に調剤ロボットを導入した薬局、地場産の生鮮食品を多く取り扱い地域住民の生活を支える「イオンスタイル旭中央」を含む全19店舗が出店しています。

子育て世代を中心に多くの世代が交わり、新たな交流が生まれる場所「おひさまテラス」

イオンタウン旭の2階に位置する「おひさまテラス」には、雨の日でも子どもたちが遊べる屋内公園(プレイングパブリック)や、好きな書籍を好きな場所で楽しむことが出来る各種パブリックスペースなど、無料で気軽に使用できるスペースが多くあります。
誰でも、いつでも、気軽に立ち寄ることが出来る空間を作ることで、様々な世代が気軽に立ち寄ることが出来る施設となっているのです。
また、有料スペースとして、キッチンスタジオ、クラフトルーム、ビジネス利用も可能なコワーキングスペース、会議室、さらには施設利用者を対象とした無料の託児所まで有しているため、旭市内のビジネスパーソンや起業を考える人にとっても立ち寄りやすい施設となりそうです。

官民連携で街全体を活性化!

「みらいあさひ」の取り組みを地域全体の活性化に波及させるべく、イオン株式会社、千葉県旭市、診療圏人口100万人を誇る地方独立行政法人総合病院国保旭中央病院の三者は、「未来に向けた持続可能なまちづくりに関する連携協定書」を新たに締結しました。米本弥一郎旭市長は「『みらいあさひ』のまちづくりは、官民が非常にうまく連携できている好事例として国からも大変注目されている。官民連携は今後の本市のまちづくりをけん引する、大きな原動力になるものと確信している」とコメントを寄せています。

また、イオンタウン株式会社の加藤久誠代表取締役社長は、「今回の協定は、防災や災害時の支援に関することだけでなく、健康増進や食育、高齢者及び障がい者支援、子育て支援、青少年の健全育成、地産地消の推進、環境保全といった持続可能な社会を実現する為の取り組みなど12項目において連携し、市民の皆さんの生活を支えていきたい」と述べており、今後の地域活性事業への意気込みが伺えます。さらに、地域住民の医療を支えてきた旭中央病院を含めた三者の連携が深まることで旭市、旭市周辺住民のQOL向上が期待できます。

持続可能な多世代交流の街づくりに期待

「おひさまテラス」では開業後は、多様な機能を持ったスペースを活用し、多くの世代が緩やかに交流できる取り組みも行っていくとのことです。さらに来年度以降には同事業地内に建設予定の介護施設への入居者との交流拠点としての役割も検討しており、子育て世代、ビジネスパーソン、高齢者など全ての世代が安心して交流できる場所を、ハード(建物)とソフト(取り組み)の両方の側面から作っていくことで、持続可能な街づくり、地方創生のモデルケースとなることが予想されます。

昨今は日常で接触するメディアが多様化し、小学生でもスマートフォンやタブレットを利用することが当たり前になり、話題のオンラインゲームをプレイしたり、好きなYoutuberを見ることが彼らのトレンドになっています。働く世代に目を向けても、テレワークが普及したことで場所を問わない効率的な働き方が進み、生活が便利になったと感じる方は多いと思います。一方で、世代を問わずスマートフォンを使用するユーザーが増加したことにより、テキストコミュニケーションが当たり前になり、相手の心情を推し量ることが以前より難しくなっています。ITがより一層生活に浸透する中で、地元の街を通じて、幅広い世代と対面でコミュニケーションを交わす機会ができることは、かけがえのない時間だと感じます。

「おひさまテラス」という多世代交流する場が生まれることで、若い世代が高齢者との会話を通じて、インターネット上では得られない貴重な経験談を聞く機会が増えるなど様々な世代間での交流が増えることで、地域に活気が満ち溢れることが期待されます。
今後も「おひさまテラス」をはじめ「イオンタウン旭」の動向に注目していきたいです。


生涯活躍のまち「みらいあさひ」HPはこちら

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