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「パンの耳」からクラフトビール!?今年のお中元はサステナブルなビールで。

「パンの耳」からクラフトビール!?今年のお中元はサステナブルなビールで。

#SHOW CASE
  • つくる責任つかう責任

梅雨も明けいよいよ夏本番。そんな7月は、お中元シーズンの到来でもあります。毎年何を贈ろうか悩む方も多いはず。そこで今年は、いつもと切り口を変え、お中元にもサステナブルなアイデアを入れてみるのはいかがでしょうか?定番ど真ん中のビールにも、実はサステナブルなアイデアが詰まったものがあります。

今回は、お中元にもピッタリなサステナブルなビールにフォーカスしてご紹介します。クラフトビールとは何か、最近の流行、どんなことがサステナブルなのか、順を追ってみていきましょう。

「Craft Beer」クラフトビールの流行

「Craft(クラフト)」には、手工芸品・民芸品という意味が含まれることから、小規模な醸造所でビール職人によって造られたものがクラフトビールと呼ばれています。飲み口や味わいなどが王道なものから、小さな醸造所だからこそ造り出せるアロマや口当たりが個性的なものまで、選択肢の広さも近年人気の理由の一つです。

昨今では、若者のビール離れも話題となりました。しかし、クラフトビールの流行によって、かつての「沢山飲む」といった飲み方ではなく「好きなものを選んで飲む」という新たなビールの楽しみ方も浸透し、若年層にも再び人気となっています。また、最近のクラフトビールブームを受け、大手メーカーも続々とクラフトビール市場に参入し、高品質なクラフトビールが気軽に手に入るようになりました。

食品ロス対策!サステナブル製法

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも含まれる、食品ロスの問題が深刻です。環境省によると、2020年の日本の食品ロス量(本来であれば食べられるにもかかわらず廃棄された食品)は、約522万トンです。世界には飢餓に苦しむ人々が多い中、日本は食品ロスが多い国として、深刻な状況となっています。そんな食品ロス問題にフォーカスし、廃棄予定だった食材を原材料としてアップサイクルしたクラフトビールも開発されています。

アサヒグループジャパンの新会社「アサヒユウアス」では、廃棄予定だったコーヒー豆を回収し、コーヒークラフト「蔵前BLACK」として販売し、話題を呼びました。

また第2弾では、サンドイッチを製造する際の活用しきれないパンの耳を加工し、使用したヴァイツェンタイプの発泡酒「蔵前WHITE」が登場。

ビターな味わいの蔵前BLACK、パンの耳由来の香ばしい香りの蔵前WHITE、どちらも人気を博しています。

もう、お中元で悩まない!オススメのサステナビール

今年のお中元に贈る、オススメのサステナブルビールをご紹介します。贈る方の好みに合わせて選んでみるのはいかがでしょうか。

JUNGLE BREWERY「FULL MOON RABBIT(フルムーンラビット)」

コロナの影響で飲食店の廃休業が増え、沢山の野菜や食品の廃棄が余儀なくされていました。そんな中、廃棄予定の大量の小豆を副原料として作られたのが「フルムーンラビット」。濃厚な麦芽の香りが楽しめる、アンバーエールです。

CRUST JAPAN「CRUST LAGER(クラストラガー)」

まだ食べられるのに廃棄されそうだったパンが「クラストラガー」というビールに生まれ変わりました。豊かなモルトと、ほのかなトーストの香り、ホップとのバランスが調和した、どんどん飲みたくなるラガービールです。

Boulanferme「upcysle(アップサイクル)」

パン屋さんの「もったいない」から始まった個性豊かなクラフトビール。数名のクラフトマンたちの賛同を得て、出来上がったのが「アップサイクル」というシリーズです。4つの種類が用意され、スイーツに合うものやキレの鋭いもの、アソートタイプも販売されています。

このように、やむをえず廃棄されることになっていた食品を原材料とし、作られているクラフトビールがあります。

日本では、1日に国民1人あたりお茶碗一杯分相当(113g)の食材が、毎日廃棄されています。これが、日常的に起きていると考えると、とてももったいないことであり、改善していく必要があります。国内外では他にも様々な取り組みがされていますが、私たちも日常的にできることが、まだまだあるはずです。

今回は、廃棄予定だったパンなどを使ったクラフトビールをご紹介しました。今年、大切な人に贈るギフトの選択肢の1つとして、サステナブルなクラフトビールを考えてみるのはいかがでしょうか。もちろん、家族や友人と暑い夏を楽しむためアイテムとしても、オススメです。

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