“SDGs”と“企業”をもっと近づける!SDGs MAGAGINE

世界水泳が熱かったのは大会だけじゃない!?未来につなげるための取り組みとは

世界水泳が熱かったのは大会だけじゃない!?未来につなげるための取り組みとは

#SHOW CASE
  • すべての人に健康と福祉を
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう

7月から8月にかけて日本で開催された「世界水泳選手権2023福岡大会」と「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」。福岡大会では約200ヵ国、九州大会では約100ヵ国から参加した大規模な世界水泳大会となりました。
スポーツの大会といえば選手による熱い競技が注目されますが、実は競技の他にも開催国の現地での取り組みなどが注目されています。

そんな中でも、今回は世界水泳の大会目的を通したSDGsな取り組みについてご紹介します。

世界水泳と福岡の繋がり

世界水泳選手権とは、世界水泳連盟が主催する水泳の国際大会を指し、今年の福岡大会はアジアで初めての開催となった2001年以来、22年ぶりとなる2回目の開催地になりました。

アジア初開催となった2001年の開催地も今回と同じマリンメッセ福岡。通常はコンサートなどイベント会場で主に使用されていますが、当時は世界で初めて50m国際公認特設プールを仮設で設置し、市内の様々な施設で競技が行われるなど、実は福岡と世界水泳には深い繋がりがあるのです。

世界水泳大会に込められた想い

そんな注目度の高い世界水泳ですが、今回開催された福岡大会や九州大会には未来に向けた深い目的が込められています。

2023年8月に開催された世界マスターズ水泳選手権。世界水泳連盟(World Aquatics)が主催し、競泳・飛込・シンクロナイズドスイミング・水球およびオープンウォーターの競技を通して「健康・友情・相互理解」を実現することを目的に開催されています。水泳を生涯スポーツとして楽しめるようにしたいという想いは、SDGsの「3.すべての人に健康と福祉を」にも繋がる取り組みですよね。

また、2023年7月に開催された世界水泳選手権2023福岡大会は「この大会に参加するすべての人に、未来に出会ってほしい」という想いを込めて「WATER MEETS THE FUTURE」をコンセプトに掲げていました。

そこで今大会では『革新的なテクノロジーによって「水泳の未来」と、様々な人々との繋がりを通じて「地域の未来」もつくりだす』ことを目指していることから、マリンメッセ福岡では、大会終了後に解体された仮設プールが他の大会で再利用されたり、東京オリンピックで使用されたプールが今大会のサブプールとして利用されているなど、技術やノウハウを未来に引き継いでいる取り組みも。このような活動は、選手や水泳ファンだけにとどまらず、SDGsの「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」にも繋がる素晴らしい取り組みだと話題になっています。

ナショナルスポンサーを務めたユニクロの取り組み

日本のファストファッションの代表的存在ともいえる「ユニクロ」は、今年の世界水泳選手権の両大会においてナショナルスポンサーを務め、関係者や10,000人を超えるボランティアスタッフに大会公式ウェアを提供しました。

「水泳の未来」という意味では、福岡大会では次世代の水泳アスリートを対象とした「ユニクロドリームプロジェクト 世界水泳2023観戦ツアー」を開催。競泳金メダリストの萩野公介さんを迎え、全国の小学生スイマーを対象とした水泳教室やトークセッションが行われ、未来を担う子供たちの夢や目標を応援するイベントとなりました。

また「地域の未来」としては大会開催の約3ヶ月前に、世界各国からの選手団や観戦客を気持ちよく迎えるべく、福岡市内をキレイにする活動を開催。ドリームプロジェクトに参画した萩野さんと、約80名の参加者により、大会会場でもあるシーサイドももち海浜公園にてスポーツ感覚でごみ拾いをするイベント「スポ GOMI×UNIQLO×世界水泳福岡」が行われました。

そして福岡県出身のアーティストであるしばたみなみさんと、洋服の端切れや海洋ごみを用いたアート作品を制作するワークショップも実施。アート作品は、両大会の開催期間中、会場のマリンメッセ福岡で展示され、国内外の来場者に公開されました。このように世界水泳福岡大会では大会の他にも地域全体を巻き込んだ様々なイベントを実施することで、大会が目指す「未来につながる」を体現しました。

この夏、日本を熱くした「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」と「世界水泳選手権2023福岡大会」のコンセプトを通して、未来につながる様々な取り組みを新たに発見できたのではないでしょうか。

スポーツは人々の健康維持だけではなく、性別や年齢にかかわらないコミュニティ能力の強化にも貢献し、SDGsの達成にはスポーツの存在が重要なものになっています。
競技の熱さへの注目はもちろんですが、その中に秘められた想いや取り組みにもぜひ注目してみてください。

カテゴリーの新着記事

新着記事

Page Top