都市のアイコンとなる5人の女性ゲストも登場!キュナードの新造船「クイーン・アン」がリバプールで命名式を実施
6月3日、キュナードの新造船クイーン・アンがイギリス・リバプールで命名式を実施。リバプール市は、クイーン・アンの命名者となりました。
セレモニーにはリバプールのアイコンとなる5名の女性が登場。キュナード初の女性船長を迎えたクイーン・アンに相応しい華やかなイベントとなりました。
リバプールを代表する5人の女性が壇上に集結!
セレモニーには、元スパイス・ガールズで作家のメラニー・C、放送作家でコミュニティ・リーダーのグナン・アダム、地元レストランの起業家ナタリー・ヘイウッド、リバプールの音楽・文化界の伝説的人物ジェイン・ケイシー、英国のオリンピック選手で七種競技のカタリーナ・ジョンソン=トンプソンの5人のリバプールのアイコンがリバプールを代表してステージに登場。地元、国内、国際レベルでの文化への多大な貢献を認められ選ばれた、リバプールの心と未来を体現する5名です。
また、司会進行はバステッドのミュージシャン、マット・ウィリスとTVプレゼンターのエマ・ウィリスが務め、イタリアを代表するテノール歌手アンドレア・ボチェッリ、ロイヤル・リバプール・フィルハーモニック・オーケストラ、リバプール・インスティテュート・オブ・パフォーミング・アーツなども出演しました。
セレモニーはロイヤル・リバプール・フィルハーモニック・オーケストラによる演奏で幕を開け、力強くも繊細なメロディーで聴衆を魅了。船首にシャンパンボトルをぶつけて割る伝統的な儀式も行われ、船と乗組員の今後の航海の幸運が祈られました。最後はオペラのスーパースター、アンドレア・ボチェッリが彼の代表曲である「It’s Time to Say Goodbye」を披露。終始非常に華やかなイベントとなりました。
クイーン・アンの命名者となったリバプールとキュナードの関係
リバプールは184年前の1840年、キュナードが初めて大西洋横断クルーズを実施した際の出発地であり、のち128年間にわたりキュナードの本社が置かれた場所。キュナードの心の故郷として非常に所縁のある土地です。
こうした縁があり、キュナードはリバプール市を新たに生まれたクルーズクイーン・アンの命名者に指名。命名式が行われたこの日、リバプール市は正式にクイーン・アンの命名者となりました。
ジェンダー平等の実現にも大きく貢献
クイーン・アンは、処女航海を含む最初のシーズンの船長が、キュナード史上初の女性船長であることでも知られています。
キュナードのプレジデント、ケイティ・マカリスターはセレモニーの中で、「リバプールのアイコンである素晴らしい女性たちが、リバプールを代表してこの歴史的なセレモニーに参加してくれたこと、そしてリバプールの皆さまが再びキュナードとクイーン・アンを歓迎してくれたことに感謝したいと思います」と述べました。そう、キュナードのプレジデントであるケイティもまた女性です。
今回キュナード初の女性船長を迎えたクイーン・アンのためのセレモニーに輝かしい経歴の女性たちが集まったのは、とても意味のあることに思えます。
イギリスの都市の一つリバプールとの良いパートナーシップのほか、過去には男性のイメージが強かった船長やプレジデントにも女性が就任し、女性が活躍する姿を積極的に見せてくれるキュナード。この船での旅がどんなものになるのか、ますます気になりますね。
執筆/フリーライター Yuki Katagiri