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30種類以上もある全てのビールが地元産?本当のクラフト“ビール”を考える

30種類以上もある全てのビールが地元産?本当のクラフト“ビール”を考える

#SHOW CASE
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を

“KEEP PORTLAND WIRED 常に変わりもので居続けよう!”こんなふざけたスローガンを本気で実践している街、アメリカのオレゴン州ポートランドをご存知でしょうか?ポートランドは「世界一サステナブルな街」としても知られている西海岸の街です。
そんなポートランドにコロナ規制が緩和され、渡米しやすくなったのをきっかけに筆者が実際に行ってきました!現地の体験を元にポートランドのビールからクラフトビールのあり方を探ります。

サステナブルで変わりもの、米国・オレゴン州ポートランド

オレゴン州はカリフォルニア州とワシントン州の間にある自然が豊かな場所です。実は、かの有名なスポーツウェアブランド「NIKE」やアウトドアブランド「Colombia」などはオレゴン発のブランド。そんなオレゴン州最大の都市がポートランドです。

ポートランドには様々な肩書きがあり、「全米一住みたい街」「世界一サステナブルな街」「世界一ブルワリーが多い街」などと呼ばれており、街には50以上のブルワリーがあるそうです。また、省エネや環境整備が整った高層ビルの建設が進んでおり、日本ではまだなじみが薄いLEED認証を取っている施設が多くあります。そんな、人にも環境にもいい街として全米で支持を得ているのがオレゴン州ポートランドです。

赤いビルの上に見える黒い筒がブルワリーです。

LEED認証とは、建物や都市の環境設備が人々の健康やクリーンエネルギーなどに配慮されているかを特定の条件と点数化で評価する認証プログラムです。

地産地消がサステナブルのキーワード

ポートランドの醍醐味はやはり「ビール」です。世界一ブルワリーが多い街なだけあって、至るところにタップハウス(ビール専門のバー)を見かけます。実際にタップハウスに入ってみると、日本のクラフトビールを扱うお店と異なる点を見つけました。

OR=オレゴン WA=ワシントン CA=カリフォルニア

それは、タップハウスで販売されている全てのビールの産地がオレゴン、もしくは近隣のワシントン州・カリフォルニア州の商品しかないという点です。店員さんに話しを聞いてみると、「ポートランドでは地産地消をかなり意識していて、野菜や果物をはじめビール、ワインなども地域のモノを選ぶ文化がある」そう。週末にはファーマーズマーケットが開催され、地元の農家さんから直接野菜を買うことが主流なんだとか。
ポートランドではオレゴン産の原料を使用して醸造するビールをその場で販売する方法がスタンダードで、タップハウスだけでなく、自社ブランドのビールを販売するレストランも多くあります。地元で生産し、地元で消費することで経済を回し、環境負担も最小限にすることができるのが地産地消。その消費サイクルがポートランドのビールをおいしくしている鍵なのかもしれません。
オレゴンが意識している地産地消のメリットは農家の利益率向上や食品ロスの削減、郊外への輸送時に発生する環境負担の軽減などがあげられます。

輸入で食料をまかなっている日本

食料の大半を輸入に頼る「輸入大国」である日本。その食料自給率は38%程度です。(農林水産省発表・2021年度の食料自給率)そのため、他国と比べて自給率が低い日本に危機感を覚える地方自治体も増え、徐々に地産地消を意識する取り組みも増えてきています。

画像出典:農林水産省

日本でも日本産のクラフトビールをたのしもう!

そもそもクラフトビールとは、日本で「地ビール」という名前で人気になったように、各地の小さな醸造所で作られるビールのことを言います。日本の代表的なクラフトビールには、長野県で作られている「よなよなエール」をはじめ、最近では東京や大阪、神戸など大都市でもブルワリーが増えているそうです。 世界のクラフトビールを飲み比べするのも楽しいですが、あえて「日本産」しかも、自分の住む地域に近いビールを飲んでみるのはいかがですか?ビールのおいしさだけでなく、産地で選ぶ飲み方が実はとてもサステナブルかもしれません。次にクラフトビールを飲むときは意識的に地元のビールを選んでみてください。

企画・ライター/マヤニコル
編集/内村

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