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Shake Shackがミュージアムに?SHACKHIBITIONで気づいたこと

Shake Shackがミュージアムに?SHACKHIBITIONで気づいたこと

#OPINION

先日、シェイク シャック二子玉川店で行われていた「SHACKHIBITION」に、SDGs MAGAZINE編集部員が二子玉川店に潜入!1/31までと、もう既に終了してしまったイベントではありますが、ブランド独自のサステナブルな取り組みが多く感じられる、魅力的な空間となっていました。

画像出典:Shake Shackの公式サイト

Shake Shackって?

「SHAKEBITION」のお話に入る前に、皆さんはアメリカNY発のハンバーガーショップ、Shake Shackをご存知でしょうか。ハンバーガーというと、調理時間が短く簡易的で、ぱぱっと手軽に食べられるファストフードを連想しがち。しかし、Shake Shackで提供されるのは、こだわりの食材を使用し、なんだか特別感を感じさせるようなファイルカジュアルなハンバーガーです。

そんなShake Shackのブランドミッションは「Stand For Something Good」。
ランニングがしたい人を募って朝からみんなで走る「Shake Run」や、ボランティア団体とタッグを組んでスタッフが街中のゴミ拾いをする「クリーンアップ活動」、DJを店舗へ招いた音楽イベントなど、人に、社会に、環境に、なにか良いことを!というモットーを胸に、多様なサステナブルな活動を行なわれています。日本第一号店である外苑いちょう並木店では、そんなアクティブな活動が評価され、バリアフリー対応や情報発信に積極的な施設が付与される、観光庁の「心のバリアフリー制度」に認定されているんだとか。

今回、二子玉川店ではそんなブランドの活動の一環として、「SHACKHIBITION」というアートイベントを開催。InstagramなどのSNSを見ると、すでにたくさんの反響があるようです。早速、お店へ伺いましょう。
「SHACKHIBITION」のテーマは、二子玉川店の店舗コンセプトでもある“NO BORDER”
開放感のある二子玉川店の壁に、8名のアーティストによるパワーと個性に溢れた作品が並んでいました。ハンバーガー屋さんでありながら、まるでミュージアムに来ているようです。

壁に沿ってゆっくりと作品を鑑賞されるお客さん
ポスターのイラストも手掛けたyuzuchirolさんの作品

何枚にも渡って描かれた大きな作品は、近くへよると、一人一人の様子や小さなパーツまで、とっても丁寧に描かれていて、一枚のキャンパスはまるで絵本のよう。彼女の作品の上に設置されていたスクリーンでは、そんなイラストレーターyuzuchirolさんのインタビューも流れていました。

メインにも取り扱われていた絵。タイトルは、“ON THE TRAIN”です。 舞台は、彼女が以前留学したことがあるという、イギリス ロンドンの地下鉄。多国籍都市でもあるこの町の地下鉄は、さまざまな言語が飛び交っていたり、ワンちゃんが座っていたり、電波がつながらないからこそ、新聞や本を読んでいる人が多かったり、クロスワードの答えを隣の人へ尋ねるフランクな人がいたり…。そんな光景を目の当たりにするのが彼女のほっこりする瞬間だったそう。

さまざまなバックグラウンドを持った人が隣り合わせに座る地下鉄内を描いた作品の中で、地下鉄の窓の外に見えるのはShake Shackのロゴをはじめ、アメリカを感じさせる街並み。ロンドンの地下鉄の窓の奥に見られる、なんとも贅沢な作品です。

インターネットが普及し、コミュニケーションの方法も多様化する今。翻訳機能を使って言語の壁を乗り越えて対話ができたり、距離や時差に問わずコミュニケーションが取れたりと、便利な時代になりました。
しかし、「SHACKHIBITION」のこのyuzuchirolさんの作品を見ると、もともと私たちが図っていたフィジカルなコミュニケーションの様子が想像できて、その温かさに胸を打たれます。インターネットは確かに便利なものですが、人の目を見て話したり、他人への小さな気使いを心がけたり、他愛ない会話を交わす楽しさに勝るものはないのかもしれません。

時間を短縮したり、手間を省いたりと利便性を追求して効率化を図ることも大事ですが、いつもよりすこし時間をかけて日常の何気ないところに目を配ってみたり、フィジカルなコミュニケーションを楽しんだりする良さもきっとあるはず。「Stand For Something Good」というShake Shackのモットーをマネて、1人1人が小さな心がけや思いやりをいつもより少し心がければ、毎日はもちろん、世の中がきっともっと温かくなるのではないでしょうか。

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WRITTEN BYSDGs MAGAZINE

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