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冷凍×SDGsが話題!自分たちでできる食品ロスの減らし方

冷凍×SDGsが話題!自分たちでできる食品ロスの減らし方

#TREND
  • つくる責任つかう責任

今年の8月は東京都心では気象庁が1875年に観測を始めて以来、ひと月のすべての日が30度以上の真夏日となりました。まだまだ続き残暑が厳しいですが、そんな時に思わず食べたくなるのが冷たいもの。アイスやかき氷が思い浮かびますが、農林水産省が発信した「冷凍トマト」やローソンが発表した「冷凍おにぎり」など、何かと「冷凍」が話題になっています。実は、冷凍食品がSDGsに深く関わっているということで、今回はこの2つの関係について考えていきましょう。

農林水産省が発信した「冷凍トマト」

すでに試している方もいるかもしれませんが、農林水産省が公式に発表した冷凍トマト。食べきれない量の食品も冷凍することで長めの保存が可能で、今までこの発想はなかった!と多くの反響を呼んでいます。冷凍トマトの場合は、抗酸化作用がありダイエットや美肌に効果があると言われるリコピンやビタミンCなどの栄養素、さらに旨味成分であるグルタミン酸を逃さず、1カ月ほど保存できます。農林水産省は「どのタイミングで食べてもおいしいので、とにかくたくさん作ることをおすすめします!」と呼びかけ、冷凍トマトをきっかけにエコ・クッキングを拡散しています。

ローソンから“冷凍おにぎり”が発売!

8月22日(火)から3ヶ月間、ローソンは「冷凍おにぎり」の実験販売を福島県と東京都の21店舗で開始。保存期間が長くなることから将来的な物流の効率化や店舗での食品ロス削減を目的としています。レシピは通常の商品と同じですが、常温だと1日の賞味期限が約4か月に延びるそうです。農林水産省によると、令和2年度の食品ロスの推計値は年間で522万トン発生しており、そのうち60万トンはコンビニを含む食品小売業から出ているとのこと。これまでナマモノは期限の短さから大量の廃棄が問題になっていましたが、このような冷凍の技術がさらに普及すれば大きな食品ロスに貢献しそうですね。
この冷凍おにぎりが開発されたのは、物流における「2024年問題」がきっかけ。2024年問題とは、トラック運転手の労働環境改善のため、残業時間の規制が強化されることで、人手不足が予想されています。これにより物流が滞る心配があったため、冷凍おにぎりが実現したそう。将来的にはおにぎりだけでなく、弁当やパンなどの他の食品でも冷凍での販売を検討しています。食品ロスと人手不足を一挙に解決できる技術と言えるでしょう。

そもそも冷凍ってSDGsなの?

日本冷凍食品協会によると冷凍食品は食べる数を調整できたり、賞味期限切れで廃棄することが少ないことから、SDGsな食べ物としても注目され、食品ロスの削減に貢献しています。世界では約6億9千万人(人口の約8.9%)が飢餓で苦しんでいると言われていて、原因のひとつが食品ロス。そして日本の食品ロスのおよそ半分は家庭でのものと言われています。こうした状況で私たち個人ができることとして、消費期限の近いものから購入する手前どり、買い溜めをしないといった買い物での意識を変えることがあります。こうした取り組みをサポートしてくれるのが、冷凍食品。食べたい分だけ調理ができて、残ってしまってもまた長期保存ができるというのがメリットです。特に、日本のコールドチェーン(低温流通)はとても発達していて、厳しい温度管理が行われています。こうしたコールドチェーンを支える断熱材を製造する企業の中では、地球温暖化防止に貢献する素材を開発するところがあったりと、冷凍食品を提供する関連企業が積極的にSDGsの実現のために日々努力しています。しかし、メリットだけではないのが冷凍食品。次は、冷凍食品が人体にどのような影響があるのかを考えていきましょう。

冷凍食品と「超」加工食品の関係とは

「超加工食品」という言葉を聞いたことがありますか。超加工食品とは、高レベルの糖分、塩分、脂肪分を含み、同時に人工甘味料や乳化剤、保存料などの添加物を混ぜて加工された食品のこと。代表的なものには、冷凍食品をはじめスナック菓子、菓子パン、菓子類(ビスケット・アイス・チョコ等)、カップ麺、清涼飲料水などがあります。オーストラリア・ディーキン大学の研究チームは、超加工食品を多く摂取する習慣がある人は、うつ病などのメンタルヘルスに悪影響が出やすいと発表。こうした超加工食品は栄養価が低いものが多く、食事の質の低さが健康への被害を引き起こすことが分かりました。しかし、先ほど紹介した冷凍トマトなど自分で冷凍する方法であれば、添加物などの心配もないので、安心して取り入れることができますね。

食品が長持ちすることでSDGsな冷凍食品。しかし冷凍するためにはさまざまな加工が施されていて、体に負担がかかるとも言われています。そんなデメリットを解決するために冷凍食品のニチレイでは、ヘルシー食品、健康サポート食など豊富な冷凍商品を提供しています。各自のライフスタイルに合わせながら、自分や家族の身体と地球どちらも健康で居続けるために冷凍食品を効率的に取り入れてみましょう。普段の食事からSDGsに貢献できる習慣を始めてみませんか。

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