使われなくなった“田んぼ”を有効活用!AKOMEYA TOKYOの「米もろみ粕」ビューティーケアシリーズ
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空気の乾燥が気になるこの季節は、一年の中で最も肌トラブルが起きやすいシーズンと言われています。皆さんも肌の保湿や部屋の加湿、水分補給など、日々さまざまな予防や対策を行っていることと思います。どうせ使うなら人にも環境にも優しいサスティナブルなアイテムを選んで、気持ちよく過ごしてみたいものです。
AKOMEYA TOKYOの「米もろみ粕」を使ったビューティーケアシリーズ
“一杯の炊き立てのごはんから広がるおいしい輪”をコンセプトとする「AKOMEYA TOKYO」は、全国各地から厳選したさまざまな種類のお米を中心に、ごはんのお供や調味料、食卓を彩る伝統的な雑貨類などを取り扱うライフスタイルショップです。
新宿や渋谷、横浜、大宮などの首都圏をはじめ、大阪や名古屋、京都などにも店舗展開しているので、足を運んだことがあるという人も多いと思います。私はちょっとしたギフトを探す時に立ち寄ることがあるのですが、調味料や台所道具・食器など、一つひとつのこだわりが感じられる空間は見ているだけで楽しいですよね。
その「AKOMEYA TOKYO」で2024年秋から、サスティナブルなスキンケアアイテム「米もろみ粕シリーズ」が登場しています。㈱ファーメンステーションと共同開発したこのシリーズは、岩手県奥州市の休耕田で栽培した有機JAS 認証のオーガニック玄米を独自の技術で発酵・抽出した「米もろみ粕エキス」と、同じオーガニック玄米を発酵・乾燥した「米もろみ粕パウダー」を使用した天然由来のビューティーケアシリーズです。
お米に麹と酵母を入れて発酵させると“もろみ”ができます。これを蒸留してアルコールを抽出した後に釜に残るのが「米もろみ粕」です。ちなみに、米もろみ粕エキスは、2020年5月にオーガニックコスメの品質を認証する国際的な制度「コスモス認証(COSMOS認証)」を取得しています。
このスキンケアシリーズの特徴は、肌のキメを整える高い保湿力です。発酵由来の米もろみ粕に含まれる高いヒアルロン酸保持効果が肌のキメを整えてくれます。肌の保湿に欠かせないセラミドや遊離アミノ酸16 種を含むため、乾燥を防ぎ、バリア機能をサポートして外部刺激から肌を守る働きもあります。また、肌の負担を考慮した「8つのフリー処方」というのも安心して使えるポイントです。
本シリーズには、ミルクジェルタイプのオールインワンをはじめ、洗顔料やハンドクリーム、リップクリーム、ロールオンアロマ、クレイ入浴剤の全6アイテムがラインアップされています。
農家の高齢化や後継者不足が原因!増加する「休耕田」とは?
米もろみ粕のスキンケア・ボディケアシリーズは、岩手県奥州市の休耕田で育てた無農薬のお米などを原料として製造されています。
「休耕田」とは、水稲の作付けを行わず、一時的に耕作を休止している田んぼのことをいいます。また、一時的に機能を止めている畑のことを「休耕畑」、田んぼ・畑のことをまとめて「休耕地」、まったく使わない土地を「耕作放棄地」と呼ぶこともあります。
休耕田を放置すると雑草が増えていきます。成長スピードが早い雑草はあっという間に広範囲に広がり、土壌は栄養や水分を失って作物が育ちにくい土壌へと変わってしまいます。増えるのは雑草だけではなりません。管理を怠っていると害獣や害虫のすみかになってしまい、生態系にも影響が出て近隣の農作地に影響を及ぼすことになりかねません。なにより、荒廃した様子は、その地域の農村景観を損ないます。
残念ながら日本の休耕田は、農業従事者の高齢化や減少・労働力不足などが原因で年々増加しています。休耕田や耕作放棄地が増加すると、国内の食料生産が減少し、食料自給率がますます低下していきます。休耕田や休耕地は、国全体で取り組むべき大きな課題となっているのです。
休耕田を活用して作られたサスティナブルなアイテムを選ぶというアクション
使われていなかった田んぼを復活させて化粧品原料を作ることは、休耕田に新しい価値を見出す素晴らしいアイディアですよね。生産した商品が売れれば、その土地が蘇り、地域活性化にもつながっていくはずです。
地域活性化や食料自給率、農村景観の保全などに貢献できる1つのアクションと考えて、この冬は、いつものお手入れに、人にも環境にも優しい米もろみ粕スキンケア・ボディケアシリーズを取り入れてみてはいかがでしょうか。
執筆/フリーライター こだまゆき