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チョコレートジャーナリストの市川歩美さんに訊く!産地や生産者にこだわり厳選素材を使ったサスティナブルな「バレンタインチョコレート」

チョコレートジャーナリストの市川歩美さんに訊く!産地や生産者にこだわり厳選素材を使ったサスティナブルな「バレンタインチョコレート」

#SHOW CASE
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 陸の豊かさも守ろう

いよいよバレンタインの季節が到来です。男性へのギフトとしてだけではなく、最近では自分へのご褒美としてチョコレートを購入する人も増えています。今回はチョコレートの原材料でもあるカカオについてSDGsの観点で考えます。
そこで、今年のバレンタインチョコレートのトレンドやおすすめチョコレートをチョコレートジャーナリストの市川歩美さんのコメントと共にご紹介します。

カカオや産地へのサステナブルな取り組みが重要

チョコレートの原材料でもあるカカオ。カカオ生産国の中心は貧困で困っている農家が多い地域でもあります。そのためフェアトレードなど適正価格でカカオを購入し、その土地の人が豊かに暮らせるように支援することも必要となっています。また、近年の地球温暖化や気候変動、森林破壊などがカカオ産地にも影響を及ぼしており、汚染防止と環境保全、農業技術の支援が必要となっています。サステナブルな農業、カカオ生産のためにはSDGsの取り組みが必要不可欠。例えば環境保全の取り組みには目標15「陸の豊かさも守ろう」が当たります。
そして地産地消や産地、生産者を特定した厳選素材を使用することで、生産者の技術支援や経済を維持する取り組みには目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」が該当します。
私たちが普段、口にしている一粒のチョコレートから関心を持つことがサステナブルな取り組みと未来に繋がっていくのではないでしょうか。

産地や生産者にこだわった厳選素材を使ったチョコレートに注目



チョコレート専門家として幅広く活躍しているチョコレートジャーナリストの市川歩美さんに2024年のバレンタインシーズンのトレンドや、チョコレート業界の“今”についてお聞きしました。今回は渋谷の中心地にあり多くの人で行き交う「渋谷スクランブルスクエアショップ&レストラン」 のバレンタインチョコレートをご紹介いただきました。

市川さんが今年、最も注目しているのは、産地や生産者を特定した厳選素材を使ったチョコレート!「ショコラティエと生産者さんとの繋がりが、年々強くなってきていると感じています。“今年はこのようなものが収穫できた”とか、“逆にこのようものはないですか?”など、昔より密にコミュニケーションを取っているのです」と市川さん。近年のSDGs思考から環境にやさしい果物づくりや、地産地消に興味を持つショコラティエも増えており、今後も新たな繋がりや着眼点から生まれるチョコレート作りに期待していると市川さんは言います。

作り手がSDGsや環境に配慮した素材を選ぶようになれば、生産者もサステナブルな取り組みにより力を入れやすく、相乗効果にもなりそうです。

今回は、ブランドが厳選したこだわりの素材とチョコレートの組み合わせを楽しめる、注目の 4 商品をピックアップしてご紹介します。なかでも、le fleuve(ルフルーヴ)の“柑橘コンフィ”、堀内果実園の“フリーズドライいちしじくショコラ”は国産素 材を使用しており、まさに生産者との繋がりから生まれたチョコレート商品です。

素材にこだわったチョコレート

c7h8n4o2/TOKYU Foodshow EDGE1階/「<バルベーロ>バーチディケラスコ」
(2,538円/通年商品)

ヘーゼルナッツの名産地であるイタリア・ピエモンテ産の高級ヘーゼルナッツ を使用した逸品。ナッツをローストして、ダークチョコレートでコーティングしシンプルに仕上げたチョコレートです。1881年創業当時からずっと変わらないレシピで作り続けています。素材本来の味わいとチョコレートとの組み合 わせをお楽しみください。

<市川さんコメント>
今年取材で現地に行きましたが、イタリアのピエモンテ州といえばヘーゼルナッツというほど有名な産地。ヘーゼルナッツ自体が素材として素晴らしいので、シンプルにチョコレートでコーティングするだけでそのおいしさを実感できる逸品です。 

nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO/TOKYU Foodshow EDGE1階/「信州ハーブのタブレット」
(1,620 円/渋谷スクランブルスクエア限定/期間限定 2月1日(木)~14日(水)/数量限定 ※なくなり次第終了 )
出店場所:ポップアップスペース「Event Stage1」

カカオ豆の焙煎から手掛ける“Bean to Bar”の手法を用いたチョコレート専門店のシブスク限定チョコレートが誕生。さまざまな“モノやコト”が重なり交じり合う渋谷スクランブルスクエアのコンセプトから紐解き、国産カモミールやラベンダーなどの彩り豊かで気分華やぐハーブをブレンドした自家製タブレットです。
<市川さんコメント>
チョコレートにハーブを取り入れることはよくありますが、信州のハーブを4種、独自でブレンドするというこだわりに驚きました!これまで味わったことがない、まるで「味わうハーブティ」ともいえるタブレットの登場です。

le fleuve/TOKYU Foodshow EDGE 1 階/「完熟柑橘アソート 4」
(1,998円/期間限定 2月1日(木)~14日(水)/数量限定 ※なくなり次第終了 )
出店場所:ポップアップスペース「Event Stage1」

兵庫県北部の自然豊かな山あいに工房を構える「ル フルーヴ」は“農家さんと一緒に作るお菓子”をテーマにした、シェフの味覚による妥協のない素材選びが特徴。全て顔の見える農家さんから届いた伊予柑・金柑・ブラッドオレンジ・ レモンの4種類。柑橘畑でもぎたての果実をかじるよう瑞々しい素材感を表現しました。1個ずつ大切に皮を剥き、火入れをし、カットする。全て手作業で時間も手間もかかりますが、柑橘もカカオも国内・海外の農家さんに大事に育てられた素材のおいしさを最大限に引き出してあげたい、そんな思いが詰まったアソートです。
<市川さんコメント> 
オーガニック農家で生まれ育った上垣さんが素材を厳選している「柑橘のコンフィ」は、毎年多くのチョコレートファンが注目する人気商品です。アソートBOXの登場は、ファン待望と言っても過言では無いです!

堀内果実園/ecute EDITION1階/「フリーズドライいちじくショコラ スイート/ホワイト」
(1,296円/期間限定~3月中旬/数量限定1日10点 ※なくなり次第終了 )

くだもの農家から生まれた堀内果実園は、季節ごとに美味しいフルーツを使用した商品が豊富に揃っています。この時期のギフトにもおすすめの「いちじくショコラ」は、香り豊かな奈良県産いちじくをサクッとフリーズドライにしま した。チョコレートとも相性が抜群のギュッと詰まったいちじくの甘みをお楽しみいただけます。 
<市川さんコメント> 
産地指定のイチジクのチョコがけとは、初めて出会ったかも!チョコが半分かかっているのがポイントです。まずはサ クッとしたフリーズドライをひと口、素材の美味しさを。続いてチョコがけ部分を食べることで2度楽しめます。

今回ご紹介したアイテムは産地へのこだわりもあり、このバレンタインシーズンだからこそ食べられるチョコレートが多いです。チョコレートのラインナップが豊富に出揃うバレンタインシーズン。ぜひこの機会に渋谷スクランブルスクエアのサスティナブルなチョコレートを試してみてはいかがでしょうか。


〈渋谷スクランブルスクエア〉
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12

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