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Z世代は何を求めてコミュニティカフェに?その意外な理由とは

Z世代は何を求めてコミュニティカフェに?その意外な理由とは

#SHOW CASE #TREND

経済誌「Forbes」が開催している、テクノロジー、教育、メディアなど、さまざまなカテゴリーから新しい才能を選出する「30 under 30」。日本でも2018年から開催され、「30 under 30 JAPAN 2022」の30名がこの夏に発表されました。
この発表で一躍注目を集めたのが長谷川ミラ氏。モデルの仕事と併行しながら、SNSや雑誌のコラム、ポッドキャスト、YouTubeなど、さまざまなメディアを通して社会問題について発信しています。
Z世代を中心に注目をされている長谷川氏、社会問題に関心を持つ若者がアウトプットできる場所として、六本木にコミュニティカフェをオープンしたことはご存知でしょうか。

「世界2位のTwitter大国日本」の若者、実はディスカッションが苦手?

長谷川氏がオープンしたコミュニティカフェ「um Cafe」は、海洋プラスチックやジェンダー問題などの解決へむけて取り組むメンバーや、ビーガニズムに関心を持つメンバーなど、Z世代が運営しているコミュニティカフェです。
「um Cafeが目指すのは、コミュニケーションの練習の場。日本人はディスカッションに苦手意識がある人が多いため、その意識を変えていきたい」とメディアの取材でも繰り返し話しています。
また、「ディスカッションというと何かしらの結論に持っていかなければならないと思いがちですが、『それもいいね』『私は全然違う意見だよ』『何でそう思うの』といったように、お互いの意見を揉むことで、意見をアップデートすることが大事なんです」ともコメント。
たしかに日本人はディスカッションが苦手だといわれています。それは、協調性を重心する国民性かもしれないし、日本独自の教育環境などが関係しているのかもしれません。日本はMAU(月に1回以上ログインするアクティブユーザー数)がアメリカに次いで2番目に多い、「世界2位のTwitter大国」と言われています。
良し悪しは別として、昨今「論破力」を光らせたインフルエンサーの発言が、マスコミを超えるほどTwitterで絶大な注目を集める風潮も、自らの気持ちを代弁するような発信者を欲している、ディスカッションへのが苦手意識からかもしれません。

um Cafe@六本木のとある仕組み

um Cafeは、カフェで若者がお茶をするための場所だけではなく、ディスカッションの苦手意識を克服することも目的として運営されています。そのため定期的にゲストを招いて「ブランド戦略」「日本の農業の未来」「情報収集のコツ」など、テーマを決めたイベントを開催しています。
さらにでは、学生でもカフェに気軽に来てもらえるように「Share the Love Ticket」という仕組みを導入しています。この仕組みは、お金に余裕のある人が余分にドリンクチケットを購入して、他の人にシェアするという取り組みです。日本で昨今課題視されはじめていた相対的貧困にもつながるアプローチです。

「Z世代はググらない?」いや、全然ググります。SNSを駆使したカフェの探し方とは?

Z世代でいうと、SNS上で「Z世代はググらない」というキーワードが話題になりました。これはいったいどういうことなのでしょうか。
Z世代は生まれたときから、スマホやパソコンがあり、SNSも身近なツールです。SNSを活用してあらゆる情報に触れる世代ですが、それに対して、Z世代以前の多くの方は、遅れをとらないように何とかSNSを使っている方も多いかと思います。
知りたいことについて調べるときも、Z世代以前はとりあえずGoogleで検索する、とりあえず「ググる」という言葉が使われてきました。一方で、Z世代はただ「ググる」だけでなく、知りたい目的によって検索メディアを使い分ける、という考え方が共感を呼んでいます。

画像出典:にしお氏 @_240san Twitter

先月、Z世代の企画マーケティング会社、僕と私と株式会社広報にしお氏のTwitter投稿が約2万いいねを集めた。同じお店を探すにしても、トレンドのお店はTikTok、作業するカフェはTwitter、旅行先でのお店はInstagram、お家カフェの方法はYouTube、お店の営業時間はGoogleマップ、といったように、目的に合わせて検索媒体を使い分けている、というポイントをまとめています。
編集部のZ世代にも聞いたところ、カフェを選ぶ際は、個人の作業の場合はInstagramで雰囲気を見て静かで集中できそうな場所を探し、Googleマップで混雑度を見る。逆ににぎやかなほうが集中できる人は、あえてGoogleマップの混雑度がほどよい場所を選ぶ。時にはTwitterでノマドワーカー向けのコンセントがあるカフェまとめ投稿を参考に。打合せの場合は、声がほどよく聞こえそうか、テーブルが遠すぎないか、予約はできるのか等、食べログコメントなどで細かくリサーチ。とはいえTikTok等でバズり過ぎて、客層が偏ってしまっていないか等、総合的に検索しながら、自分の目的や条件を満たすカフェを調べるそうです。

画像出典:Um cafe公式サイト

InstagramであつまるZ世代。なぜ他のカフェではなく、um Cafeに来たかったの?

カフェに話を戻すと…編集部の中でも、「行ってみたい」「気になる」と話題に上がったum Cafe。実際に足を運んだ2人にどんな場所だったか、なぜほかのカフェではなくここを選んだのか。話を聞いてみました。
Aご飯を食べたいというよりも人に会いに。
長谷川ミラさんのInstagram投稿から、カフェのアカウントをフォローして知りました。カフェで開催しているコミュニティイベントに参加するために来ました。いわゆる素敵なカフェグルメももちろんメニューとしてあるけれど、ほとんどのお客さんは自分の興味があるイベントを通して学ぶため、同じ興味がある人とつながるために来ている印象です。自分も参加者通しInstagramを交換して共通点の近い友達を作れました。
A自分の考えと似ている、代弁していると思える人がそこにいた。
友人のInstagramストーリーを通じて知った、サステナブルやジェンダーについてZ世代で交流するUM COLLEGEという、少数参加型イベントに参加したくて来ました。高校生も意外と多く、普段職場や同級生と話す機会ばかりだったので新鮮だった。基本ソロ活として1人で足を運ぶ人が多い印象。ジェンダー関連のテーマ回だったので、女性が多いのかなと思っていましたが、男性参加者もいて自分の思考が広げられました。普段は聞けない本音に耳を澄ませられるレアな機会でした。

画像出典:um Cafe公式Instagram@umtokyo

<オンラインの時代にこそ、リアルの場が必要。「カフェのような、でもカフェではない何か新しい空間」ふれあい、議論し、常にアップデートをする中で、多くの人たちとともに、この時代におけるより良い場の形を探求し続けます。>
と、公式サイトでメッセージしているように、コミュニティを探し求める若者のリアルなニーズが確かに存在していました。
Z世代の社交場やコワーキングスペースとしての利用幅として、カフェに加えて、シーシャ・サウナ・シェアラウンジも広がつつあります。あそこに行けば誰かに会えるからとりあえず行こうかな、というゆるい気持ちで行く場所が多様化している今。
“自分との共通点を持ち、分かり合える人”ラフにつながりたいZ世代は、あらゆる形のコミュニティスペースに行って、気持ちや意見を吐き出す場を求めているのかもしれません。

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