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CO2排出量が商品開発の目安に?アシックスが世界最少のスニーカーを開発。

CO2排出量が商品開発の目安に?アシックスが世界最少のスニーカーを開発。

#TREND
  • つくる責任つかう責任

9月16日(金)からの1週間は「Global Goals Week(SDGs週間)」。初日の今日、早くも世界を駆け巡ったサステナブルなニュースは、スポーツ用品メーカー大手アシックスが発表した「世界で最もCO2排出量の少ないスニーカーの開発」です。
7月のSDGs MAGAZINEによる取材で現代表取締役社長CEO兼COOの廣田氏が語った『将来にわたって、安心してスポーツができる環境のため、具体的な対策が必要』という言葉が、形となって現れた商品のよう。来年、2023年に発売が予定される本商品、どのような環境的利点があるのでしょうか。

アシックスが発表された「GEL-LYTE III CM 1.95(ゲルライトスリーシーエム 1.95)」とは

今回発表されたスニーカー「GEL-LYTE III CM 1.95(ゲルライトスリーシーエム 1.95)」は温室効果ガス排出量がわずか1.95kgと、現時点で温室効果ガス排出量が公表されているシューズのなかで最少と言われています。
アシックスはこの低排出量の実現のため、製品ライフサイクルにおける「材料調達・製造」、「輸送」、「使用」、「廃棄」の主要4段階においてCO2排出量の削減に取り組みました。例えば、スニーカーのミッドソールや中敷などに使用している素材にはサトウキビなどを原料とした複数のバイオベースポリマーを配合することで、実質温室効果ガス排出がマイナスに保たれるよう工夫がされています。
※実質温室効果ガス排出がマイナスとは?
今回を例にとると、サトウキビが成長過程で吸収するCO2の量などが、材料を生産するために排出されるCO2の量よりも多い状態のこと。
また、靴のパーツ削減とパーツの最小化が行われ、同シリーズと比較した下の写真を見てみると歴然です。全16点にも及ぶ改善を行いつつも、アシックスが創業当時から重視する商品の快適さや品質を損なっていません。
HP:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/sustainability/cm195

どれくらい環境にいいものなの?

「GEL-LYTE III CM 1.95」は過去に最もCO2排出量の少ないと発表されていた他社のシューズより約1kgものCO2排出量の削減に成功しております。また、アシックスの一般的なスニーカーのCO2排出量平均の約8kg前後と比べても、明らかに環境負荷が軽減されています。CO2排出量が世界で最も少ないとされるといっても、どの程度なのか想像が難しいですよね。日常生活に置き換えて、見てみたいと思います。例えば、今見ているこのサイトにアクセスするにも二酸化炭素は発生しています。どのくらいのCO2排出量か知っていますか?平均的なwebサイトでは1ページビュー(PV)で1.76gのCO2が排出されると言われています。月間PVが10万回のサイトとなると、年間約2kgものCO2を排出している計算になります。

Website Carbon Calculatorにて、本webサイトのCO2排出量を試算した際のスクリーンショット。

その他、⼈が約2日で吐き出すCO2排出量や電気⾃動⾞で約35km走った時のCO2排出量と同程度と試算されています。山手線一周が34.5kmと考えみると分かりやすいかもしれません。CO2排出量1.95kgとはいえ、普段の生活に置き換えてみると、意外に多いと思った人もいるのではないでしょうか。

「CO2排出量がいかに少ないか」が問われる競争は既に始まっている?

私たちは日常で思った以上の量のCO2を排出してしまっています。だからこそ、今回アシックスが発表したスニーカーのように、環境のことを考えて作られている商品やサービス、ひいてはそのような活動をする企業を選び、生活を行っていく必要があります。企業もこれまでのようなCO2排出量を度外視した生産体制では、事業を存続することが難しくなっていくでしょう。今は、これからのビジネスで行われていく競争が、価格や品質だけではなく、「環境に良いかどうか」を含むように転換されていく節目の時代にあります。

WRITTEN BYSDGs MAGAZINE

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