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おうち時間でSDGs!? 映画やドラマが切り取った、ジェンダー問題の“現在地”とは


この記事に該当する目標
5 ジェンダー平等を実現しよう
おうち時間でSDGs!? 映画やドラマが切り取った、ジェンダー問題の“現在地”とは

SDGsは、持続可能でよりよい世界の構築を目指す国際目標のことで、現在世界に存在する様々な課題と向き合い、それらを世界規模で協力して改善しながら、私たちの未来を守ろうとするものです。SDGsが解決しようとする課題は実に多岐に渡っていますが、その17の目標のひとつに、「ジェンダー平等を実現しよう」という目標があります。ジェンダーに関する課題は、比較的新しい社会課題だと思われがちですが、人類がその歴史の中で長く対峙してきた人権問題が最近になって顕在化されただけで、昔からずっと存在しています。

――課題を広く正しく認識することからはじめる

ジェンダーの課題を語る上で無視できないのが、近年よく聞くようになった「LGBTQ」の人々の存在です。みなさんは、LGBTQについてどれくらいご存じでしょうか。なんとなく、レズビアン、ゲイ、バイなどという言葉の意味はわかっていても、大多数の人にとっては「他人事」なのではないでしょうか。自らの性に関する悩みを抱えたことがない人は、それに悩む人の存在にすら気づかずに過ごしていることも多いですが、その無自覚が課題の解決を困難にしているということにきちんと向き合い、自身も当事者の一人であると自覚するところからスタートしなければならないでしょう。性的マイノリティの人々は、そうでない人にとっては”当たり前”のことに、日頃から苦しめられています。
課題を広く正しく認識してもらうことから始めなくてはなりません。そのために活動している団体の一つに、東京レインボープライドという団体があります。今年のゴールデンウイークにはオンラインイベントも開催し、性的指向及び性自認の如何にかかわらず、すべての人がより自分らしく誇りを持って、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現を目指し、活動を続けています。活動理念に賛同する企業や著名人も多数存在します。そうした人々や団体の存在を知り、ジェンダーの課題に意識的になってくれる人が増え、大きな一歩となることを願います。

――理解のために取り組めること

ところで、みなさんは、こうした性的マイノリティの人々が登場する映画やドラマ、本、漫画などに触れたことはありますか。なかなか思うように外出もできない日々が続いていますが、それに伴って映画やドラマを観る時間、本や漫画を読む時間が増えた、という人も多いのではないでしょうか。様々な作品を気軽に楽しめる機会も増えている昨今。5月16日(日)まで、『君の名前で僕を呼んで』という作品がGYAO!にて無料視聴できます。同性愛を描いたとても素敵な作品です。近年では、邦画でも同性愛を扱うものが増えてきたように思います。好きな俳優が出ているから、主題歌を歌っているのが好きなアーティストだから、など入り方はどんなものでも構いません。ジェンダー問題やLGBTQに興味を持った方は、「おうち時間」を活用してそれらを扱った作品に触れて過ごしてみるのはいかがでしょうか?

〈参考関連Webサイト〉
https://tokyorainbowpride.com/
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

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