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世界で2カ国目、「孤立・孤独担当大臣」が日本に誕生したのはなぜ?


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3 すべての人に健康と福祉を
世界で2カ国目、「孤立・孤独担当大臣」が日本に誕生したのはなぜ?

2021年、イギリスに次いで世界二か国目となる「孤立・孤独担当大臣」が日本で誕生しました。翌年の2022年4月には全国初となる孤独・孤立に関する実態調査の結果を公表。調査によれば、日本人の約40%、3人に1人が孤独であることがわかり、イギリスの20%に比べるとおよそ倍。日本は孤独大国と言えるでしょう。これを解決しようと設けられたのが、内閣官房孤独・孤立対策担当室です。

日本の社会的支援・他者への寛容さはG7で最低

特に、孤独感があると回答した人のなかでも、その状況に至る前に経験した出来事についても調査が行われ、「一人暮らし」、「転校・転職・離職・退職(失業を除く)」、「家族との死別」、「心身の重大なトラブル(病気・怪我等)」、「人間関係による重大なトラブル(いじめ・ハラスメント等を含む)」を選択した人の割合が高かったという調査結果が出ています。また、「孤立・孤独」は若い世代で問題となっています。コロナウイルスの流行により1度しかない学園生活で、満足に学校行事を経験できなかったり、外出ができず、イベントなども中止…。実は高齢者より20代から30代の若い世代の方が孤独を感じていると答えた人が多くいました。
問題が深刻化する一方で、孤立・孤独の軽減にあたっては「他者への手助け」が重要なポイントになりそうです。政府が令和4年6月に発表した「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査結果報告」では、下記のような結果がでています。
孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した人の割合は、手助けをしていない(自分にはできない)という人が9.5%で最も高い一方、その割合が最も低いのは、手助けをしている人で3.2%であった。
同様の結果は「世界幸福度報告(World Happiness Report)」でも明らかになっています。日本は世界全体では50位前後ですが、先進国でみると最低ランクです。この低い幸福度の要因となっているのが、「社会的支援」と「他者への寛容さ」についてです。日本は「社会的支援」が世界的に50位前後、「他者への寛容さ」については近年130位前後で推移しており、どちらもG7の中では最も順位が低い状況です。
※「社会的支援(Social support)」は、「困った時にいつでも頼れる友人や親戚はいるか、いないか」という二者択一の質問への回答を平均したもの。「寛容さ(Generosity)」は、「過去1か月間に慈善団体に寄付をしたか」という質問への回答の平均を一人当たりGDPで調整したもの。
この結果からも、誰かを助けることは、めぐりめぐって自分をも助けることに繋がるようです。

どんな手助けをしたらいいか分からない。そんな人へ。

毎年2月の最終日が「世界希少・難治性疾患の日=Rare Disease Day(略:RDD)」とされているのをご存じでしょうか?より良い診断や治療による希少・難治性疾患の患者さんの生活の質の向上を目指して、スウェーデンで2008年から始まった活動です。日本でもRDDの趣旨に賛同し、2010年から2月最終日にイベントを開催しています。今回で14回目を迎えるRDD2023のテーマは「つたえる、ひろがる、つたわる – Our odyssey with RARE」です。
レア(稀)だからこそ、忘れられてしまう可能性をはらんでいる、難病についてこの機会に知って、手の届く範囲から「手助け」をはじめてみるのも、一つの手です。

▼イベントの様子はYouTubeから
YouTube:https://www.youtube.com/c/RDDJapan 
HP   :https://rddjapan.info/2023/rddtokyo/

▼イベントタイムライン
総合司会:川西 ゆうこ氏、RDD Japan事務局
※登壇者は敬称略、順不同です。プログラムは予告なしに変更される場合があります。

  • [日程]2023/02/28
  • [場所]YouTube
  • [参加費]無料