「Let’sヴォルリハ!」デイサービス×Bリーグチームで目指すアクティブエイジング
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JR熊本春日北ビルの2階にある、医療・介護・予防医療を軸にウェルビーイング・フロンティアを目指す桜十字グループと、Bリーグで活躍する熊本ヴォルターズとのコラボ店「Let’s ヴォルリハ!」。
熊本で、デイサービス×Bリーグチームの異業種コラボで”アクティブエイジング”を目指す取り組みが実現しています。
Let’sヴォルリハ!誕生の背景
「Let’s ヴォルリハ!」はもともと、熊本・福岡・東京などを中心に計55店舗を展開している「Let’sリハ!」というデイサービス施設のひとつ、「Let’s リハ!田﨑店」でした。この店舗は、定員より利用希望者が多く、十分な広さが確保しづらいという点から、移転が検討されていました。同時期に、桜十字グループがBリーグで活躍している地元のプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」のスポンサーに就任。はじめは「『熊本ヴォルターズ』×『デイサービス』って面白いかも」という思い付きだったそうですが、 「 Let’s リハ! 」としても、熊本のチームを応援していきたい・盛り上げたいという想いがあり、コラボ店舗の企画が始まりました。
スポーツが高齢者の健康に与える影響として、「幸福感の向上」や「認知機能・抑うつ症状の改善」など、様々な効果があります。それらを最大限に生かせるよう、スポーツ・熊本ヴォルターズを通じて普段感じることのない感情や経験を得ることで、精神的・社会的QOLを向上させ、アクティブエイジングを目指していくデイサービスとして、「Let’s ヴォルリハ!」が誕生しました。
スポーツを通した様々な体験で叶うアクティブエイジング
「Let’s ヴォルリハ!」では、スポーツの力で高齢者のアクティブエイジングを促進していくことを目的として、他にはない体験価値を提供。スポーツ観戦やチームの応援(推し活)、その他スポーツを通じた非日常的な体験により、普段感じることとない感情や経験を得ることを目指し、精神的・社会的QOLの向上を図っています。
通常の施設の運営のほか、熊本ヴォルターズのチアリーダーズ「VG」と交流するイベントや熊本ヴォルターズ観戦ツアーを行うなど、心身機能面はもちろん、スポーツを通して精神機能や社会参加をサポートできるデイサービスになっています。
デイサービスらしくない非日常な空間を演出
また、「Let’s ヴォルリハ!」は、「試合観戦やイベントだけではなく、毎日通う施設でも『非日常』を感じてほしい。」という思いからあえて「デイサービスらしくない」内装にしているそう。床はバスケットボールコートが全面に広がるようなデザインに、そして6台のモニターを中心に設置しスポーツの試合やニュースを流すことによって、試合会場に来たかのような高揚感を味わうことができます。
綺麗でおしゃれな場所で運動することは、精神面でもプラス効果をもたらし、アクティブエイジングにまた一歩近づくことができます。
「Let’s ヴォルリハ!」では今後、日々の運動でアクティブエイジングを目指していけるよう、利用者のスポーツレクレーション導入予定。さらにより多くの人のアクティブエイジング促進に貢献できるよう、介護認定を持たない人でも利用できる自費事業や体験イベントなども計画しているそうです。
SDGsの目標3には「すべての人に健康と福祉を」がありますが、超高齢化社会である我々日本人にとって老後に健康を維持するための施設の充実は非常に重要なことです。異業種コラボなど新しい視点も取り入れながら、こうした取り組みがますます進んでいくといいですね。
店舗情報
店舗名: Let’s ヴォルリハ! 熊本駅店
所在地: 熊本市西区春日3丁目24番1号 JR熊本春日北ビル 2階
電話: 096-274-8940
営業時間:月~金(祝含む) 9:00-12:00 / 13:30-16:30
定員:20名
事業形態:通常規模通所介護・第一号通所事業
執筆/フリーライター Yuki Katagiri