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サウナは環境に悪い?心も身体もととのうサステナブルなサ活とは

サウナは環境に悪い?心も身体もととのうサステナブルなサ活とは

#SHOW CASE #TREND
  • 気候変動に具体的な対策を

ととのう、サ活、サウナー……。様々なワードを生み出し、今や空前のブームとなっているサウナ。皆さんの中にも、ここ数年でハマった!という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。スマホを置いて、ゆっくり目を閉じて自分と向き合い、冷たい水で汗を流す。忙しい日常の中に心と体の健康をもたらしてくれるサウナも、実は、その裏では多くの二酸化炭素を排出しているんです。いつもと少し楽しみ方を変えて、環境に配慮したサウナを体験してみませんか?

サウナは環境に悪い? 環境に優しい楽しみ方をご紹介

日本で広く普及しているドライサウナは、高温を保つために電力やガスといったエネルギーを大量に消費し、二酸化炭素を排出しています。二酸化炭素は地球温暖化の一因と言われおり、SDGsの観点から見ると決して環境にいいものではありません。そこで、環境に配慮した新たな楽しみ方として注目されているのが、薪ストーブを使う「テントサウナ」です。持ち運びが可能な家庭用サウナで、湖や川、海辺で使えば、水風呂を用意することなく、また、カップルや家族で入れるので、いつものサウナ時間をより楽しむことができます。

画像出典:Amazon

テントサウナは薪ストーブの熱を利用します。薪を燃やす段階で二酸化炭素が排出されるなら意味がないのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、実は薪の燃焼で排出される二酸化炭素量はその木自身が呼吸で吸収した二酸化炭素の量と同じというから驚きです。成長段階で溜めた二酸化炭素が燃焼によって排出されただけなので、プラスマイナスゼロ、つまりカーボンニュートラルなのです。
普段施設を利用することが当たり前だった方が急にテントサウナに移行することはハードルが高いかもしれませんが、キャンプやグランピングなどアウトドアを楽しむ中での一つのアクティビティとして始めてみると、また違った良さが感じられるかもしれませんね。

サステナブルなサウナグッズをご紹介!

環境を意識した楽しみ方はテントサウナに変えるだけではありません。身近なところから始めることもできます。いつものサウナに持っていきたい、環境に配慮されたサウナグッズをご紹介します。

サウナハット

画像出典:SAUNA TRAVEL

サウナハットは、蒸気や高熱から頭と髪を守るための帽子です。頭部が長時間熱い蒸気に当たって起こる、のぼせや頭痛、めまいといった体調不良や、熱による髪のダメージを防いでくれるため、サウナ好きの中では必須アイテムとなっています。タオル地やフェルト、麻など様々な素材のものがありますが、環境視点からお勧めしたいのはリサイクルウールを使用したハット。ウール製はサウナの本場北欧でも多く使われている素材です。こちらの商品の原料となっている羊毛は、古着のセーターや、縫製工場の裁断くず、紡績工場の落ち綿など、廃棄される羊毛繊維からできています。集めた原料は糸1本ずつ組成毎に選別し、更に色も仕分けられるので、染色の必要がありません。愛知県一宮は繊維の産地で、古くから羊毛再生の文化があり、この技術と資源を使って作られています。強度を保つために少量の化学繊維が使われていますが、羊毛を何度でも再生させるというサステナブルなコンセプトは非常に共感でき、是非使ってほしいサウナハットです。

サウナポンチョ

画像出典:3710(ミナト) HP

サウナ上がりの体を冷やさずに快適に保ってくれるサウナポンチョ。こちらのポンチョは環境に配慮されたオーガニックコットン100%でできています。オーガニックコットンとは、肥料や農薬などの合成化学物質を使わずに作られる、環境に配慮されたコットンのこと。通常のコットンに比べて生育に必要な水も10分の1の量であるため、産地となる途上国で問題となる水資源を守りながら栽培することができます。包装用のビニール袋も廃止し、更には輸送距離の短い国内生産で二酸化炭素の排出まで配慮。サステナブルが徹底されたサウナポンチョです。

サウナマット

画像出典:Kiitos Shop

サウナのベンチに敷いてあるサウナマットですが、多くの人が利用し大量に汗をかくので、衛生面が気になるという声もよく聞かれます。そんな方にお勧めしたいのが、自分専用のサウナマットです。こちらの商品はフィンランドリネンを使用して作られています。リネン素材は環境に優しい素材の1つです。リネンの元となるフラックス(亜麻)は農薬や肥料を使う必要がないくらいに強く、定期的な水やりが必要なコットンとは違い、敢えて水を与える必要もありません。また、繊維から種、根にいたるまで捨てるところがなく、無駄のない環境に優しい植物なのです。こちらの商品を作っているJOKIPIIN PELLAVA社。環境保護に力を入れている、フィンランド西部にある小さな村の家族経営の会社です。素材は全て栽培環境が分かる農家から仕入れ、製造工程でも化学薬剤を使用しません。製造工程で出る余熱は室内ヒーターに使われ、包装はリサイクル材料を使用。環境負荷を減らすことを当然のこととして、Made in Finlandの高品質のリネン製品を作っています。

環境の観点からサウナと向き合ってみよう

サウナとSDGs。一見すると関係性は低いように感じますが、実はサウナが環境に負荷がかかっていることを知ると、その楽しみ方も改めて見直したくなります。
今回ご紹介したテントサウナはレンタルもできますし、キャンプ場などでは貸し出しをしているところもあります。仲間で使えるので、レジャーコンテンツの1つとして取り入れることもお勧めです。これからサウナを始める方は身近なサウナグッズから意識してみるとその楽しみ方も広がりそうですよね。サウナを通して環境問題について考えてみませんか?

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