クィアの為に歌う。NEXTレディーガガと称される世界的シンガー「リナ・サワヤマ」
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シンガーソングライター、リナ・サワヤマが、自身の音楽において、いい音楽であることはもちろん、クィア(性的マイノリティに当たる人たち)のために意味のある楽曲を制作したいと明かしました。
そもそも、リナ・サワヤマ氏ってどんな人?
リナ・サワヤマという名前を聞いて、日本人の名前ではないか、と考える人も少なくないはず。しかし、彼女の手がける音楽は、一部の曲名こそ日本語(ローマ字書き)なものの、全て英語で歌われています。
日本人の両親のもとに生まれ、4歳からイギリスに住む彼女。大学は世界的名門校、ケンブリッジ大学で、専攻は心理学、社会学。成績も優秀であったという。卒業後本格的にアーティストとして活動をはじめ、作詞作曲からミュージックビデオにいたるまで、全てプロデュースを自身で手がけ、瞬く間に、ロンドンで火をつけ、人気を掴みました。現在、NEXT LADY GAGAと称される世界的にポップシンガーとして活躍しています。
リナ・サワヤマ氏の苦難と表現
一見順風満帆にみえる彼女ですが、4歳からイギリスへ渡り、アジアンなルックスの英国アイデンティ、そしてパンセクシャル(日本語で全性愛者、つまり恋愛感情を抱く人のセクシャリティに条件がない人のこと。両性愛者を意味するバイセクシャルと少し異なります)であり、一般的にマイノリティと言える立場にいることで辛い学生時代を送った過去や、アジアンルックで国籍も日本のクリエイターが故に起きた悲しい出来事もあったと言います。だからこそ彼女はキュアへの想いを込め、彼らを重んじ、癒すことのできる音楽を作ることに意味を感じていると言います。
これからの日本、世界の為に
さらに、日本ではまだ同性婚が認められていませんが、それに向けて戦う人々を誇りに思うという彼女。自分が愛したいと思う人を愛せる世の中にするために、戦うことは必要不可欠であり、クィアの心に寄り添うという心強い意志を見せる彼女は、イギリス育ちであるものの、同じ日本人として誇らしい存在。私たちも、いつかは多数派少数派関係なく、皆が等しく愛する人と結ばれる社会を目指し、声を上げていきましょう。
企画・ライター / 上野 文
編集 / 内村