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SDGsの目標にも広く貢献!世界的にも伸びていて、基盤も備わっているのに認知の低い成長市場とは?

SDGsの目標にも広く貢献!世界的にも伸びていて、基盤も備わっているのに認知の低い成長市場とは?

#SHOW CASE
  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに

地方創生をテーマに日本最高品質のデータセンター環境の構築に注力している株式会社ブロックバリューが、全国の企業に勤めている役職者の男女1101名を対象に「データセンターに関する調査」を実施。
リモートワークの浸透やインターネット上のサービスの利用拡大に後押しされ、データセンターの利用は順調に拡大を続けていますが、今回の調査では、日本の役職者への認知率は約3割とデータセンターの理解が広まっていないことが判明しました。

認知度こそ低いデータセンターですが、実はSDGsの目標達成にも大きく貢献する、今後ぜひ注目したい市場です。

データセンターをきちんと認識できている役職者はまだ少ないが、理解すればポジティブな印象を持つ人が多数

日本全国の企業に勤めている役職者に、「データセンター」という言葉を知っていますか?と質問したところ、「良く知っている」の回答は32.6%と役職者でも約3割程度しかいないという結果となりました。

一方で「データセンター」をきちんと認識できている人の約8割は、「データセンター」がどのようなものなのか、しっかり理解が出来ているという回答結果となり、役職者における知識がある人と、そうでない人の差がはっきりと浮かびあがりました。
続いて、「データセンター」の基本的な説明の後に「データセンター」を活用したビジネスが日本に適していると思うか?の質問をすると、49.8%と約半数が「とてもそう思う」と回答。

また、「データセンター」を活用したビジネスは日本として伸びていく市場だと思いますか?の質問には、「とてもそう思う」28.9%、「ややそう思う」38.0%と、約7割が伸びていく市場と捉えたという結果となりました。

さらに、「データセンター」は具体的にどのような企業メリットがあると思うかについて聞くと、「企業データの安全保管」47.7%、「より効率的な業務の実現」34.9%、「BCP対応として災害時などを想定したデータの分散保管」30.8%という結果に。

データセンターが何か理解すれば、企業データの安全保管や業務効率の改善など企業メリットがあると考える人は少なくありません。

注目市場のデータセンターとは?

ここまでデータセンターの認知度が低いことなどついて紹介しましたが、同じようになんのことかよくわからないという方も多いと思います。

データセンターは、サーバやデータ通信、電話などの装置を安全に設置・運用・保管する目的で構築された施設です。データの保管施設と聞くと4次元的なものをイメージするかもしれませんが、実際に敷地をもつ2次元の施設です。

日々増大するデータ容量の使用量を安全に運用することは、多くの企業にとって極めて重要です。安定した稼働と信頼性の高いデータ保管先としてのデータセンターの需要は、世界的に拡大しており、今後もますます増加することが見込まれます。また、日本では地震などの災害リスクも考慮されるため、データセンターの重要性は他国よりも高いと言えます。

さらに、データセンターを利用する企業の視点から見れば、データセンターの効果的な活用は、「企業のシステムを安定稼働させ、データを安全に保管する」という、現在では最も重要なリスクを回避する手段となります。

総務省の令和5年版白書によれば、2021年第三四半期末には700超であった世界の大規模データセンターの数は、2022年第2四半期末に800を超え、急速に成長しています。そのデータセンターの世界における割合は、容量でみると米国が過半数を超えており、日本はまだまだその影響力を高める余地があります。技術革新や法制度の整備などを通じて、日本が世界のデータセンター市場において一層の存在感を示していくことが期待されます。

安定供給と豊富な水資源が生む日本のデータセンターとしての魅力と可能性

近年、エネルギー価格の上昇が続いていますが、日本におけるデータセンター関連ビジネスにおいては、電力・通信の安定性が確保されており、さらに大量の水が安価に手に入るという利点があります。これらは、日本がデータセンターに適した環境を提供しているといわれる大きな理由です。なお、データセンターで大量の水が必要なのは、発熱、ヒートアップした機器の冷却のためです。

日本のデータセンター施設の数はまだそれほど多くありませんが、今後は特に外部委託するタイプのデータセンターの需要が増えると予想されます。国内のデータセンターを活用することがセキュリティ的にも安心であると考える企業が増加すると考えられるためです。

この動向を受けて、日本のデータセンター業界は成長の機会を見出しています。安定したエネルギー供給と豊富な水資源を背景に、日本のデータセンターは国内外の企業にとって魅力的な選択肢となっています。今後、国内のデータセンター市場がますます活況を呈し、日本がデータセンター業界における重要なプレーヤーとなることが期待されます。

こうしたデータセンターの発展は、SDGsの目標達成にも重要な役割を果たすことができます。
まず、データセンターの構築は、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に貢献します。また、データ関連のエネルギー消費は大きく、ここで再生可能エネルギーの利用など効率的なエネルギーを利用することはSDGsの目標7である「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」にも貢献します。

さらに、データセンターが収集・解析するデータを活用して、社会課題の解決に役立てることは、上述した目標9をベースに、他にもSDGsの様々な目標に貢献します。

今回の調査ではデータセンターについての認知がまだ低いことが分かりましたが、データセンターはこれからの私たちの未来において非常に重要な役割を果たします。新しくかつ専門的な分野で今はまだ話題に上がることも多くはないですが、今回調査を行った株式会社ブロックバリューのように市場を積極的に盛り上げている会社もあります。私たちも今後ぜひ注目していきたいですね。 


執筆/フリーライター Yuki Katagiri

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