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いよいよ開催!世界も注目する東京マラソン2024のサステナビリティへの取り組み


いよいよ開催!世界も注目する東京マラソン2024のサステナビリティへの取り組み

毎年大きな話題となり、日本国内はもちろん世界的にも注目される東京マラソンがもうすぐ行われます。

東京マラソンの運営元である「一般財団法人東京マラソン財団」は、国際社会が取り組んでいる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、チャリティ事業、スポーツボランティア活動をはじめ、オフィシャルパートナーと連携して、東京マラソンを通じたサステナビリティ(持続可能な大会運営)への取り組みを推進しています。また、東京マラソン財団の「スポーツレガシー事業」では、ダイバーシティ・共生社会の実現への支援も行っています。

サステナビリティへの取り組みを推進し、多様性、協働性への理解を深め、新しいライフスタイルづくりや、よりよい共生社会に繋げることを目指す東京マラソン財団。 いよいよ行われる「東京マラソン2024」では実際にどんな取り組みを行うのでしょうか。

時を超え、ボランティアウェアに生まれ変わったもの

©東京マラソン財団

東京マラソン2021でランナーに給水として提供されたスポーツドリンクや水のペットボトル。そのペットボトルが今回、繊維にリサイクルされ、大会ボランティアが着用する”ボランティアウェア”としてかえってきます。

これは東京マラソン2024オフィシャルパートナーの一つ、東レ株式会社のリサイクル繊維ブランド「&+®(アンドプラス)」と連携したプロジェクト。自分たちが使ったものを時を超えまた自分たちで使うのは、毎年開催し続けている東京マラソンだからこそできるサステナブルな取り組みです。

今回の東京マラソン2024で回収するペットボトルは、ペットボトルに戻していく取組みに変更するそうです。

リサイクル・リユースされるものは他にも

©東京マラソン財団

東京マラソンではペットボトルだけではなく、各給水所で配布する紙コップのリサイクルも行います。ランナーが使用した紙コップはゴミ箱に捨てるのではなく専用の回収ボックスに入れてもらい回収。回収した紙コップはリサイクルされ、トイレットペーパーに生まれ変わります。

また、東京マラソン2024で製作する”大会フラッグ”はバッグとして再利用し販売を行います。障がい者雇用の観点から、縫製作業は障がい者就労施設に委託。販売したバッグの収益の一部は東京善意銀行(東京都福祉協議会)に寄付します。

そのほか、スタート地点には衣類回収ボックスを設置し、不要な衣類や防寒ウェアを回収。ケミカルリサイクル・サーマルリサイクル・リユースリサイクルを行います。コース沿道に設置するコーステープの一部もリユースできるものに変更するなど、東京マラソンでは多くのものがリサイクル・リユースされます。

誰もが応援しやすい・走りやすい環境作りも

東京マラソン2024では、事前申込制で、フィニッシュ応援エリア内にバリアフリー応援スポットが設置されます。スタート・10.7kmフィニッシュ・フィニッシュエリアには「誰でも更衣室」が設置され、アプリ等を活用したコミュニケーションのユニバーサルデザイン化によって、スポーツイベントにおけるダイバーシティの促進を行います。

東京マラソン財団は、どんな人でも応援すること、走ることを快適に楽しめる環境作りを目指します。

上述したものの他にも、東京マラソン2021より実施している使用した水の98%以上をその場で循環し排水を減らす水循環型の手洗いスタンドの設置や、大会で使用する随行車両の一部に電気自動車を採用、環境にやさしい植物由来合成繊維「エコディア®」を使用した袋の活用など、東京マラソンはSDGsやダイバーシティに配慮したたくさんの取り組みと共に行われます。

世界6大大会の一つでもある東京マラソン。こうした取り組みが積極的に行われているところも、さすがは日本を代表するイベントだなと感じますね。

アイキャッチ画像:©東京マラソン財団
執筆/フリーライター Yuki Katagiri