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投資のプロ直伝!3分でわかる今トレンドの ESG 投資

投資のプロ直伝!3分でわかる今トレンドの ESG 投資

#OPINION

ESG という言葉、最近、みなさんも耳にする機会が増えているのではないでしょうか。
ESGは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス)」の頭文字を取って作られた言葉です。なぜ、今、良く耳にするのか。その理由は、今まで以上に世界の多くの人が、気候変動等の環境問題や人権等の社会問題が私たちの未来に大きな影響を及ぼすと実感し始めたことが、その背景にあります。
実際に日本のことを考えてみると、近年、自然災害が各地で頻発して甚大な被害を及ぼしています。正に自然災害は私たちのとても身近な重大な環境問題として、改めてその脅威を実感している方々が増えているのではないでしょうか。

ESGという言葉自体は、2006年頃から使われ始めた比較的に新しい言葉です。なぜ、使われるようになったか。その背景を振り返ってみると、株式等への投資のリターンをどのようにしたら長期的に安定的に良くすることが出来るのか、
そのためには、今まで多くの投資家が見ていた企業の業績だけでなく、企業のESGへの取組みも含めて、より幅広い視点から企業を評価できれば、投資のリターンを良くしうる機会や課題を今までよりも多く見つけることが出来るという考え方が、世界の投資家の中に広がり始めたことがあります。

ここで、みなさんと一緒に、ある企業が新しい工場を建てる時のことをイメージして、その新しい工場を業績の視点だけでなく、ESGの視点からも考え、評価してみたいと思います。
新しい工場を建てる時のことを業績の視点から見ると、その工場を建てるために、どれだけのお金を投資したか、そして、どのぐらい儲かるのかという視点になります。次に、同じ新しい工場を建てることをESGの視点から見てみると、その工場を建てた時、その企業は工場周辺の環境に何らかの影響を及ぼしていないか、その地域の雇用の創出に貢献するのかなど、業績とは全く異なる環境や社会等への影響の視点から企業の機会や問題点を評価することになります。

業績の視点からだけでは、このようにESGの視点から見えてくる機会や問題点を見逃してしまうことがあります。逆に、ESGの視点からだけでは、新しい工場を建てるために必要なお金が十分にあるのか、その工場によって企業がどれほど成長していくことができるのかという視点で考えることが難しくなります。
私たちは企業のことをより幅広い視点から見て、業績の視点からだけでなく、ESG の視点からも見ていくことがとても大切と考えています。言い換えると、企業を見る時、ESGは特別なことではなく、企業を評価する時に欠かせない、とても大切な視点になると思います。

このように、今、投資家の多くは、企業を見る時、業績とESGの両方の視点から考えるようになっていますが、そのような中で、投資家が力を入れていることの一つに、企業のことをより幅広く、より深く知るための企業との意見交換、専門的な言葉で言うと、企業とのエンゲージメントがあります。
具体的には、企業にとって重大なESG課題の解決に向けた取組みを強化する大切さなどについて、企業とお話しして、投資家はその取組みをサポートし、環境や社会の問題の解決を通じて企業の成長に貢献していくことを目指しています。

サステナビリティ(持続可能な社会)の実現は、企業と投資家の両者に共通するゴールなのです。企業と投資家は、この共通のゴールの実現に向けて両サイドから歩み寄り、お互いに切磋琢磨していくことで、信頼関係が築かれ、Win-Winの関係を創っていくことが出来ます。
このような取組みを単発で終わらせることなく、継続的に取り組んでいくことで、私たちは、安心、豊かな社会の実現につながると信じています。

三菱UFJ信託銀行

WRITTEN BY三菱UFJ信託銀行

アセットマネジメント事業部
責任投資ヘッド 加藤正裕

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