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コロナ禍において浮き彫りになった、ジェンダーステレオタイプを克服するビジュアルとは?

コロナ禍において浮き彫りになった、ジェンダーステレオタイプを克服するビジュアルとは?

#SHOW CASE
  • ジェンダー平等を実現しよう

世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」。
男女格差の大きさを国別に比較しており、世界各国のジェンダー不平等の状況を図る指標のひとつです。
2021年の調査結果では、調査対象となった世界156カ国のうち、日本は何位にランクインしたでしょう?

答えは、120位。G7と呼ばれる主要7カ国(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)の中では、昨年に引き続き最下位となっています。

SDGsの中でも「ジェンダーの平等を実現しよう」という目標が定められており、その中には「あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。」と明記されています。
昨今、世界ではジェンダーギャップを是正する動きが活発化しており、近年ジェンダー平等に対する世の中の関心は高まっています。しかし、Getty Imagesの調査「Visual GPS」では、日本人女性の51%が、ジェンダーバイアスの影響を受けたことがあると回答するなど、日本社会においてまだまだ男女の格差があることが判ります。

さらに、新型コロナウイルスの世界的な流行から1年以上経過し、ニューノーマル時代を表すビジュアルも多く世の中に発信されてきた中、Getty Imagesによると、ジェンダー不平等の現状がコロナ禍で顕著にビジュアルに表れたとか―。
コロナ禍で浮彫りになったジェンダーギャップに焦点をあて、今求められるビジュアルに迫ります!

ニューノーマル時代を表すビジュアルにより、浮き彫りになったジェンダーステレオタイプ

新型コロナウイルス感染拡大により、「在宅ワーク」や「ホームスクーリング」に関するビジュアル素材の需要が高まりました。それらの画像ダウンロード数を見てみると、過去1年間で、イギリスで最もダウンロードされた画像は、父親がノートパソコンで仕事をしている隣で、母親が息子の宿題を手伝っている画像。
日本では、母親が在宅ワークをしている隣で兄妹が勉強をしている画像でした。

Father Works On Laptop As Mother Helps Son With Homework On Kitchen Table

また、母親が子供に勉強を教えている画像のダウンロード数は、父親が子供に勉強を教えている画像の 3 倍にのぼり、「在宅勤務」に関する画像の中で家事や育児をしている母親は、家事や育児をしている父親より 2 倍多く描かれているなど、画像を選ぶ側(企業や事業主)が持つ、家庭内におけるジェンダーステレオタイプが浮き彫りになりました。

Mother working from home with children

いま求められるビジュアルとは

「在宅ワーク」を表す画像に登場する女性のうち、50歳以上の被写体はわずか 1.8%障害のある女性やボディサイズの大きい女性は0%と、コミュニケーションの中に多様性とインクルージョンを取り入れようとしている企業がまだまだ少ない現状があります。
Visual GPS の調査では、85% の日本人女性が「多様性を重視する職場で働きたい」、89%が「広告に自分が共感できる人が十分に表現されていない」と回答しており、企業が消費者や従業員とのエンゲージメントを高めるには、あらゆるシーンにおいて、多様性とインクルージョンを意識したコンテンツを採用することが重要になっていることがわかります。

Senior woman writting a document and working at home

Getty Imagesが運営するストックフォトサイト「iStock」のクリエイティブ専門チームCreative Insightsマネージャー、遠藤由里氏は、次のようにコメントしています。
「ここ数年、ジェンダー表現に関しては良い方向に向かっており、コロナ禍でも確かに話題になりました。しかし、コロナ禍で新しくビジュアル化された画像素材は、古い固定観念に偏っているのが現状です。1年間で最もダウンロードされたビジュアルにも、女性が家事や育児の主な担い手として登場するケースが多いことから、ブランドや企業は、職場や家庭でのジェンダー平等を促進するためのさらなる取り組みを実施する必要があることがわかります。」

このような昨今の動きを受けて、「iStock」では、時代に合ったビジュアルを選ぶ際のチェックポイントを用意しています。

「多様性」が取り入れられたコンテンツを選ぶためのチェックポイント

✓ 被写体の役割が、女性にも男性にも同じように当てはまるかどうか
✓ 男女の被写体が映っている場合、力関係は均等かどうか
✓ 人種に対する固定観念にとらわれていないか
✓ 50 歳以上の女性を活き活きと描けているか
✓ あらゆるボディサイズや障害のある人を活き活きと描けているか

Young woman using laptop at home

「家族」や「家庭」に関するコンテンツを選ぶ際のチェックポイント

✓ LGBTQI+のメンバーを含んだ画像も検討したか
✓ あらゆる年齢層の親と子供を含む家族を描けているか
✓ 障害を持つメンバーを含んだ画像も検討したか
✓ 様々な文化や背景を描けているか

Working at home father with children
Family making together a lunch in kitchen on a holiday

皆さんも、このようなチェックポイントを踏まえて、身の回りの画像やあらゆる広告ビジュアルを見てみてください。無意識的に持っていたステレオタイプに気づき、視野が広がるかも・・・!?
ジェンダーステレオタイプを打破するビジュアルが広がることで人々の意識がどう変化していくのか、今後も注目していきたいですね!

iStock by Getty Images 参考画像集

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