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4月7日「世界保健デー」に考える衛生のこと

4月7日「世界保健デー」に考える衛生のこと

#SHOW CASE
  • すべての人に健康と福祉を
  • 安全な水とトイレを世界中に

毎年4月7日は「世界保健デー」です。1948年のこの日、すべての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的として、世界保健機関 WHO が設立されたことから、制定されました。
毎年テーマが設定されており、2022年のテーマは『Our planet, our health』(「私たちの地球、私たちの健康」)です。パンデミック、汚染された地球、がん、喘息、心臓病などの病気の増加する中で、2022年の世界保健デーに、WHOは人類と地球を健康に保つ行動に世界の関心を集め、ウエルビーイングな社会に向けた動きを促進するとして、このテーマが設定されています。

私たちの健康とSDGsの関係とは

SDGs = 気候変動の危機 という印象が強いと思いますが、毎年世界中で 1,300 万人以上が本来なら避けることのできたはずの環境要因で死亡していると推定されており、気候の危機は健康の危機にも密接に関係しています。
WHOは「World Health Statistics 2019(世界健康統計レポート)」にて人々の健康やいのちに関連しているSDGsの目標とターゲットをまとめました。多くは目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」に集約されていますが、健康やいのちにかかわる目標やターゲットとして、目標2「飢餓をゼロに」のターゲット2.2「2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズに対処する。」や目標6「安全な水と卜イレ」のターゲット6.1「2030 年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。」、6.2「2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設ヘのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける。」が該当しています。
詳細はSDGsとWHO(https://japan-who.or.jp/about/sdgs-who/)よりご確認ください。

コロナによるパンデミックにも関係?

2021年の世界保健デーのテーマは「Health Inequity(健康格差)」でした。直近の健康格差として、コロナにおける医療体制や個人予防レベルにおいて、国や地域による健康格差をニュースなどで感じた人も多いのではないでしょうか?例えば、「石けんを使った手洗い」といった日本ではごく当たり前の習慣も世界では当たり前ではありません。ユニセフによると、世界では10人に3人、つまり約23億人が、自宅に水と石けんで手を洗う設備がなく、後発開発途上国の状況は最も深刻で、10人に6人以上が基本的な手洗い設備を利用できていないと発表しています。

海外で行われる日本の取り組み事例

そんななか、以前SDGs MAGAZINEでもご紹介した手洗い文化のパイオニアである「サラヤ」は世界各地の衛生環境向上に貢献しています。アフリカのウガンダでユニセフと共に2010年から続けている「100万人の手洗いプロジェクト」や「病院で手の消毒100%プロジェクト」など、途上国に衛生設備の普及を進めるだけでなく、戦後日本に手洗いを広めたのと同じように、手洗い啓発活動を通じて命を救っていく活動を行っています。

戦後創業した企業の啓発活動が、コロナも撃退する「手洗い習慣」に貢献https://sdgsmagazine.jp/2022/03/16/5160/

世界ではなんと1日約14,000人もの5歳未満の子どもたちが命を失い、その原因の多くは予防可能な病気だそうです※1。石けんを使って正しく手を洗うことで、下痢性疾患や肺炎を予防し、100万人もの子どもたちの命が守られると言われています。
※1 2020年 Levels & Trends in Child Mortality より

そこでサラヤが2010年にスタートしたのが「100万人の手洗いプロジェクト」です。対象となる衛生商品の売り上げの1%を寄付し、アフリカ・ウガンダで展開するユニセフ手洗い促進活動を支援しています。
ウガンダで5歳未満児死亡率は、1000人あたり55人で、その原因となる主な病気は正しい手洗いで予防できるとされており、実際に家庭での石けんを用いた手洗い普及率は2006/07年の14%から2019/20年には38%になりました。
また、学校でのトイレ使用後の石けんを使用した手洗い実践率は、2019/20 年には58%と着実な増加を見せています。
このプロジェクトで特筆すべきは、環境改善だけではなく「習慣」の普及です。プロジェクトのなかでは、5歳未満の子どもを持つ母親を含めた手洗い習慣を実践する割合の向上も数値に落とし込み目指されていました。

現在世界では汚染された水と劣悪な衛生状態によって引き起こされる下痢性疾患で毎年82.9万人が亡くなっています。サラヤのように、衛生商品の売り上げの1%を活動に当てる企業の商品を買うことで、直接活動に携われなかったとしてもできることがあるかもしれません。
世界には衛生環境に関わらず、これまでSDGs MAGAZINEでも取り上げてきたように、あらゆる困難な課題がありますが、世界保健デーの4月7日を節目にそんな取り組みをする企業の商品に日用品を変えていくといった身近なことからはじめてみるのはいかがでしょうか?

サラヤが取り組むSDGs
パーム油の生産による熱帯雨林の破壊は「使わない」が本当の解決か?

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