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3分の2が砂漠化している。地球の未来は「土壌」にかかっている!


この記事に該当する目標
13 気候変動に具体的な対策を
3分の2が砂漠化している。地球の未来は「土壌」にかかっている!

「土」が地球にとって大切だと言われていることをご存じでしょうか?
土は植物を育て、地球温暖化を促進している炭素を吸収しています。
雨が降ることで気温の上昇を抑えることができますが、実は、​そのうちの約40%が植物が蓄えた水分の蒸発によるもの。このことからもいかに土が重要であるかが分かります。
しかしいま、その土が危機に瀕しており、地球上の約3分の2が砂漠化しています。

砂漠化の原因は?その真相を解説!

砂漠化はエジプトなど地域性による現象だとイメージしがちですが、実は人為的要因によるところが大きく、日本も無関係の問題ではありません。

農業の生産性を高めるために現代社会で使用されている「農薬」がその原因のひとつ。農薬は植物の栽培に悪影響を及ぼす害虫の駆除や安定した栽培を行うために世界中で使用されています。しかし、それらを使用することで土壌本来の力が弱ってしまい、土壌を枯らしてしまいます。
人間の都合で使われる大量の農薬や過度な農耕作で土壌を傷つけてしまうと、土壌の栄養と水分がなくなり、乾燥しきり、砂漠化し、植物を栽培することができない土地となります。

オーガニックである必要性

オーガニックとは農作物の栽培にあたり、化学的な「薬」つまり農薬や化学肥料を使わない栽培方法のことを示します。

オーガニックの製品を日常で取り入れる人たちのイメージは丁寧な暮らしをするためにオーガニックを選択している印象が強いかもしれません。しかし、オーガニックを選択することは地球自体を回復させる方法でもあります。

土壌の中には、地球に存在した人間の数よりも多くの微生物がいると言われています。農薬の使用は、土壌の中にいる微生物たちを死滅させ、手入れが楽になる反面、植物に栄養を与えられなくなります。その影響で育ちにくくなった植物を栽培するためにさらに農薬を使うという悪循環が生まれ、土壌が健康になることが遠のきます。

また、マイクロプラスチックも微生物たちを死滅させる原因のひとつ。自然に還ることができないプラスチックの素材は土のなかに居続け、微生物に健康被害の影響を与えています。

「土」が地球温暖化を改善できる?

土壌は地球に大きな影響をもららす気候のコントロールに必要不可欠な存在であるということ。
健康な土壌は水を含み、炭素を吸い、植物を育てることができます。それにより、炭素の減少や雨を降らすことで地球の温度を下げることができます。
しかし、上述した通り、農薬などで傷つけられると、土壌は炭素を大気に放出し、砂漠化を起こすことでかえって地球温暖化の大きな原因となります。
つまり、土壌と植物と気候は繋がっているので、土壌が健康になれば地球も健康になります!
近年米国では土壌の可能性を最大限に引き出す、「環境再生型農業」が注目を浴びており、地球温暖化改善に向けた農耕作を徐々に広めています。

1度は見て欲しい!ポジティブドキュメンタリー「Kiss The Ground(キス ザ グラウンド)」

画像出典:kiss the ground公式HP

地球温暖化の話になると小難しく、気持ちがネガティブになりがち。この映画は大地と土壌が地球を回復させる可能性について、専門家や農家、著名人が伝えます。見終えた後、意外と身近にできることがあり、まだ対策をすれば間に合うんだ!と感じられる映画です。

今の私たちは地球の未来を担っている重要な時代を生きています。どのような土で作られたものを私たちが口にしているのか、それを意識をするだけで地球温暖化は回復へ向かいます。

今日からできる小さなSDGsアクション!

・オーガニックの製品を購入してみる!
・バイオプラスチックの素材を意識してみる!
・「Kiss The Ground」(邦題「キス・ザ・グラウンド: 大地が救う地球の未来」)を見て、土の可能性を知る
・食品ロスを起こさないように無駄な買い物は控える