新内眞衣の“かなえたい未来”とは?日本科学未来館の新たなスタート!
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7月8日(金)、お台場の日本科学未来館(以下、未来館)で、「Miraikan for 2030 プラン発表会」が行われ、特別ゲストとしてSDGs MAGAZINEのメインパーソナリティー新内眞衣さんが登壇しました!未来館が発信したい未来の姿、実現したい未来とはどんなものなのでしょうか。今回はその発表会の模様をレポートします。
未来館は、2001年の開館以降、宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務めてこられましたが、20周年を迎えた昨年、IBMフェロー、米国カーネギーメロン大学特別功労教授の浅川智恵子さんが新館長として就任しています。浅川館長は、未来館の新たなビジョンとして「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」を掲げており、イベントではその実現に向けた今後の活動方針が発表されました。
新ビジョンを掲げるに至った背景には、時代の流れに伴って、私たちの“未来”への考え方、捉え方も変化してきたことがあると言います。価値観やライフスタイルが多様化した現代では当然、“かなえたい未来の姿”も一人ひとり異なるはず。浅川館長は、新ビジョンに込めた想いについて「一人ひとりが自分事としてかなえたい未来を思い描き、つくっていく、そのためのプラットフォームに未来館はなりたい」と話しました。
このビジョンの実現に向けたアクションにはSDGsの視点も多く取り入れられていることから、この日の特別ゲストとしてSDGs MAGAZINEのメインパーソナリティー新内眞衣さんが登壇し、浅川館長とのトークセッションを行いました。
トークのテーマは「一人ひとりの未来と科学技術の可能性」。このテーマについて浅川館長は、「私自身、中学時代の失明で情報へのアクセスと移動に対する困難に遭遇しましたが、今は科学技術の力で乗り越えることができ、まさに科学技術が一人ひとりの未来を拓くことを体験してきました」と自身の経験を踏まえ、「誰一人取り残さない社会」の実現に向けた科学技術の大いなる可能性について言及しました。
続いて、科学技術から様々な課題に対してアプローチをする未来館の取り組みの中から、浅川館長が、自身が就任前から研究開発に取り組む、『AIスーツケース』を新内さんに紹介しました。『AIスーツケース』は、視覚障害者が自由に安全に行きたい場所へ行くことをサポートするナビゲーションロボットです。
新内さんも、発表会の前に実際にこの『AIスーツケース』を体験したそう。
その感想について新内さんは、「目を瞑って使用してみても、思ったより安心感があり、心強いパートナーのように感じました。貴重な体験ができてとても楽しかったです!実際に(AIスーツケースを)体験することで科学技術の進化を実感することができました。障害者に限らず様々な方にとって便利なツールとなりそうですよね!」と、ワクワクした様子で科学技術の力で広がる未来への期待を語りました。
さらに、未来館の新ビジョンに合わせて掲げられたスローガン「Mirai can_!(ミライキャン)未来は、かなえるものへ。」に関連し、ご自身の“かなえたい未来”について聞かれた新内さんは、『Mirai can宇宙スタジオから生放送』をフリップで発表。「私たちにとって宇宙はまだ遠い存在かもしれないけれど、そんな宇宙から生放送ができるようになったら素敵だと思います。そして私も発信者としてリスナーの方々に、宇宙から見た景色を見たまま、臨場感あるレポートでお伝えしてみたいです!」とメッセージに込めた想いを話しました。それに対し、浅川館長は「素晴らしい『Mirai can_!』だと思います!宇宙がもっと身近になるように、今後も新内さんと取り組んでいきたいと思います」と今後の活動について期待を寄せていました。
誰一人取り残さない社会、一人ひとりが自分らしく生き生きと過ごせる社会の実現のためには、まずは私たち一人ひとりが自分自身の未来と向き合い、それについて考えてみることが重要なのではないでしょうか。その未来を叶えるためのアクションはさまざま。科学技術もその一つです。“未来”をテーマにしたミュージアムとして新たなスタートを切った日本科学未来館の今後の活動に注目していきたいと思います。