【3月15日は世界睡眠デー】睡眠時間は足りてる?十分な睡眠で健康で幸福な毎日を手に入れよう
世界睡眠医学協会(World Association of Sleep Medicine)によって、毎年3月の第3金曜日は「世界睡眠の日」に制定されました。今年は3月15日が「世界睡眠デー」です。
また、3月18日も、睡眠健康推進機構と日本睡眠学会の協力によって日本では春の「睡眠の日」と定められています。3月18日の前後1週間は「睡眠健康週間」として、全国各地に市民講座や相談窓口が開設され、睡眠を通して、国民のQOLの向上や規則正しい生活リズムの確立につなげていくさまざまな運動が展開されます。
この機会に、私たち日本人の睡眠と健康について、一緒に考えていきましょう。
世界一睡眠時間が短い日本。特に女性は睡眠不足になりやすい
これまでにも聞いたことがある方も多いかもしれませんが、一般的に睡眠時間は成人で6時間以上、子供について小学生は9時間から12時間、中学生・高校生は8時間から10時間確保することが推奨されています。
OECD(経済協力開発機構)の2021年の調査によると、実際の日本人の平均睡眠時間は7時間22分で各国平均の8時間28分より1時間以上短く、33カ国の中で最も短いという結果でした。
成人に推奨される6時間以上の睡眠がとれているならいいのでは、と考えるかもしれませんが、10時間以上の睡眠を推奨される子供を含めた平均時間がこの数字で、各国平均よりかなり短い数字になっているところを見ると、日本人の睡眠への意識が高くないことがわかります。
また、厚生労働省が2019年に実施した「国民健康・栄養調査」によると、睡眠時間が6時間未満の人の割合は男性で37.5%、女性で40.6%でした。その他の研究でも、悪夢や不眠症など、睡眠に問題を抱える人は男性よりも女性が多いことがわかっています。
睡眠の調節を助ける働きがあるプロゲステロンという女性ホルモンは、月経周期の後半に低下することが多く、性差による睡眠不足の原因は、この月経に関わるホルモンに関連があると言われています。
さらに、更年期や閉経も睡眠不足をもたらすほか、女性は子どもやほかの家族の世話をすることが多く、十分な睡眠をとりにくいなど、さまざまな理由により女性は睡眠不足になりがちです。
睡眠時間が足りないとどうなる?
睡眠不足は健康被害にも直結しており、肥満や病気のリスクや、集中力の低下、また、幸福度の低下などさまざまな問題が報告されています。
例えばアメリカで行われた調査では、40歳から64歳の世代について、睡眠時間が5時間半未満で目覚めた時に体が休まったと感じる「睡眠休養感」が低いほど死亡リスクが高まったという結果も紹介されています。
この「睡眠休養感」を高めるためには、睡眠時間を延ばすことはもちろんですが、就寝間際に夕食をとらないこと、朝食を抜かないことなど、生活習慣の改善も求められます。
そもそもの睡眠の質を高めるにも、規則正しく睡眠をとること、音や光などに気を配った快適な睡眠環境を整えること、寝る前の食べ過ぎや、アルコールやカフェインの摂取を避けるなど、生活習慣を見直すことは大切です。
寝る直前にパソコンやスマートフォンの画面を見るのを避けるなど、睡眠の質を高めながらできるだけしっかりとまとまった睡眠をとるよう日頃から心がけましょう。
睡眠をテーマにした宿泊プランやサービスも続々
3月15日の世界睡眠デー、3月18日の睡眠の日を機に、自分の睡眠を見直したいという方に向けて、今月は睡眠をテーマにした宿泊プランやサービスが各所で行われています。
ホテル椿山荘東京では、自分の睡眠の質を知ることができるステイプランとして、「Sleep well ステイ」と「睡眠脳波計測付きステイ」の2種を、世界睡眠デーの3月15日から提供。
「Sleep well ステイ」では、脳波計測デバイスを使用して、脳波解析により、「深い眠りの割合」や「途中で目が覚めていた時間の割合」、「眠るまでにかかった時間」などの数値を取得します。ご自身の睡眠に対する状態を知り、医師によるアドバイスを受け、改善につなげることができるスペシャルなステイプランです。
自分がどんな睡眠をとっているのか自分ではわからないので、機械でしっかりと計測し、さらに医師によるアドバイスも受けられるのはとてもありがたいですね。
睡眠に関わる製品及びサービスを提供するスリープテック・ブランドEmma Sleep Japan合同会社は、ベッドフレームやマットレスなど全商品が対象で、最大60%OFFになる「新生活応援セール」を3月25日まで開催中。
さらに100日間のお試し期間と10年間の長期保証も付いています。お試し期間中に万が一満足できなければ、全額返金、手数料無料で簡単に返却が可能。保証は、製品配達日から有効です。
マットレスや寝具の付属品を含め、自分の体に合う寝具を選ぶことは容易なことではありませんが、良質な睡眠には、寝心地を左右するマットレスや寝具選びもとても大切です。100日のお試し期間と長期保証、そして大幅割引となるセールを利用して、お得な価格で本当に満足できる寝具に出会いましょう。
オーストラリア発祥で「コアラマットレス」を展開するコアラスリープジャパン株式会社は、小林製薬株式会社とともに、企業や自治体への「快眠レンタルサービス」をスタート。「快眠レンタルサービス」は、企業や自治体に対してコアラが販売する「オリジナルコアラマットレス」や、小林製薬の温め耳せん「ナイトミン 耳ほぐタイム」を無償提供するサービスで、先着10社・団体に提供します。
(応募期間は3月31日(日)まで実施、申込フォームはこちら)
日本人の睡眠不足が深刻化する中で、その解決策を社会へ提案していきたいという両社の想いが一致し、“日中の昼寝時間を提供する”今回の共同プロジェクトが実現。家での睡眠だけでなく、職場での昼寝スペースや快眠ケアアイテムの充実で、睡眠不足の課題解消を目指します。
また、今回の睡眠デーに限っての施策ではありませんが、企業の独自の取り組みで、従業員の睡眠を支援する制度を整えているケースもあります。
株式会社サニーサイドアップグループでは、「寝る子は育つ」制度と銘打ち、メンバー全員の日々の睡眠時間を、スマートフォンアプリを利用して計測。毎月平均7時間以上の睡眠をとったメンバーに報奨金3,200円をおくっています。同社には他にメンバーの就業中の睡眠タイムを認める「シエスタ制度」などもあり、メンバー一人ひとりが十分な睡眠をとることが、日中の集中力を高め、個人の業務パフォーマンスの向上に繋がると考えられています。
睡眠の課題へのアプローチの方法は人それぞれ、形もさまざまです。まずは自分の睡眠に足りないのは何か、この機会に考えてみてくださいね。
執筆/フリーライター Yuki Katagiri