SHOW CASE 2025.03.27TAKANAWA GATEWAY CITYが3月27日まちびらき!最新テクノロジー搭載の実験の街とはこの記事に該当する目標 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう 11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任 高輪ゲートウェイ駅直結の「TAKANAWA GATEWAY CITY」が本日3月27日、まちびらきしました。JR東日本が構想をスタートしてから約20年。同社が “100年先の心豊かなくらしのための実験場” と位置づけ、イノベーションや文化を生み続ける街がいよいよ始動です。TAKANAWA GATEWAY CITYで感じる未来とは「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、南北約1.6kmに及ぶ都心最大級の“新たな街”です。まちびらきにあわせて、オフィスやホテル・商業施設が入る「THE LINKPILLAR 1(TLP1)」が開業し、京浜東北線と山手線が停車する「高輪ゲートウェイ駅」が全面開業となりました。2026年春には、その他の棟および各棟周辺エリアが完成してグランドオープンを迎える予定です。TAKANAWA GATEWAY CITYでは、より良い未来のための社会課題に取り組む“GATEWAY”として、街を舞台に「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」のテーマで実証実験や研究開発が進められていきます。街の中では、水素由来の電気で動く「自動走行モビリティ」が回遊し、警備ロボットや掃除ロボット、デリバリーロボットも施設内を走行します。物流においては、街への荷物輸送にFC(燃料電池)トラックを活用するなど、ゼロカーボンに向けたまちづくりが進められます。また、開業したTLP1のオフィスは、1フロア当たりの床面積が約1,500坪となる日本最大規模のグリーンビルディング(環境性能評価「LEED」BD+Cの予備認証GOLDを取得)です。2025年度中に約2万人が就業し、活気あふれる街になる予定です。今年10月にはオフィスワーカー向けの食堂「LINK Lounge」が開業します。この食堂では、東京大学や国内外のスタートアップ企業と連携して、健康状態に配慮したメニューを提供予定で、培養肉などサステナブルな食を試せる機会などもあるそうです。入居する多くの企業の共創による新たなアイデアやソリューションの創出に期待できそうですよね。新しい観光拠点となる「TAKANAWA GATEWAY Travel Service Center」(TLP1 SOUTH 1F)では、最新映像技術を活用した大型タッチサイネージを使って東日本各地の旬の情報を発信します。そして将来的にはこの場所から空飛ぶクルマによる街発着の国内観光が可能になります。 導入を検討中の空飛ぶクルマは、2028年商用開始を目指しています。水素社会の実現に向けた取り組みにも注目TAKANAWA GATEWAY CITYでは、発電時にCO2を排出しないクリーンエネルギーとして注目の「水素」を活用した街づくりにも力を入れています。日立製作所、日本建設工業、三菱HCキャピタルの3社によって、需要場所から離れた場所に発電設備を設置し、発電電力を需要場所に供給する「オフサイト型水素サプライチェーン」が構築され運用が開始されました。これは、千葉で製造した水素を水素吸蔵合金カセットに充填して高輪ゲートウェイ駅まで運搬し、純水素燃料電池システムへ供給するというもので、運搬時に発生するCO2はJ-クレジット※を調達してオフセットします。(※温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして認証する「J-クレジット制度」により認証を受けたクレジットです。)水素から発電した電気は、前述した「自動走行モビリティ」の充電エネルギーとして活用するほか、まちづくりにおいても多方面で水素の利活用が進められていく予定です。また、災害時における非常用電源としての活用にも期待されています。また、水素を街の中で製造することも検討されており、近い将来は水素の地産地消も可能となります。TAKANAWA GATEWAY CITYは「水素都市モデル」として、持続可能で先進的な都市型エネルギーシステムの創出をリードする存在になりそうです。新しい循環を生み出す花屋日本全国の魅力発信を行う体験型イベントスペース「マチアイ」は、駅の待合い所のように気軽に立ち寄れるイベントスペースです。ここでは、地のモノを販売するポップアップショップや、飲み比べ&食べ比べを楽しむイベントのほか、地域の魅力を体験しながら学べるワークショップ・セミナーなどが企画されています。まちびらき初日には、オープン記念として鏡開き&振る舞い酒が実施されました。そんな「マチアイ」では今後、ユニークな“新しい花屋”が展開されるそうです。販売されるのは、農薬や化学肥料を使用せず環境負荷の少ない方法で育てられた「スローフラワー」や、売れ残ったり、規格外で市場に出回らず廃棄されてしまう「ロスフラワー」を使った商品です。“花を買う”という行動を通して、作るところから使うところ、その先の新しい循環を考えるきっかけになるのではないでしょうか。江戸の玄関口としての役割を担った歴史的背景を持ち、国内初の鉄道が走った地におけるイノベーションの記憶を継承するTAKANAWA GATEWAY CITY。最新テクノロジーが搭載された実験の街は、2度3度と訪れるたびに、新たな発見と感動が待っていそうですね。執筆/フリーライター こだまゆき SDGs MAGAZINE この記事のシェアをするX(Twitter)FacebookLINEURLをコピー