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東京都が目指す脱炭素化アクションH T Tを今日から意識!FC東京・仲川選手に聞く!節電しながら酷暑でも高パフォーマンスを維持するコツ


この記事に該当する目標
13 気候変動に具体的な対策を
東京都が目指す脱炭素化アクションH T Tを今日から意識!FC東京・仲川選手に聞く!節電しながら酷暑でも高パフォーマンスを維持するコツ

2024年は5月ごろから早くも厳しい暑さが続いており、7月には栃木県・佐野で41.0℃という観測史上最高の暑さを記録、全国的にも10月まで平年より高い気温が予測されるなど、今夏は前例のない酷暑となっています。気温が上がるにつれ、それに伴う電力消費も大きくなることが見込まれる中、東京都では省エネなどを進めることで気候変動の原因となる温室効果ガスの排出を減らすアクションH T T(電力をH(へらす)、T(つくる)、T(溜める))を推進しています。そんな省エネにつながる“節電”を意識しながらも、酷暑では熱中症など暑さからくる体調不良を予防することが重要。そこで、酷暑でも高いパフォーマンス維持が求められるプロアスリート、FC東京・仲川輝人選手にインタビューを実施。今日から真似できる「暑さに負けないコツ」を学びました。

暑い夏を乗り切るための行動、食事、体力づくりのコツ

今年4月からは、環境省と気象庁による「熱中症特別警戒アラート」が開始され、これまでの「熱中症警戒アラート」よりもさらに強い注意喚起として運用されています。しかしながら、節電意識の高まりからクーラーをつけずに過ごそうとする人も少なくありません。確かにエアコンの設定温度を1℃緩和すると、冷房で約13%、暖房で約10%の消費電力量削減が見込めますが、適切な対策をしなければ家の中でも熱中症の危険が迫るケースも多く発生しています。実際に、2023年に都内で熱中症が発生した場所は、住居等居住場所が全体の4割以上。熱中症は炎天下の屋外だけ対策すればいいというものでもありません。節電しながら、扇風機の併用やこまめな水分補給などの工夫が必要です。

プロアスリートは、盛夏の強い日差しの中でも試合などを通して高いパーマンスが常に求められます。つまり、いつでも自身のコンディションに向き合っている体調管理のスペシャリストといえます。2019年にJ1リーグ得点王に輝き、MVPも受賞したFC東京所属の仲川輝人選手は、そんなパフォーマンスを維持するためにさまざまなことを意識していると話します。

まず行動面で意識したいのは、喉が渇く前の水分補給だそうです。水分補給で大切なのは、量ではなくタイミング。喉が渇いたと感じる前にこまめにスポーツドリンクなどを飲むように気を付けていると話しています。
そして夏の練習などで熱くなった体を冷やす際は、首、手首、足首の大きな血管が通っている部位を冷やし、効率的にクールダウンをしているそう。真夏の練習後はアイスバスに10分ほど浸かるそうですが、家庭や外出時でも、お手洗いなどで2~3分ほど手首を水につけたりするだけでも体を冷やすことができると話しました。また、自宅エアコンの設定温度は、暑い外に出たときの身体の負担を軽減するために27℃前後の汗をかかず寒すぎない、外との寒暖差がなるべく少ない温度に設定しているそうです。

また食事面では、アスリートらしくバランスの良い食事をするようにしている仲川選手。ただ、試合前日は必ず大盛りの豚キムチを食べることがルーティンになっているそうです。主菜に食べたいものを選んだ時は、副菜や汁物でビタミン豊富な緑黄色野菜やミネラル豊富な海藻などを取り入れ、無理なくバランスを取るようにしています。

そして体力づくりの面で仲川選手が常に意識しているのは、姿勢。椅子に座る時も背もたれを使わずに背筋をまっすぐ伸ばして座り、腰に負担をかけないようにしています。姿勢を正すことでインナーマッスルも鍛えられるそうです。基礎体力の向上には、軽いジョギングがおすすめで、仲川選手も練習後には長友佑都選手と一緒に20分ほど走っており、軽くジャンプするような感覚で走るのがポイント。まずは10分からでも、ゆっくりしたペースでジョギングすると体力向上につながるそうです。

コツを取り入れ、節電しながら熱中症対策

気温も40℃近くなると、ただじっとしているだけでも体力が奪われて、食事がおろそかになってしまったり、動くことが億劫になったりしてしまいがち。そうすると、さらに体力が落ちてしまって、体調を崩して熱中症のリスクも高まってしまいます。自分の体を守るためにも、エアコンは積極的に活用しなければなりません。一方で、節電も意識して限りある電力を有効に使っていくことも大切なことです。

仲川選手が明かした暑さ対策のひとつひとつは少し意識するだけで生活に取り入れることができるものばかり。上手に取り入れれば、エアコンの設定温度を上げることができ節電につながります。行動、食事、体力づくりの中から、できることから意識していけば、いつの間にかアスリートほどではなくとも、いつもより高いパフォーマンスを発揮できるようになるはずです。

H T Tの取り組みでは、気候危機への対応だけでなく、エネルギーの安定確保に向けたアクションを推進しています。今回のような生活の中の小さなアクションも、多くの人が取り組み、それが積み重なれば大きな効果を得られることができます。仲川選手が教えてくれたコツを、まずは1つだけでも生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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