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いよいよWBC開幕!世界で進んでいる野球界の女性進出事情をご紹介

いよいよWBC開幕!世界で進んでいる野球界の女性進出事情をご紹介

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  • ジェンダー平等を実現しよう

いよいよ3月8日にWBCが開幕します。3月8日といえば国際女性デーでもありますが、野球界で女性の活躍の場が広がっているのをご存じでしょうか?昨年、日本中を熱中させたサッカーW杯では女性審判の活躍が話題になりましたが、今回は、今盛り上がりを見せている野球界の女性進出事情についてご紹介します。

女子野球の競技人口が急増中

まずは野球の競技人口ですが全日本女子野球連盟によると全国の中学生以上のチーム数は62チーム(2015年度)から102チーム(2021年度)、競技人口は1519人から2533人と、今女子野球人口はどんどん増えています。

高校女子野球の進化

2021年からは甲子園球場で初めて全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝戦が実施され、野球ファンの間で話題になりました。2019年までは決勝戦はスポーツピアいちじま(兵庫県丹波市)を主に使用していたのですが、1997年の大会開始以来、25回目にしてようやく、男子と同じ甲子園、夢の舞台での開催となりました。毎年日本を熱くし、涙無くしては見られない甲子園を舞台にした高校球児の熱い戦いが、これからは男子だけでなく、女子の試合も楽しめるようになりそうですね。

2023年、遂に巨人女子チームが本格的に活動を開始

社会人の野球界では、2021年に巨人が女性チーム「読売ジャイアンツ女子チーム」を発足しました。発足当初は選手の人数が少なく実践的な活動はあまりできていなかったのですが、2022年に4人、2023年に16人の選手が入団したことで、2023年から本格的に活動を開始することになりました。アマチュアとしての活動となり、学業や仕事をしながら練習や試合をしていくとのこと。女性チームということで球場には選手用の託児スペースを設けるなど、女性選手が安心して活動できるような支援態勢も整えています。また、巨人の他にもプロ野球12球団では西武、阪神に女子チームがあります。
今後の女子野球界がますます盛り上がり、新たな女子野球の歴史が創られていくことは間違いありません。

野球界の女性審判事象

野球界の女性進出は、選手だけではありません。本格的なプロの試合ではまだ女性審判が存在しないものの、高校野球やWBSC U-18では女性審判が活躍。注目されています。佐藤加奈さんは2019年、「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で初めて、男子大会で審判員を務めました。佐藤さんにとって3度目の国際大会で、初めての男子の大会。佐藤さんによると、実際、海外の選手は18歳といえども体も大きく迫力もあり、ジャッジに納得がいかない選手が声を荒げると、自信を無くしてしまう場面もあったそうです。しかし、本職は中学校の教員という佐藤さん。威厳を持って毅然とした態度で公平にジャッジしていく姿は、教え子の生徒たちにはもちろん、その姿を見た全ての人に勇気と感動を与えてくれるでしょう。

海外野球界の女性活躍

野球界の女性活躍は、もちろん海外でも注目されています。2022年5月に行われた、米独立アトランティックリーグでは、フェリーホークスというチームのケルシー・ウィットモア選手が史上初めて先発出場を果たしました。当時23歳の二刀流選手で、彼女の歴史的快挙をMLBが紹介。もともと女子野球の米国代表で、2014年から2019年まで米国代表として活躍し、防御率1.35を記録。2019年のパンアメリカ競技大会では打率3.48を記録している彼女。経験や実績は十分あるとはいえ、男性チームに混じって先発でプレイするという快挙は当然話題を集めました。これからもどんな活躍をするのか、注目していきたいです。

野球界での女性活躍の話題、いかがでしたか?野球はサッカーに比べ、試合時間の長さや審判用マスクやプロテクターといった装備の重さなど、女性活躍のための課題も残っています。しかし、プロ球団の女性チーム発足やU-18の試合での女性審判など、野球界でも着々と女性の活躍が広まっているのも事実です。今後、もしかしたらWBCでも女性の活躍を見ることができるかも?これからの野球界でもさらに女性の活躍が期待できそうですね。

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