RADIO

<radikoにて配信中>新内眞衣と学ぶラジオ番組「SDGs MAGAZINE」


この記事に該当する目標
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
<radikoにて配信中>新内眞衣と学ぶラジオ番組「SDGs MAGAZINE」

ニッポン放送が毎月1回お送りしているSDGsの番組『SDGs MAGAZINE』
パーソナリティは元乃木坂46で現在はファッションモデルや舞台女優としても活躍中の新内眞衣さんです。
先日7月17日19時にオンエアされた放送ではクリーンエネルギーをテーマに特別ゲスト石川和男さんを招いてお話をしていただきました。
石川和男さんは環境問題やエネルギー問題に詳しい政策アナリスト。あらゆる社会問題に関する危機を独自の視点で分析した「石川和男の危機のカナリア」という冠番組を担当するなど日本のエネルギー問題を語る上で欠かせない有識者です。出演情報などはご本人のツイッターからご確認いただけます。
石川和男Twitterアカウント

時間が合わず、聞き逃してしまった方はradikoで聞き逃し配信もされていますので、こちらの記事を読んでから聞いてみると2倍楽しめるかもしれません。
さて、これまでいくつか日本のエネルギー問題に関しての記事を書いてきましたが、今回はそもそもなぜここまでエネルギーの事を気にしなければいけないのか。そして、放っておくとどんなことが起きるのかを探っていきます。

どうなる?日本のエネルギー問題

日本はエネルギーの自給率が低く、福島原子力発電が再稼働しだした2020年でも11.8%とOECD(経済協力開発機構)加盟国38か国中35位と極めて低水準に位置していることが分かりました。特に化石燃料に関して日本は約84.4%が輸入で賄っており海外の資源に依存している状態にあります。
(参考:SDGs Magazine: https://sdgsmagazine.jp/2022/07/13/6762/
ここで一度、何が問題なのかをスケールダウンして考えてみましょう。日本が抱えるエネルギー問題を地球・世界・日本・個人とそれぞれの視点から見てみると課題が見えてきます。
日本がこのまま化石燃料エネルギーに依存し消費を続けた場合。

・地球
化石燃料は使用する過程で二酸化炭素を大量に排出します。そのため地球上の二酸化炭素濃度は高まり温暖化に繋がります。温暖化は地球上の生物の生態系や気候を崩し地球全体が被害を受けることとなります。
・世界
化石燃料に頼りすぎると、有限資源である化石燃料は枯渇します。それに合わせてコストの高騰や物価の値上がりが起き世界中の経済に大きな変動がおきることが予想されます。
・日本
化石燃料の輸入に依存していたため、なくなってしまうと必要なエネルギーを国内で捻出できなくなります。電気、ガスのライフラインの確保が困難な状況になります。
・個人
使えるエネルギーが制限され、電力需給ひっ迫や電力需給の価格高騰などが発生。経済的な負担も大きくなり生活が困難に。

日本、そして地球を救う再生可能エネルギー

このような事態を防ぐために、今後カギとなってくるのが再生可能エネルギー(再エネ)です。
再エネは太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマスといった再生可能なエネルギーのことを指します。自然の力をベースにしているため枯渇の心配もなく、使用の際も温室効果ガスを排出しません。また、国内で生産できることから有望かつ多様で、重要な低炭素のエネルギーとして注目されています。
原油国であるサウジアラビアやオーストラリアのように資源が発掘できる潤沢な地理環境を持たない日本にとって再エネの重要性は高く、エネルギー自給率を向上させるための可能性の宝庫と言えるでしょう。
2017年のデータを見ると、日本の電源構成に占める再生可能エネルギー比率は約16%となっており、ドイツやイギリスといった諸外国と比べて、低い水準にあります。2030年度のエネルギーミックスにおいては、再生可能エネルギー比率を22~24%と見通しており、この水準を実現し、再生可能エネルギーを主力電源とすることを目標としています。

画像出典:資源エネルギー庁

再エネを主要電力化のハードルとなるのが設置にかかるコスト、そして安定的に使用するまでに時間がかかるという事です。しかし、世界では再生可能エネルギーの発電コストは急速に低下しており、その他の電源と比べても、コスト競争力のある電源となってきています。日本でも技術開発などによってコスト低減を図っていくことが重要と言われています。

国家予算の約11兆を費やすエネルギー依存率

再エネの中でも注目されているのが風力発電。
太陽光と風力を比べた時、一番の違いは面積あたりの発電量。少ない面積でたくさんの電力を
発電できるのが風力発電の強みです。日本での風力発電を代表する「ウインドファームつがる」。
GPIは現在、全国5ヶ所(建設・着工準備を含めると9ヶ所)に再生可能エネルギーの開発・運営を行っております。中でも、株式会社グリーンパワーインベストメント(GPI)は現在、全国5ヶ所(建設・着工準備を含めると9ヶ所)に再生可能エネルギーの開発・運営を行っております。北海道石狩市においては、北海道電力と連携し、最大96万キロワット、64~80基の風車を洋上に建設する準備を行っています。
GPIによると日本が輸入に依存している化石燃料は購入するために2020年でおよそ11兆がかかっていることが分かっています。これは国家予算の1/5に相当します。
ここでの予算が少しでも別の形で流れてくることで、日本はもっと豊かになると思いませんか。
今年は初夏から猛暑日が続き、電力需給ひっ迫注意報が発令されています。企業や国民には節電が呼びかけられ、ひどい時には計画停電を実施する事態が起きています。

もっと詳しく知りたい

ラジオ『SDGs MAGAZINE』ではこのようになぜエネルギーが足りなくなったのかという問題や再生エネルギーの将来性について聞くことができます。
普段なかなかチャンスがない、専門家の方が分かりやすくお話してくれるのでより一層理解を深めることができます。この機会に是非、一緒に日本の抱えるエネルギー問題について考えてみませんか。
radikoから聴いてみる