“SDGs”と“企業”をもっと近づける!SDGs MAGAGINE

あなたが自分のこと女の子だなって感じるのはいつ?『わたし、東京、22歳』展開催中

あなたが自分のこと女の子だなって感じるのはいつ?『わたし、東京、22歳』展開催中

#SHOW CASE #EVENTS & SEMINARS
  • ジェンダー平等を実現しよう

世界経済フォーラム(WEF)が発表した2022年の「ジェンダーギャップ指数」の報告では、日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中116位と、主要先進国で最下位という結果でした。

このジェンダーギャップ指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野から評価されますが、日本の場合は「経済」、および「政治」の分野の順位が低く、各国がジェンダー平等に取り組むなか、日本は世界から遅れていることが示されています。
そのため日本では、「2020年の女性管理職の割合を30%にする」など、女性の活躍を推進する目標を掲げていますが、2022年現在、これらの目標は達成できていません。

今回はSDGsの目標5である「ジェンダー平等を実現しよう」に関連して、ジェンダーギャップについて考えてみたいと思います。

「ジェンダーギャップ」ってなに?

ジェンダーギャップとは、男女の違いで生じるさまざまな格差のことをいいます。例えば、小さい頃に大人から「女の子だから~」「女の子なのに~」といった言葉をかけられたことはないでしょうか。これは「女の子はこうあるべきだ」という価値観や理想の押しつけになります。
ジェンダーギャップ指数が低いということは、女性に対する差別、雇用や賃金格差といった男女の不平等、暴力などの被害につながり、日本では、日常の習慣、社会の制度や仕組みなどにいまだ格差が根強く残っています。

このジェンダーギャップの要因の一つとして、アンコンシャス・バイアスが深く関係しています。アンコンシャス・バイアスとは、固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込みや偏見を持つことをいいますが、とくに男性よりも、女性のほうが影響を受けやすいといわれています。
私たちの生活の中で身近にあるアンコンシャス・バイアスは、女性が子育てをするべき、女性にはこの仕事は任せられないといった「役割」や、男の子は青、女の子は赤やピンクといった「色」に対するもの、現在では廃止されましたが、保母さん、看護婦といった「言葉」があります。(※現在は、保母さんは保育士、看護婦は看護師になりました)

このアンコンシャス・バイアスによって、社会が求める「女性らしさ」という概念に、息苦しさやもどかしさ、違和感を抱いている女性も多いのではないでしょうか。

「わたし、東京、22歳」写真・言葉展から見る女性のリアルな気持ち

社会が求める「女性らしさ」という概念は、実際、女性たちにどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

性別はグラデーション、プロナウン、ノンバイナリーと、さまざまな意見がある中で、東京に住んでいる22歳の女性のリアルな気持ちを届けることをコンセプトとした写真・言葉展が8月5日(金)から開催されています。
ここでは、その一部を抜粋してご紹介したいと思います。

Q:「あ、自分女の子だな~」って感じるのはいつ?「わたし、高校電車で片道2時間かかってたのね。だから、痴漢にもすごいあったんだよね。」
電車での痴漢被害のほかに、エスカレーターなどでの盗撮、路上で声をかけられるなど、普段の生活の中で性的な嫌がらせを経験した女性は多くいます。
あまり肌を露出しない洋服を着る、夜遅くは出歩かない、混んでいる電車には乗らないようにするなど、女性ならではの生きにくさにつながっているのではないでしょうか。また、女性に対する暴力は、女性の人権も侵害するものであり、ジェンダー平等を克服していく上でとても重要な課題だといえます。

Q:「男に生まれたら良かったのに!」って思うことはない?「いや、医学部にいたらあるよ。だって男社会だから、どう頑張っても。」
ジェンダーギャップが根深いといわれている医師の世界。女性の医師が少ない要因として、患者の容態急変や救急搬送、夜間などの診療時間外勤務は、体力勝負になることが挙げられています。
また女性は、妊娠・出産といったライフイベントがありますが、人手不足により産休が取りにくい、時短勤務を申請しにくいなど、生活と仕事の両立の難しさもあるようです。
※『わたし、東京、22歳』より、サイト表現統一のため一部文章表現を変えて転載しています。

「わたし、東京、22歳」写真・言葉展 主催本人からのコメント
ニュースで「女性の役員の数を増やす」とか、「ジェンダーバイアスをなくす」と報道されても、なかなか実感を持って、納得する人は少ないのではないでしょうか。しかし、社会の中で、女性が女性としてカテゴライズされることは、一人一人の毎日とつながっているものだと思っています。
ここからは、最近、私がとくに考えていることなのですが、毎日生きて経験することも、感じることも、話し方も、好きなことも、これらは少なからず、私が女性だからこそ、女性という特定の扱いを社会から受けていることが影響しており、私たち女性は社会の産物なのではないだろうかと感じています。自分自身であることと、女性であることが混ざり合った場所にいるのではないか、女性であることが影響して、いま現在の私という人間ができているのだろうとも感じています。
今回、私が主催した「わたし、東京、22歳」写真・言葉展では、女性として生きることのしんどさだけではなく、楽しさも、わくわくも、もどかしさも、違和感も、女性としての複雑な感情を写真と言葉で届けることができたらと思っています。

「わたし、東京、22歳」写真・言葉展で女性の複雑な感情に触れることで、ジェンダーギャップや性別にとらわれない私たちの幸せとはなにか?ということを考えるきっかけになるのではないでしょうか。

  • 写真・言葉展『わたし、東京、22歳』
  • [日時・場所]
  • 2022/08/05(金) いいオフィス下北沢 地下1階 午前10時〜午後8時
  • 2022/08/06(土) Cafe & Shisha “chotto” 午後1時〜午後11時
  • 2022/08/07(日) Cafe & Shisha “chotto” 午後1時〜午後11時
  • 2022/08/08(月) SYCL by KEIO 4階 午前10時〜午後6時
  • 2022/08/10(水) シモキタカレッジ 午前10時〜午後10時
  • [料金] 無料
  • [詳細]https://www.instagram.com/stories/highlights/18014871409422918/

カテゴリーの新着記事

新着記事

Page Top