故郷を離れて都市部での就職を選ぶ人がいる一方で、コロナ禍を機に地元での就職を希望する人の割合が増えているそうです。また、地方移住への注目度もここ数年高まっています。昨年12月に公開された通称「おんせん県」・大分県の観光PR動画「さ、全力風呂そうじだ。」では、大分県で生まれ育ち、大分県で誇りを持って働く人々がぞくぞくと登場。誰もが働きがいのある仕事につける社会のあり方が、大分県らしいユーモア満載の映像から感じられるということもあり、今注目を浴びています。

「シンフロ」で脚光を浴びた「おんせん県」のPR動画最新作

温泉の源泉数、湧出量ともに全国第1位を誇る大分県は「おんせん県」として全国に名を馳せています。その名が知られたきっかけは、温泉でシンクロする前代未聞の大分県PR動画「シンフロ」。なんと公開5⽇で50万回再⽣を突破し、ニュースやワイドショーなど各メディアに取り上げられ、大きな話題になりました。

そんな“⽇本⼀のおんせん県”大分県の最新観光PR動画「さ、全⼒⾵呂そうじだ。」が、昨年12⽉に公開されました。今作のテーマは『みんなで磨こう！おもてなしの心！』。⼀般公募で集まった⽼若男⼥の⼤分県⺠と、えとう窓口さん、首藤 まみかさん、岩崎 朋美さん、カオナシ マチスさん、SPATIOなど⼤分県で活躍中のタレントやインフルエンサー10組の総勢236名が一丸となって全力で風呂掃除をする姿を描いています。旅のある日常が戻り、久しぶりにおもてなしができるようになった2023年への感謝の気持ちと、2024年も大分県がにぎわうようにとの願いがこめられた動画です。

動画には、由布、別府、⽵⽥、九重、⽇⽥・天ヶ瀬5つのエリアにある県内有数の温泉施設「別府明礬温泉 えびすの湯」、「由布院温泉 束ノ間」、「由布院温泉山のホテル 夢想園」、「久住高原コテージ」、「ガニ湯」、「九重星生ホテル」、「浮羽別館 新紫陽」の計7カ所が登場。それぞれの温泉の趣や景観も楽しめ、まるで湯巡りをしているような気分を味わえます。

動画公開後は、SNSを中心に反響が多数寄せられました。動画の出演者や撮影地となった温泉施設がX（旧：Twitter）に投稿するだけでなく、自分の推しが動画で掃除する姿を見て、温泉に聖地巡礼した⼈まで登場したそうです。

セリフ、脚本なし！ 地元愛＆ユーモアたっぷりのテレビCMも

「さ、全⼒⾵呂そうじだ。」の動画登場と同時に、大分県内の旅館の女将さんやバスガイドさん、高崎山自然動物園や大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の職員さんなど、大分県の観光に携わる人々が出演するテレビCMも公開中です。

テレビCMは全部で13パターンありますが、実はセリフや脚本は一切なしで撮影したのだそう。愛する地元で働きがいのある仕事に就いた人たちのいきいきとした表情を見ていると、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」のターゲット9「雇用創出など、地域の未来につながる観光業を推進しよう」の内容とぴったり当てはまるように感じます。映像には、出演者のユーモアあふれるコメントがたっぷり詰まっていて、見ているだけでほっこりしますよ。

都道府県魅⼒度ランキングで、大分県は総合満足度1位を獲得

土地だけでなく人のよさも光る大分県には、観光客が年々増えてきています。「じゃらん宿泊旅⾏調査2023」の都道府県魅⼒度ランキングでは、2021年度の10位から⼤きくランクアップし、総合満⾜度1位となりました。また、魅⼒的な「宿泊施設が多い」では、2年連続12回⽬の1位を獲得しています。

そのほか、「地元の⼈のホスピタリティー（⼼からのもてなし）を感じた」で6位、「⼦どもが楽しめるスポットや施設・体験が多かった」で8位、「若者が楽しめるスポットや施設・体験が多かった」で10位、「⼤⼈が楽しめるスポットや施設・体験が多かった」で7位、「現地で良い観光情報を⼊⼿できた」では9位、「ご当地ならではの体験・アクティビティーが楽しめた」では3位と、いずれもトップ10⼊り。大分県への旅行は総じて満⾜度が高く、魅⼒的な施設が充実している点が順位に表れています。

大分県では、2月29日（木）まで「おんせん県に湯こ！湯こ！おおいた旅得キャンペーン」を開催中。また、4月1日（月）には福岡・大分両県とJRグループが共同で開催する大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」も始まります。この機会に、泉質が豊富な大分県の温泉に入っておいしいものをたっぷり食べ、心身ともにリフレッシュしませんか。

大分県新PR動画「さ、全力風呂そうじだ。」特設サイトはこちら


執筆／ライター・コラムニスト せきねみき