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「男性も妊娠する世界」がNetflixで実写化。社会に潜む不平等を浮き彫りに。

「男性も妊娠する世界」がNetflixで実写化。社会に潜む不平等を浮き彫りに。

#TREND
  • ジェンダー平等を実現しよう

「男性が妊娠するようになってから約50年」。そんな世界を描いた実写ドラマが今日から配信されます。
「え、どういうこと?」そんな戸惑いの声も聞こえてきそうな、今季の話題作 Netflixシリーズ「ヒヤマケンタロウの妊娠」は斎藤工さんが主演を務め、そのパートナーを上野樹里さんが演じています。男性が妊娠するドラマって、一体どんなストーリーなのか。何を伝えたいものなのか。気になる内容について見ていきましょう。

ある日突然妊娠した男「人生は思いがけないことの連続だ」

エリート広告マンとして、カッコよく自由に生きてきた檜山健太郎(斎藤工)。そんな彼はある日突然、妊娠していることを告げられます。動揺しながらもパートナーである亜季(上野樹里)に報告しますが、彼女は結婚や家庭よりもキャリアを重視するタイプ。「本当にわたしの子なの?」と、現実では男性から聞きそうな言葉を口にします。そんな中、2人は出産を決意。社会や周りの目が気になるも、刻々と体は変化し続けていきます…。

リアルな当事者意識

男性にとって、妊娠や子育てについて当事者としての意識を持つことは、難しいかもしれません。しかし、このドラマの中では男性である檜山が妊娠するという非現実的な設定の中で、つわりや体調の変化がとてもリアルに描かれています。社会人として生きていく中で訪れる、感情やライフステージが変わるその瞬間も、笑いあり涙ありのヒューマンコメディとして楽しめます。

ジェンダーについて学べるイベント「レインボープライド」開催!

作品の中で“らしさ”に触れる部分があります。「女性らしさ」や「男性らしさ」。その“らしさ”とは、ジェンダーを表す言葉なのではないでしょうか。東京では4月22日(金)〜4月24日(日)まで「東京レインボープライド2022」が開催されます。レインボープライドとは、ジェンダー問題やLGBTQについて、偏見や差別をなくすことを目標とし、2012年から行われているイベントです。過去2年間はコロナウイルス感染拡大の影響により、オンライン開催となりましたが、2022年はリアル開催が実現しました。渋谷・原宿周辺ではパレードも行われます。

画像出典:「東京レインボープライド2022」 

今年、保険適用になった「不妊治療」

作品の中では男性が自然妊娠をすることから、ドラマが繰り広げられます。しかし、現実の世界では、自然妊娠が難しく、妊活や不妊治療に取り組むカップルが増えています。体やメンタルにも大きな影響があり、更に不妊治療の場合、子供は欲しいけど高額な費用ゆえに続けることが難しいという悩みもあります。そんな中、今年2022年4月より、不妊治療の一部が保険適用となりました。人工授精、体外受精、顕微授精、胚培養、胚凍結、胚移植に適用され、窓口での負担額が3割になりました。また、年齢や回数などの制約があるので、興味のある方は厚生労働省の公式サイトでご覧ください。

作品全体を通して取り上げられている「ジェンダーについて」は、世界共通目標である、SDGs5番目の目標「ジェンダー平等を実現しよう」に当てはまります。自分の性について考えることから始まり、異性への理解や他者への配慮が、温かい未来を作る上でも、欠かせないものとなってきます。「ヒヤマケンタロウの妊娠」は、「もしも男性が妊娠したらどうなる?」を、男女逆転の視点から、コミカルに社会派コメディとして伝えてくれます。多様性が重視される、これからの社会を担う私たちだからこそ、知っておく必要があるのかもしれません。

「ヒヤマケンタロウの妊娠」は本日からNetflixで独占配信本日公開。是非、チェックして見てください。

Netflix公式サイト・予告編はこちら

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