壊さず創る リノベ時代!CO₂削減・長寿命・再生素材で 新しい都市へ建築の未来が動き出す展示会「ジャパンビルド」とは?
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老朽化した建物を壊さず、最新技術で再生する「リノベーション」は、脱炭素社会に向けた新しい選択肢として注目されています。CO₂削減や再生素材の活用、建物の長寿命化は、建設・不動産業界のコスト構造を変え、GX(Green Transformation:グリーントランストランスフォーメーション)を加速させるカギです。国の成長戦略やSDGsとも直結し、社会課題の解決に貢献する技術は、暮らしと産業の未来を変えようとしています。
SDGsに貢献する企業も多く集結!「ジャパンビルド」とは?
RX Japanが主催する、日本最大級の建築・建設業界向け展示会「ジャパンビルド」は、住宅から都市開発まで、建築・建設分野の最新技術やソリューションが一堂に会する総合展示会です。
昨年12月に東京ビッグサイトで開催された「第10回 JAPAN BUILD(ジャパンビルド)東京」では、そのようなCO₂削減や再生素材の活用など、SDGsに直結する最先端の建築・リノベーション関連技術が数多く集結していました。
※今後の開催予定は、下記の通り。
本記事では、同展示会で見えてきた、持続可能な未来に向けてアップデートを続ける企業の取り組みを紹介します。
「建材」がエネルギーを生み出す時代へ
1. 窓や壁が、発電所になる


ユーナイス(株)
発電装飾ガラスは、太陽光で発電しながら美観と採光を両立する次世代建材。透明度や模様を自由に調整でき、都市景観に溶け込むデザイン性を実現。屋根にパネル設置が難しい都市部でも発電します。CO₂削減、省エネ、停電時の非常用電源としても活躍し、持続可能な都市づくりに貢献します。
強く、美しく、長く使える。「サステナブル素材」の力
2. CO₂を閉じ込める、強くてやさしいタイル


アサヒ飲料(株)
大気中のCO₂を吸収する自販機から吸収材を回収し、再利用した屋内用床・壁タイル。原料の90%以上がアップサイクル素材で、製造時のエネルギーを大幅に削減。通常タイルの約5倍の強度で防災性能も向上し、廃材配合でサステナブルな空間づくりに貢献します。
3. 駐車場に緑を、都市にやさしさを


昭和造園土木(株)
芝生の生存に必要な土壌厚15cmを確保した、これまでにない緑化システム。駐車場などで緑地面積を確保できます。芝生の蒸散作用と土の保水力で、ヒートアイランド抑制や雨水貯留による防災効果も発揮。SDGsに貢献する緑化材です。
心地よさをデザインする、新しい空間
4. 伝統とテクノロジーが描く、唯一無二の畳


全日本畳事業協同組合
昔から受け継がれてきた職人技と、最先端の断裁技術を融合。畳業界では不可能と思われてきた複雑な形状を可能にした、革新的な畳です。完全オーダーメイドで、自由な発想を形に。伝統にとらわれないデザインで、空間に新しい価値を生み出します。
5. 化学薬品ゼロ、サウナにも屋外にも強い天然木材


(株)バーグマン
化学薬品ゼロ、サウナにも屋外にも強い天然木材
熱と蒸気だけで木材の特性を向上させた自然木材。耐候性・耐腐朽性に優れ、屋外やサウナでも長寿命を実現します。美しい木目と高い寸法安定性でカビ等に強く、メンテナンスコストを大幅削減。環境にやさしい高耐久建材で、健康志向の空間づくりに貢献します。
省エネや見える化で変わる、オフィスと暮らし
6. CO₂濃度の見える化で、換気の目安に


シー・エイチ・シー・システム(株)
建物内の二酸化炭素濃度を検出し、「換気の見える化」「快適な空間」を提供する事を目的として開発されたCO2モニター。CO₂濃度・温度・湿度を測定し、感染症対策や省エネに貢献。快適で健康的な室内環境の実現をサポートします。
実際に展示会を回ってみると、リノベーションをはじめとした、SDGsに関連する取り組みを行う企業が想像以上に多く見受けられました。今回ご紹介している企業はその一部に過ぎませんが、業界全体の動きとしても、数多くの企業がSDGsに対するソリューションの開発・提供に力を入れていることがうかがえます。建築・建設業界は、単に新しいものを生み出す段階を超え、環境との循環を前提とした次のフェーズへと、着実に歩みを進めているようにも感じられました。
ジャパンビルドは今後も開催が予定されておりますので、関心のある方は、ぜひ次回の会期についてチェックしてみてください。
<次回開催情報>
【大坂展】 2026年8月26日(水)~28日(金) @インテックス大阪
【東京展】 2026年12月2日(水)~4日(金) @東京ビッグサイト





