• トップ
  • 記事一覧
  • 生理で差別を受けるザンビアの女の子を救う MIYASHITA PARKの赤色の自動販売機で「支援」を買おう
SHOW CASE

生理で差別を受けるザンビアの女の子を救う MIYASHITA PARKの赤色の自動販売機で「支援」を買おう


この記事に該当する目標
1 貧困をなくそう 3 すべての人に健康と福祉を 5 ジェンダー平等を実現しよう 10 人や国の不平等をなくそう
生理で差別を受けるザンビアの女の子を救う MIYASHITA PARKの赤色の自動販売機で「支援」を買おう

意外と知られていない生理の貧困

豊かな国である日本では、「生理の貧困」と聞いてもピンとこない人も多いかもしれません。 しかし、ザンビアには、生理により女性として当たり前の権利を主張できない人が約10人に1人の割合でいることが分かっています。
その要因の一つが、生理用品が高額で買えないというもの。生理用ナプキンではなく、古着や新聞紙、脱脂綿など不衛生なもので代用するため、肌がかぶれたり痒くなるほか、感染症などのさまざまな問題に悩まされる女性がたくさんいます。

こうした代用品は、下着に固定できないため、ずれたり外れたりしやすく、経血が漏れて服に付着してしまうことも。
経血で汚れた服を見て、異性からいじめを受けるケースも少なくありません。
このように異性の生理に関する知識や理解が乏しいことも、女性に対する差別が助長される要因となります。差別はいつでも無知から起こるのです。
また、学校に生理用品を取り替える適切な衛生設備が備わっていなかったり、設備があっても鍵がかからずプライバシーが保てなかったりするため、長時間ナプキンを替えることができず、臭いがしてしまうことも。

さらに、生理用品を捨てる環境がないことで、家に持ち帰って、親や兄弟、近所の人に見られないように、人目を気にしながら庭で燃やしている女の子もいるそうです。
このような状況から、生理の時には学校を休む生徒が多く、授業を受けられずに勉強に遅れが生じることで、男性よりも不利な状況に置かれてしまいます。こうして学ぶ機会が奪われてしまった女性は、就職の機会や社会的ネットワークから遠ざかる原因になってしまうのです。

ハートサポートプロジェクトとは?

しかし今、生理の貧困やジェンダー問題の解決に向けて、女性の権利を守る動きが出てきています。その一つが「ハートサポートプロジェクト」。

ハートサポートプロジェクトとは、エリエールブランドの生理用品「エリス」を展開する大王製紙株式会社が、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標4「質の高い教育をみんなに」の達成に向け、世界の女の子を取り巻く環境について考え、行動するきっかけづくりを提供するプロジェクトのこと。2018年10月11日の「国際ガールズ・デー」にスタートし、今年で4回目を迎えます。

このプロジェクトでは一過性の支援ではなく、生理用品をくり返し利用できるように布ナプキンの作製支援を行うコミュニティスペースを開設し、作製した布ナプキンの販売によって収入を得る機会を提供しています。同時に、健康・衛生・性に関する知識の普及を行うことで、女の子たちを取り巻く環境や意識の改善に取り組んでいます。

これまでのハートサポートの活動として、SNSで対象の投稿に「いいね」をすることで、1枚の生理用ナプキンをケニアに届けたり、現地の女の子の自立をサポートする7つの支援を提供してきましたが、2021年からは支援先をザンビアに変更し、継続的な支援を続けています。

宮下公園にハートサポートオリジナル支援販売機が出現!

そんなハートサポートの今年の取組みである「ハートサポート2022」は、ザンビアの女の子が抱える生理に関する悩みを知り、考え、行動するきっかけづくりとして、MIYASHITA PARKの一角に、ハートサポートオリジナル支援販売機を設置することが決まりました。

設置が決まったMIYASHITA PARKは、2020年6月に渋谷の新しいランドマークとしてオープン。新しい話題や刺激の発信地として若者のカルチャーが象徴される場所となっています。カルチャーの最先端にある場所で同じ世界の若者の現状を知る、若者同士の行動で世界を動かす、今回の「ハートサポート2022」にぴったりな場所への設置が実現したと言えるでしょう。

この自動販売機で「支援」を500~2,000円で購入することにより、金額に応じた枚数分の布ナプキンの材料費(1枚500円)がザンビアに届けられ、支援者にはオリジナルエコバッグ (限定 1,000枚)が配られます。

また、前年に行ったSNSを通じた布ナプキン作製支援を今年も実施。Twitterでハッシュタグ「#エリスハートサポート」をつけてザンビアへのエールを投稿すると、1件の投稿に つき布ナプキン1枚の作製費が支援されます。
“生理が、あきらめる理由にならない世界へ。”をコンセプトに、2022年度も引き続き、ザンビアの女の子の自立につながるサポートを継続しています。

自動販売機の設置期間は、3月5日(土)~3月18日(金)まで。まずは渋谷・MIYASHITA PARKからザンビアへ。世界の女性が当たり前の権利を主張できる社会に近づくために、今、私たちにできることは何かを考え行動しましょう。