防災対策はスマホから!インストールしておきたい防災アプリとは?
日本は、外国に比べて台風や地震、洪水や津波などの自然災害が発生しやすい国土となっており、これまで多くの被害にあっています。
先日の東北地方での大雨や台風9号などは記憶に新しく、「災害に備えなくてはいけない」と思っている人も多いはず。しかし、実際に行動に移せていない人もいるのではないでしょうか?
食料・飲料などの備蓄や非常用持ち出しバックなど様々な備えがありますが、今回はスマートフォン一つで今すぐ始められる防災対策をご紹介します。
「わからない」「めんどう」…約半数の人が防災対策をしていない!
セコム株式会社が2021年に実施した「防災に関する意識調査」では、2012年の調査開始以来、初めて災害の増加や被害の拡大を懸念する人の割合が9割を超えたことに対して、何らかの防災対策をしている人は、51.6%に留まっています。
残り約半数の人からは「対策法がわからない」「めんどう」という声があり、災害への危機意識はありつつも、一歩踏み出せていない人が多いようです。まだ対策を何もしていない人は、まずは簡単にできる防災対策から始めてみるのがよいかもしれません。
防災対策として、防災アプリを1つ以上入れる人が増加!
防災対策に難しさ、わずらわしさを感じている人は、防災アプリをインストールすることから始めてみてはいかがでしょうか。
NTTドコモ モバイル社会研究所が2021年に実施した「防災アプリに関する調査」によると、スマートフォンを所有する人のうちの48%、つまり約半数の人が1つ以上の防災アプリをインストールしていることが判明。同調査によれば、防災系アプリのインストール率は年々上昇しているようです。
防災アプリには、主に災害に関する情報をリアルタイムで提供する機能、危険を回避する行動を支援する機能が備わっています。災害時にいる場所から近い避難場所の確認ができるものや、家族の位置情報を確認できるものなど、いざという時に重宝するはずです。
防災アプリを上手に使いこなすために!
今すぐ試したい防災アプリ。インストールする前に、防災アプリの選び方のポイントを押さえておきましょう。
(1)情報の信憑性が高い
避難場所を探すとき、アプリが示す場所が安全でなかったら命に関わるかもしれません。アプリの情報が信頼できるかどうかは、最重要ポイント! アプリの情報源が国や自治体、信頼できる機関の情報かどうか、これらの機関が推奨しているアプリかを確認しましょう。
(2)防災に必要な機能が豊富
防災アプリの中には、緊急地震速報のみに対応したものなど、シンプルな機能しかないものもあります。地震と津波、火災など、複合的に災害が押し寄せることもあるので、情報や機能が豊富なアプリを選ぶと安心です。
(3)家族の位置がわかる
災害が起こったとき、一番心配なのは家族の安否。電話やメールで本人の無事を確認したくても、災害時はなかなか繋がりません。いち早く安否を確認するためにも、防災アプリは家族の無事と位置を把握できる機能がついたものを選ぶのがよいでしょう。
あらゆる災害や状況に対応するためには、必要に応じて複数の防災アプリをインストールしておくのがおすすめです。
今すぐインストール!おすすめ災害アプリ
(1)「特務機構KERV防災」
人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を題材にした防災情報アプリ。提供している会社は「ゲヒルン株式会社」という情報セキュリティ会社で、社名もまた「新世紀エヴァンゲリオン」作中に登場する研究組織の名前になっています。作品のファンはもちろん、災害の備えにも“楽しさ”を添えたい人にぴったり!
このアプリ1つで、天気や台風の予報、雨雲レーダー、地震・津波・噴火の速報、特別警報や土砂災害の情報、河川の情報、大雨危険度通知、Jアラート(国民保護情報)やダム放流通知まで受信可能です。
アプリの情報源は、気象業務支援センター(気象庁本庁舎および大阪管区気象台内)。センターと接続した専用線から情報をダイレクトに受け取っているので、情報の信頼性は高いといえます。ゲヒルン社が独自に開発した技術により、国内最速レベルの情報配信を叶えている点や、色覚異常の人でも見やすいように考慮されたデザインと配色になっている点も魅力です。
(2)防災情報「全国避難所ガイド」
情報セキュリティやシステム開発などを事業とする、ファーストメディア株式会社が提供しているアプリです。全国の自治体と防災協定を締結し、自治体が指定した避難所の情報を10万件以上収容。位置情報をもとに現在地に近い避難所が地図で表示され、避難所までの距離やルート、避難上の画像が確認でき、現在地の防災情報をプッシュ通知で受け取ることもできます。
注目すべきは、オフラインでも利用できること。たとえ山奥など電波が弱い場所でも安心です。また安否登録や安否確認機能が備わっているので、家族みんなでインストールをし、安否確認の訓練をしておくのもおすすめです。
(3)「Life360」
位置情報を利用して、家族の位置を地図上に表示してくれるのが「Life360」。子どもの見守りアプリとして知られていますが、災害時にも役立ちます。
家族の現在の位置情報だけでなく移動履歴が表示されるので、電車や車などを利用して移動している場合も追跡が可能。チャット機能もついているので、安否の確認もしやすいでしょう。
(4)「LINE」
意外と災害時に役立つのが、多くの人が活用している定番アプリの「LINE」。災害時は電話やメールが繋がりづらくなるので、一言送るだけで済む「LINE」などのチャットアプリが役立ちます。また、震度6以上などの大規模な災害が起こった際に、ボタンをタップするだけで友達に状況を共有できたり、自分の地域の防災速報をLINEで受け取れます。
災害は突然やってきます。日頃から家族や大切な人と災害について話し、しっかり備えておくことが大事です。その第一歩として、ぜひ防災アプリのインストールをしてみてはいかがでしょうか?