地域の雇用を促進?一生に一度は体験したい「クルーズ旅行」が貢献するSDGsの目標とは
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コロナ禍には敬遠されていたようにも思えるクルーズ旅行。しかし元来クルーズ旅行は誰もが一度は体験してみたいと思うような憧れの旅行スタイルです。
クルーズ旅行は、参加者が楽しめるのと同時に、地元の観光業・小売業を潤わせ、地域の活性化にも一役買っています。「クルーズ旅行」と一言で言うとちょっと贅沢な旅行、の印象しかないかもしれませんが、実は観光業や小売業への影響を通じて、地域の雇用の増加や地域社会の発展に寄与している側面もあります。
知ってる?世界で最も有名な客船「クイーン・エリザベス」
英国のラグジュアリー・クルーズ「キュナード」の代表格「クイーン・エリザベス」。クルーズに特別詳しくなくてもこの船の名前は聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
「クイーン・エリザベス」は、世界で最も有名な客船の代名詞。1年を通じて世界の海上を優雅に航海している船ですが、今年は10月30日にバルセロナ(スペイン)を出発し、メルボルン(オーストラリア)を目指しインド洋をクルーズし、先月11月17日時点では、コロンボ(スリランカ)を出発し、4日間かけて次の目的地であるシンガポールへ。ヨーロッパ、オセアニア、アジアと、まさに世界中を旅しているのがこの船です。
この時期おすすめは“暖かいクリスマス”が楽しめるタスマニアクルーズ
この冬、クイーン・エリザベスで楽しむのにおすすめとされているクルーズは、12月17日~12月22日に行われるメルボルン発着の「タスマニア6日間」。
このクルーズでは、ロビーに設置された大きなクリスマスツリーをはじめ、船内のいたるところにクリスマスツリーがディスプレイされます。
加えて、クリスマスオーナメントやライトのデコレーション、ホリデーシーズンにぴったりの特別なカクテルなども用意され、旅の間中クリスマスムードを存分に満喫することができます。
また、オーストラリアのクリスマスは日本と季節が真逆で、“”暖かいクリスマス”なのも特徴の一つ。毎年恒例のイベントを普段とはまた違った雰囲気で楽しめるのも旅の醍醐味です。
キュナードはこの他にもクリスマスや新年に沢山のクルーズ、そして船内イベントを用意しているそう。クリスマスをテーマにしたクイズやゲーム大会、ペストリーシェフによるジンジャーブレッドハウスのディスプレイ、そしてミンスパイやチョコレート・ブッフェ、特別なクリスマス・ランチも予定されています。
オーストラリア・メルボルンは観光地としても人気で多くの観光客が訪れる場所。憧れのクルーズ旅行を楽しみながら、現地の文化に触れ、地域との交流を深めていくのもいいですね。
参加しやすい東京発着のクルーズ、“クルーズ旅行ならでは”の楽しみ方も
クイーン・エリザベスでの「タスマニア6日間」は魅力的ですが、メルボルン発着のツアーは私たち日本人には参加のハードルが少し高いのも事実。2024年の春にはそんな私たちが参加しやすい東京発着のクルーズも予定されています。
「ゴールデンウィーク 新緑の日本周遊と韓国」(2024年4月26日~2024年5月5日)
「気軽にショートクルーズ 東京~釜山 6日間」(2024年4月16日~2023年4月21日)
寄港地が国内だとそんなに特別感を感じないという方も多いかもしれませんが、電車や車、飛行機など普段の移動手段とはまた違った感覚が味わえるのがクルーズ旅行。現地で感じることや見えるものもまた違ってくるかもしれません。
わかりやすく電車や飛行機の旅と違うのが寄港地。大きなターミナル駅や空港のある場所とクルーズが寄港する港町は異なり、クルーズ旅行だから立ち寄れる場所もあります。
こうした地域の観光業や小売業を盛り上げているのがクルーズ船。SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」のターゲット8.9に、「2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。」というものがありますが、電車や飛行機が止まらない港町の観光業や雇用は、クルーズ旅行を促進していると考えることもできそうです。
ラグジュアリーに楽しめるだけでなく、クルーズだから訪れることのできる地域もあると思うとますますわくわくしてきませんか?クルーズ旅行に参加する際は、寄港地である港町に詳しいスタッフの方や地域の方にその魅力を教わって、より旅の楽しみを深めてくださいね。
執筆/フリーランス 片桐優紀