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「まちの駅」って知ってる?地域共生型新施設「TENOHA松前」がオープン

「まちの駅」って知ってる?地域共生型新施設「TENOHA松前」がオープン

#SHOW CASE
  • 住み続けられるまちづくりを

北海道の最南端にある北海道松前町に、地域共生型の新施設として「TENOHA松前」が5月15日(水)にオープンしました。人と人の出会いと交流を促進する空間施設である「まちの駅」として認定された施設です。TENOHA松前では「地方共生社会」の実現に向けた様々な取り組みがされていますが、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

地域共生型新施設「TENOHA松前」とは

TENOHA松前は、松前町を走る主要幹線道路である国道228号線に隣接し、松前町の誇る歴史的な景観が特徴のメインストリート「城下通り」と国道228号線をつなぐ、町の玄関口とも言える場所に位置しています。木造2階建てで、バスの待合所、ラウンジ、コワーキングスペースなどを備える施設となっています。

・バス待合機能を備えたラウンジ
1階にはバス待合所機能を兼用したラウンジがあります。松前町では隣接する松城バス待合所の老朽化が課題となっており、バス利用者の利便性と快適性向上のため、バス待合機能を取り込み、休憩や歓談いただくコミュニティースペースがつくられました。

・コワーキングスペース
快適にリモートワークができる空間として、コワーキングスペースも設置してあります。松前町内には工事関係者をはじめ多くのワーカーの方々が 往来されますが、松前町内で快適にリモートワークを行う環境が整備されておらず、また松前町としても将来の移住定住者確保に向けて、コワーキングスペースの整備の要望を受けて設置されました。 

会員制による利用プランに加えて、この施設を運営する東急不動産株式会社が秋田県で展開するTENOHA男鹿、TENOHA能代との法人会員向け相互利用プランや、来街者の方々へのドロップイン利用にも対応し、松前町での ワーケーション の取組にも松前町と共にチャレンジしています。

・イベントスペースとしての活用(地域イベントに連動)
ラウンジとコワーキングスペースを一体的に利用したイベント開催も想定されています。松前町や観光物産協会とも連携し、多くの観光客でにぎわう「松前さくら祭り」や「松前城下 マグロ祭り」等の開催期間中に連動イベントを開催し、松前町の特産品の紹介などにも取り組んでいくようです。
また、土曜日や日曜日には、町民に向けた交流会や郷土料理等の体験なども予定されているので、気軽に集まれる地域の憩いの場となりそうですね。

人と人の出会いと交流を促進する「まちの駅」とは

TENOHA松前は、道南で唯一「まちの駅」と認定を受けた施設です。現在日本には、約1,500もの「まちの駅」があります。皆さんも「道の駅」は一度は聞いたことがあるかもしれませんが、あまり聞き馴染みのない「まちの駅」とは、どのような施設なのでしょうか。

「まちの駅」とは、NPO法人地域交流センターが運営する、地域住民や来訪者が求める地域情報を提供する機能を備え、人と人の出会いと交流を促進する空間施設です。まちづくりの拠点となり、まちとまちをつなぐ役割を持つものです。人と人をつなぐ場であるということから、ヒューマンステーションと呼ぶことができます。

それぞれの「まちの駅」には活動テーマがあり、そのテーマを連携させることで、豊かなまちづくりに貢献することができます。「道の駅」は“ドライバーの休憩拠点”というのが大きなテーマであり、「道の駅」も「まちの駅」のひとつと考えることができます。「まちの駅」は、テーマとテーマをつなぐ場であるということから、テーマステーションとも呼ばれているのです。

住み続けられるまちづくりを

日本では近年、都市部への一極集中によって様々な課題に直面しています。地方では人口減少と高齢化が地域経済を縮小させ、働く場所や労働者不足を引き起こしています。だからこそ、TENOHA松前のように、地域住民や関係団体などが主体となって地域の繋がりをつくる「地方共生社会」の実現を目指していくことが大事なのではないでしょうか。

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