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地元で行われる映画祭や、高校生による特産品のPRは、SDGsと結びつくのか/モンテディオ山形SDGsコーナー体験記

地元で行われる映画祭や、高校生による特産品のPRは、SDGsと結びつくのか/モンテディオ山形SDGsコーナー体験記

#OPINION
  • パートナーシップで目標を達成しよう

三連休初日の9月18日、京都サンガF.C.戦。この日は、台風14号の影響で夕方頃まで雨模様となりましたが、SDGsブースでは8月22日に続き2回目となる選手への応援メッセージの寄せ書きなども行われ、賑わいを見せていました。

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映画の街、やまがた。今年は世界的に知られる映画祭の開催年

NDソフトスタジアム山形がある天童市の隣、山形県の県庁所在地である山形市は「映画の街」としての一面もあることをご存知でしょうか。2017年には、ユネスコ創造都市ネットワークの「映画分野」での加盟が認定されています。このネットワークは、2004年からユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が開始した事業で、音楽やデザインなど7つの部門で構成されていますが、映画部門の認定は日本では山形市のみです。

認定にあたり高い評価を得たのが、1989年にスタートし、隔年で開催されている「山形国際ドキュメンタリー映画祭」。今年は開催年で10月7日〜14日に行われ、17回目を迎えます。新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となりますが、映画祭のメインプログラムである「インターナショナル・コンペティション」と「アジア千波万波」の2部門には、世界各地から1,972本の作品の応募があり、盛り上がりを見せています。

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子どもにも映画文化に親しんでもらうために

この日は、映画祭のPRを兼ねてモンテディオ山形ホームゲーム 連動イベントとして子ども向けワークショップ「イラストを動かしてアニメーションを作ってみよう!」が行われました。事前に申し込みをいただいた9人の子どもたちが参加し、円形の盤にイラストを描き回転させる初期のアニメーション機器「フェナキストスコープ」を製作。カブトムシが飛び立つところや、花火が打ち上がる様子など、思い思いに好きな絵を描き、完成した作品を見せ合っていました。

また、試合終了後は、いつもユニバーサルスポーツ体験コーナーを設置している中央エリア 掲揚台前のスペースを利用して、アニメーション映画「チェブラーシカ」の野外上映会も開催。30分程度の作品で、約100人のサポーターのみなさんが映画を楽しまれていました。
映画祭事務局の岡部さんは「ワークショップは事前に構成を考えてきたり、アニメーションの仕組みを予習してきたり、熱意のある参加者が多くて驚きました。子どもたちの個性が光った作品ばかりでよかったです。上映会についても、試合終了後にも関わらずたくさんの方に足を止めていただけました。映画の力の素晴らしさも感じます。今日のイベントを通して、私たちの活動をサポーターのみなさんに知っていただけてうれしいです」と話してくれました。

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点から線に、そして面に。個々の活動をつなげる役割を担う

SDGsブースでは、SDGsパートナーのソフィア様( https://www.sofia-inc.com )と「小さな幸せ、ひとつのワクチン チャリティーキャンペーン」のチラシ配布などによるPRも行いました。このキャンペーンは、自分の子どもや、子どもの作品、ペットなどの写真をハッシュタグ「#sharefor1smile」を付けてインスタグラムにアップすることで、1投稿につき1ワクチンが子どもたちに贈られるもの。「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」が主催しています。チラシを手にとってくれる人も多く、興味を持って話を聞いている様子も見られました。

また、山形県総合運動公園内の会議室で、天童中央ライオンズクラブ様にSDGsを学べるカードゲームも体験していただきました。モンテディオ山形スタッフの説明のもと、2人ごとのチームに分かれて実施。個々の目標と、全体の目標が併存するゲームのため、チーム間のコミュニケーションも重要になりますが、今回はなかなか思うような結果にならず終了しました。SDGsを考えるとき、大人は特に理屈や定義、ルールなどから入りがちですが、あまり縛られずに今回のようなカードゲームを通して楽しみながら、持続可能な社会をつくるために必要なマインドを学んでいただければと思います。

そのほかにも、SDGsブース脇では、山形東高等学校の生徒が探究型学習で取り組んでいる天童市の高擶ハッカのPRも。ブース設置を機に、スタジアムでの子ども向け実験教室でご協力をいただいている山形大学の教授と、高擶ハッカのプロジェクトに取り組んでいる人の交流が生まれていました。モンテディオ山形がSDGsの活動に取り組むことで、人や団体がつながっていきます。

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SDGsと聞くと、環境や貧困問題などを連想し、「地元で行われる映画祭や、高校生による特産品のPRは、SDGsと結びつくのかな?」と思う人もいるかもしれません。しかし、SDGsが掲げる目標はとても多様です。「4.質の高い教育をみんなに」では「平和及び非暴力的文化の推進」が挙げられていますし、「11.住み続けられるまちづくり」では、「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」ことを目的としています。自分たちが住む街の取り組みを丁寧に知っていくことも、SDGsが目指す「持続可能な社会」につながっていくのではないでしょうか。
今後も、モンテディオ山形が企業や団体のSDGs情報を発信し、人と人をつなぐハブとしての役割を担っていければと思います。

最後に
参加者:626人:来場者(4,588人)に対する割合:13.64%
SDGsブースへの来場者が着実に増えています。実際に身体を動かすことができるユニバーサルスポーツ体験コーナーに比べ、どうしても地味な印象が否めないSDGsブースですが、各種団体が行っている地球環境への取り組みや、自治体による将来を見据えたまちづくりのことなど、たくさんの情報が集まっています。ぜひ、試合前の少しの時間を利用して、お立ち寄りいただければと思います。

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WRITTEN BYモンテディオ山形

ライター:モンテディオ山形 松田 陽

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