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スニーカーのストーリーから学ぶSDGs秘話。知ることでますます好きになる!スニーカー豆知識。


スニーカーのストーリーから学ぶSDGs秘話。知ることでますます好きになる!スニーカー豆知識。

今回の記事は、学生時代にスポーツブランドでアルバイトをしていた経験もあり、ランニングシューズからスニーカーまで幅広く靴を愛する編集部Kが、最近気になったスニーカーニュースやSDGsな取り組みをしているブランド、シューズをご紹介します。

落札額4,000万円「Louis Vuitton × Nike Air Force1」

ルイ・ヴィトン 2022 春夏 メンズ ・コレクションの先行発売アイテムとして登場したLouis Vuitton × Nike Air Force1。アートとラグジュアリーが一堂に集まる世界一流のオークションハウス、サザビーズとのコラボレーションにより、メゾンのパイロットケースに収められたLouis VuittonとNikeの「Air Force1」 by ヴァージル・アブロー スペシャルエディションスニーカー200足が、オークションに出品されました。
その最高額は4,000万を超え話題となりました。本オークションの収益の100%は、アブローが生前に設立した「Virgil Abloh™️ “Post-Modern” Scholarship Fund」に寄付されます。生前、「世界には、さまざまな人種が存在します。ですが、私の学んだキャンパスは多様性に富んでいるとは言い難い状況でした。ファッション業界で活躍する黒人を増やすために、黒人学生に特化した財団を設立することが重要だと考えました」とインタビューに答えているアブロー。質の高い教育をみんなに。これはSDGs目標である以前に彼の願いでもあったのでしょう。

故 ヴァージル・アブロー(1980.09.30-2021.11.28)
OFF-WHITE C/O VIRGIL ABLOH™ 創始者 兼 LOUIS VUITTON アーティスティックデザイナー
世界のファッショントレンドはヴァージル・アブローが作ると言われるほどでインフルエンサーとしての影響力も注目されていた。彼によって確立された、ラグジュアリーストリートというジャンルは名立たるセレブに愛用され、日本でもあっという間に浸透した。またナイキやモンクレーなどのハイエンドとのコラボは彼だからこそ実現したと言える。

「スタンスミス」がリサイクル素材で作られる

アディダスでは2024年までに全商品においてバージンポリエステルの使用を廃止し、リサイクルポリエステルへの切り替えを目指しています。その第一歩として定番商品であるスタンスミスの全商品をリサイクル素材に切り替えることを発表したのです。人気のあるデザインは一切変えずに素材のみを変えた、長年のファンを置き去りにせず、且つ地球の事を考えた決断は革新的でスニーカー業界でも話題となりました。他スニーカーブランドでも廃材を再利用したり、一部商品をサステナブルで作ったりしていますが、アディダスのように人気商品を全て素材変更、しかもレザーからリサイクルポリに変更という大胆な変更はアディダス以外ではまだありません。サステナブルに本気の姿勢で取り組むアディダスの快進撃に今後も注目です。

手を使わずに履ける「Nike Go Flyease」誕生

Nikeが掲げる「身体さえあればみんなアスリート」。
ナイキのイノベーションやインスピレーションは、アスリートの声を聞くという単純な行動から生まれることが多いといわれています。 Nike Go Flyeaseは一人の男の子からの不安の声から始まりました。大学進学がきまり、新生活を送ることになった彼は脳性麻痺を患い自分で靴紐を結ぶのが困難であることが唯一の不安だったと明かしています。Nikeは彼からの手紙を受け取り、同じような悩みをもつ人が他にもいるのではと試作に取り掛かりました。
2015年から始まったこの挑戦は何度もの改良を経て2021年8月より一般販売が実現しました。ハンズフリーで履けるシューズはこれまでもNikeから発売されています。
映画「Back to the future」に出てくる夢のようなシューズをご存じですか。それを模し、自動で紐が締まるNike mug、そして更に実用性をアップさせたNike hyper adapt1.0。これらはどれも話題になりましたが、限定販売でかつ高額ということもあり一般ユーザーに浸透することはありませんでした。今回、ハンズフリーシューズとして販売されたNike Go Flyeaseは一般販売され、価格も他のシューズと変わらないので今後タウンユースとして定番化していくことが楽しみです。

北京オリンピックでスイス代表の公式シューズ「真っ白なスニーカー」

スイス、アメリカ、日本のランニング市場で成長率1位を獲得したスイス発のブランド「On(オン)」。ブランド立ち上げからわずか10年で、Onのランニングシューズは、ヨーロッパ・北アメリカ・南アメリカ・アジア太平洋の60ヶ国、8,000店舗以上で販売されており、2020年7月にはスイスオリンピックチームのオフィシャルパートナーとなっています。
そんな新進気鋭のブランドOnからもシューズで環境問題と向き合う新たな試みとして、人工的な染色を行わない水質汚染に配慮したサステナブルシューズ「Cloudrock Edge Raw」が登場しました。
このシューズは、人工的な着色や漂白を一切せずに作り上げたリサイクル素材を使用しており、アッパー部分の80%以上が再生ポリエステルで作られています。人工的な着色を行わず、自然なホワイトカラーに仕上がった本シューズは染色の
際に使用する石油や水の大量消費を抑えることで、生産工場周辺河川への工業排水を軽減するなど、水質汚染に配慮したサステナブルなシューズです。

最後に
SDGsの取り組みが本格的になってきている今、サステナブルというワードはスニーカーフリークスの中でも無視できない存在になっています。多くのフリークスはスニーカーのデザインだけではなくスニーカーの背景にあるストーリーも重要視します。今、これを読んでいるあなたもスニーカー豆知識で、フリークスの仲間入りです。この商品の特徴は?と疑問を持つことでブランドの想いや取り組みを知る一歩になります。まずは知ることがあなたにとってのSDGsにつながるかもしれません。好きなことから始めてみると案外身近に感じることができるのでオススメですよ。