カカオの皮まで無駄にしない!「LOTTE DO Cacao STORE」のキッチンカーでサステナブルを体験
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新たなカカオの可能性を追求していくプロジェクト「LOTTE DO Cacao」では、異業種の外部パートナーとの共創により、ロッテ浦和工場で作るチョコレートの製造過程で出たカカオの皮”カカオハスク”を有効活用したアップサイクル商品の開発などを行っています。
この「LOTTE DO Cacao」の体験の場として2022年に渋谷にオープンしたカカオ専門店「LOTTE DO Cacao STORE」が、2月11日(日)〜3月31日(日)の間の週末9日間、渋谷・ 南千住・豊洲(東京都)、武蔵小杉(神奈川県)、幕張(千葉県)の5拠点をキッチンカーで巡っています。
廃棄予定であったものを加工し、新たな付加価値をつけるアップサイクルの取り組み
ロッテのチョコレート事業は、原料であるカカオの生産から、生活者の手元に届き体験するまで、そのすべてが、何年経っても持続可能な状態であり続ける未来の実現を目指しています。それに向けての取り組みが「カカオサイクル」です。
2015年から開始した「LOTTE DO Cacao」は、ロッテのチョコレート事業の中心で、カカオサイクル実現のための“先行実験の場” として、様々な取り組みを展開しています。2023年は、原料であるカカオ豆の生産をパプアニューギニアのカカオ研究農園作りから取り組み、大量生産ではなく1つずつ手作業でチョコレートに仕上げていくという、こだわりをつめ込んだ「DO Cacao chocolate」、アップサイクルの取り組みとしてカカオハスクを有効活用したロッテ初となるクラフトジン「CACAO GIN」、ボタニカルダイという環境に優しい染色方法で絹糸を染色し織りあげたネクタイ「CACAO TIE」などを発売しました。
中でも近年特に注目されているのがカカオハスクのアップサイクル。カカオハスクはチョコレートに使われるカカオ豆の皮で、これまでは廃棄されるのが一般的でした。このカカオハスクが、SDGsなどが呼びかけられるようになり、昨年には明治が花瓶やお菓子などにして販売したり、京阪グループが京都の食材とかけ合わせカレーやおせんべいにして売り出したりと、さまざまな形でアップサイクルされ注目されています。
実際にカカオの産地に足を運ぶロッテだからこそ気付けたこと
ロッテでは、『カカオに携わるすべてが幸せであってほしい』という、たった一つの思いから「LOTTE DO Cacao」の取り組みをスタートしています。パプアニューギニアに「カカオ研究農園」を作り、現地の人たちに協力してもらいながらカカオを作ったり、発酵や乾燥などの研究を進めていくうちに、現地の人たちとの取り組みをより多くの人に知ってほしいと考えるようになり、チョコレートやカカオのアップサイクル商品の販売をはじめました。
そして、よりカカオを身近に感じてもらうためには実際に「体験」できる場所が必要だと感じ、2022年に渋谷にオープンしたのが「LOTTE DO Cacao STORE」です。カカオのある原風景をモチーフにデザインされ、カカオに関するサステナブルな取り組みの一環としてカカオハスクが一部有効活用された「LOTTE DO Cacao STORE」は、カカオの新たな魅力に触れられる”体験型”のカカオ専門店がコンセプト。産地によって味も風味も異なるカカオの特⻑を生かしたドリンクやスイーツを楽しむことができます。
今までに見たこと、感じたこと、味わったことのないカカオと出会い、カカオの新しい可能性を全身で感じてほしい、 ロッテグループのそんな思いが詰まっているストアでは、ただ食べておいしいチョコレート、で終わることなく、素材であるカカオやその産地についても理解を深めることのできる特別な場所になっています。
“カカオを体験”することでサステナブルを考えるきっかけに
そしてさらに、店舗に足を運べる人だけでなく、1人でも多くの人にカカオを感じてもらいたいと企画されたのが今回のキッチンカーの出店。
渋谷・ 南千住・豊洲(東京都)、武蔵小杉(神奈川県)、幕張(千葉県)の5拠点をキッチンカーで巡り、チュロスやラテを出張販売するほか、サステナブルなカカオの取り組みを学ぶワークショップも実施。缶バッチづくりやカカオクイズを通して、身近なカカオから学び、体験することができます。さらに、あまり知られていない「カカオマス」の試食なども実施。 「LOTTE DO Cacao STORE」のカカオへのこだわりやサステナブルな取り組みを知ることができます。
ただメニューを販売するのではなく、「カカオを体験」できるようチュロスの容器にカカオハスクを使用したり、カカオハスクで染色した生地の端切れを活用した缶バッチ体験を行うなど、カカオやサステナブルを考えるきっかけになる工夫がたくさん。
自分たちがサステナブルを意識して商品の開発を進めるだけでなく、カカオを通じ、少しでも多くの人にサステナブルを知り、感じてもらうことにロッテは取り組みます。
チョコレートは私たちの暮らしにとっても身近なものです。こうしたものからSDGsを学ぶ機会を少しずつ増やしていくことが、私たち一人ひとりの意識を変え、明日の地球を変えていくのかもしれません。
開催概要
イベント概要:LOTTE DO Cacao STORE キッチンカー・キャラバン
日時・場所:
①2024年2月11日(日)11:00~19:00※終了
渋谷スクランブルスクエア1F アーバン・コア(東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号)
②2024年3月2日(土)〜3日(日)各日11:00~19:00
LaLaテラス南千住 (東京都荒川区南千住4-7-2)
③2024年3月9日(土)〜10日(日)各日11:00~19:00
ららテラス 武蔵小杉(神奈川県川崎市中原区新丸子東3丁目1302番)
2024年3月16日(土)〜17日(日)各日11:00~19:00
三井アウトレットパーク 幕張(千葉県千葉市美浜区ひび野2丁目6-1)
⑤2024年3月30日(土)〜31日(日)各日11:00~18:00
豊洲公園(東京都江東区豊洲二丁目3番6号)
提供メニュー:「DIPPING Cacao CHURROS」 600円(税込) 「Cacao HOT LATTE」 450円(税込)
参加費:ワークショップは全て参加無料
※その他にも店舗で取り扱っている物販商品を販売します。
※LaLaテラス南千住では「Cacao HOT LATTE」 の販売はありません。
開催ワークショップ
カカオハスクで染めたネクタイ生地の端布を使った缶バッチづくり
CACAO TIEを制作した際に出た端布を、カカオハスクを有効活用した環境に優しいボカニカルダイ※で染色した生地を使用します。お子様にも簡単に、かつ短時間で体験できるワークショップです。
※環境に負荷をかけない、日本古来の草木染めを進化させた 独自の染色技術
みんなで学ぶカカオクイズ
サステナブルなカカオの取り組みを学ぶクイズ。ディスプレイテーブルに並ぶもの(アルコールスプレーやスタッフ着用のユニフォームなど)を見て、どれがカカオからできているものかを当てます。 正解したら好きな色の「LOTTE DO Cacao Store」ステッカーがもらえます
「カカオマス※」って何?チョコレートの主原料「カカオマス」試食体験
「LOTTE DO Cacao STORE」で使用している、カカオグラインダーで 挽いた「カカオマス」の試食を提供します。 あまり知られていない「カカオマス」の濃厚で奥深い味わいを感じていただき、カカオへのこだわりをお伝えします。
※カカオニブ(カカオ豆の胚乳部分)をすりつぶしたもので、チョコレートの主原料となるもの。
執筆/フリーライター Yuki Katagiri