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文化と人が混ざり合う、「原宿セントラル食堂」


この記事に該当する目標
8 働きがいも経済成長も 11 住み続けられるまちづくりを
文化と人が混ざり合う、「原宿セントラル食堂」

再開発によって常に新しい顔を見せる街、原宿。
その中心に位置する東急プラザ原宿「ハラカド」は地下には銭湯「小杉湯原宿」があり、上層階にはクリエイターのオフィスやラジオ局が入るなど、原宿の文化を創り出す「クリエイティブな交差点」となっています。
そんな「ハラカド」に、少し懐かしくて新しい「食」のエリアがあるのをご存知でしょうか。 その名は、「原宿セントラル食堂」。
今回は、「ハラカド」というユニークな場所だからこそ生まれたこの食堂について、サステナブルな視点も交えながらご紹介します。

銭湯からショッピングまで揃う「ハラカド」

まずは、東急プラザ原宿「ハラカド」という施設について、その構成を見てみましょう。
この施設は、地下1階から4階までがショッピングフロア、5階、6階、7階屋上等が飲食フロアとして展開されています 。 特にユニークなのは、地下1階に高円寺の老舗銭湯「小杉湯」が運営する「小杉湯原宿」が入居している点です 。原宿の中心で「銭湯」という地域コミュニティの機能を提供しています。
また、3階にはクリエイティブカンパニー「株式会社れもんらいふ」がオフィスを構えるなど、クリエイターが実際に活動する拠点が施設内に組み込まれています 。 「買う」だけでなく、「体験する」「交流する」機能を備えたこの「ハラカド」において、食を通じた交流の場として再定義されたのが、5階・6階(一部2・3階店舗含む)の「原宿セントラル食堂」です 。

「原宿セントラルアパート」のDNAを受け継ぐ

「原宿セントラル食堂」という名前は、かつてこのエリアにあり、1960年代から70年代にかけて数多くのクリエイターたちが集った伝説のマンション「原宿セントラルアパート」へのオマージュです。
当時、カメラマンやデザイナーたちが夜な夜な語り合い、新しい文化を生み出したように、現代の「ハラカド」もまた「クリエイターが集まる場所」であることをアイデンティティとしています。
スクラップ・アンド・ビルドで街の記憶を消すのではなく、その土地が刻んできた歴史や文脈を「食堂」という形で受け継ぐ。これは、都市における「文化的なサステナビリティ(文化継承)」の実践と言えます。 「食堂」という気取らないスタイルだからこそ、クリエイターも、観光客も、地元の人も、同じテーブルで肩を並べる。かつての自由な空気が、ここでは美味しい食事と共に再現されています。

約20店舗が競演する、食のエンターテインメント

ハラカド内には、個性豊かな約20店舗の飲食店がひしめき合っています。 ここには、多様な「食の表現」が揃っています 。

5階:路地裏の名店のような賑わい 博多うどんの老舗「因幡うどん」 の出汁の香りに誘われたかと思えば、町中華「紫金飯店」 の活気が伝わってきます。本格的な台湾料理スタンド「da pai dang 105」 や、職人が握る寿司「まぐろ問屋 恵み」 など、本物の味がカジュアルに楽しめます。

6階:緑と開放感のあるゾーン 緑豊かなテラスも近いこのフロアでは、ジューシーなハンバーガーの「THE MOR WORLD BURGER」 や、中東料理「FALAFEL BROTHERS HARAJUKU」 、イタリア発のジェラート「Giolitti」 などが並びます。

和洋中、スイーツからスパイス料理まで。国籍もジャンルも異なる店が混在し、多様な人々が思い思いに過ごす風景は、多様性を体現するコミュニティそのものです。

「働く人」を幸せにする、街の社員食堂!?

「原宿セントラル食堂」を語る上で重要なのが、そこで働く「人」への取り組みです。 本プロジェクトでは、「ハラカド」および、交差点の向かいにある東急プラザ表参道「オモカド」の館内で働く従業員に向けた「社員食堂」企画を展開しています。
具体的には、「社員食堂」と称して以下のサービスを実施しています。

・従業員限定のお弁当販売
・特別価格でのメニュー提供

これは、日々施設を支える従業員への感謝を示すとともに、施設全体の一体感を醸成するための取り組みです。 既存の飲食店を活用して、従業員に食事のサポートを行うこの仕組みは、働く人々の環境を整えるという点で、SDGsの目標にある「働きがいも経済成長も」に通じる施策となっています。

クリエイティブでつなぐ、地域とのパートナーシップ

「原宿セントラル食堂」のキービジュアルやロゴ、Webページなどの制作には、「ハラカド」3階にオフィスを構える「株式会社れもんらいふ」が協力しています。 施設内に入居する企業と共にクリエイティブな視点から世界観を構築し、魅力を発信する、地域内でのパートナーシップを大切にする姿勢が、この場所の手触り感を生み出しています。

具体的な情報発信や地域連携の施策としては、飲食店の魅力や楽しみ方が詰まったWebページの公開やバラエティ豊かなメニュー一覧を掲載したチラシの制作・展開、地域限定クーポン施策の実施を行っており、より多くの来街者に飲食店の魅力を深く体験してもらうことを目的としています。

原宿の日常を豊かにする「食のハブ」

「原宿セントラル食堂」は、原宿の街の歴史を継承しつつ、新しいコミュニティと食文化を創造する試みです。
原宿の文化と歴史を背景に持ちながら、現代の多様なニーズに応える食のハブとして、地域に開かれた存在です。
街の歴史をリスペクトし、多様な文化を楽しみ、働く人も大切にする。 そんなマインドが息づく「原宿セントラル食堂」で、原宿の新しい日常を味わってみてはいかがでしょうか。