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温室効果ガスを6割削減、VAIOが環境配慮型再生PC「Reborn VAIO」の販売を開始


この記事に該当する目標
9 産業と技術革新の基盤をつくろう 12 つくる責任つかう責任
温室効果ガスを6割削減、VAIOが環境配慮型再生PC「Reborn VAIO」の販売を開始

次世代を担う若手の業務PCに、環境配慮型「Reborn VAIO」という選択――VAIOが再生PCを販売開始
全国の企業で内定式が催される10月。これから社会人としての第一歩を踏み出す若者たちに、会社の描くビジョンや文化をどのようにインプットしていくのかは、企業にとって課題のひとつではないでしょうか。そんな新入社員が初めて手にする業務用PCが「環境配慮型」であったら――それは、企業のSDGsに対する姿勢を伝えていくメッセージになるのではないでしょうか。

環境負荷を抑えながらも品質を重視

VAIO株式会社では、2025年8月21日より法人向けに「Reborn VAIO™(メーカー保証付きリファービッシュPC)」の販売を開始しました。既に販売されたVAIOのPCを買い取り、厳格な基準で修理・整備して再生したPCに、新たな価値を与える挑戦です。新品の同型機と比較し、部品原材料に関わる温室効果ガス排出量を約59.8%※1(1台あたり約137kg-CO₂)も削減できるとされています。
※1:VAIO LCA算定による。新品の VAIO Pro PK(VJPK21)と Reborn VAIO (VJPK21)を比較。

ソニーからPC事業を承継して生まれたVAIO株式会社は、日本国内でも数少ない国産PC専業メーカー。ものづくりを支える拠点である安曇野本社を中核に、東京本社を拠点とするサポート体制も手厚く構築されています。同社は、顧客のニーズに応えつつ、環境負荷を抑えながらサステナブルな未来を目指し、環境経営を推進。Reborn VAIOは、まさにそれを具体化した製品で、技術と社会的価値を融合させたものになっています。

販売モデルは、14.0型ワイドのモバイルPC「VAIO Pro PK(型名 VJPK21、2021年10月発表)※2」で、軽量で堅牢、長時間駆動というモバイル用途を想定した特長を備えています。法人向けには、直営ECサイトVAIOストアビジネスで取り扱われます。
※2:2025年 8月 21日現在、販売している製品で予告なく変更される可能性があります。現在販売する製品について仕様詳細は URLよりご確認ください。

使い勝手に直結するキーボードやタッチパッド、パームレスト、天板といった外装部品やバッテリーは新品と交換され、快適にご利用いただけます。
Reborn VAIOは、ただ中古製品を販売するのではなく、“再生”としての品質を重視したものとなっています。

再生プロセスはすべて、長野県・安曇野市にあるVAIO本社工場で行われています。動作検証、ビスの締め直し、細部のクリーニングなど、熟練した技術者による整備・点検工程を経て、品質を担保しています。さらに、購入後1年間のメーカー保証も付帯。法人用途でも安心して導入できるよう設計され、環境配慮と製品としての信頼性を両立させています。

サステナビリティ意識の浸透にも寄与

環境省では、循環型社会を「廃棄物の発生抑制、資源の再利用、適正処分により天然資源消費を抑え、環境負荷を低減する社会」と定義しています。大量生産・大量消費ではなく、「使い続ける」「モノを大切にする」という視点が強く求められています。

また国連が掲げるSDGsのうち、目標12「つくる責任 つかう責任」では、持続可能な生産と消費の形を確保することが目標に含まれています。特にターゲット12.5には「2030年までに、廃棄物発生を抑え、
再利用・再生利用を通じて大幅に削減する」ことが明記されています。

再生PCの導入は、こうした政策目標に直結するアクションです。新品をまた作るのではなく、既存の資源を繰り返し利用し、不要な廃棄を減らす。会社が100台、200台と導入することで、CO₂削減効果は確実に積み重なり、地球への負荷軽減に寄与できます。

またReborn VAIOのような環境に配慮した再生PC導入することは、企業経営においても大きな価値をもたらします。

まず、企業活動におけるCO₂削減効果を定量的に示すことができます。SDGsへの取り組みが企業に求められる中で、再生PCの導入はCSRレポートやサステナビリティ報告書にも記載しやすく、ステークホルダーに向けてわかりやすく示すことができます。

また、Reborn VAIOは再生PCでありながら高い品質を担保する設計であるため、コストを抑えつつ信頼性を維持できることもメリットです。さらに、人材育成の面での効果も期待できます。若手社員が最初に使う業務PCが環境配慮型であることは、サステナビリティ意識を浸透させる第一歩になるでしょう。
道具を通じて企業理念を伝えていく、やわらかな伝達手段となるのではないでしょうか。

新入社員に再生PCという選択肢

Reborn VAIOは、資源を大切に使い、価値を再構成する考え方そのものを体現したプロジェクトです。温室効果ガス排出量を削減し、企業のリユース、リデュースを推進させていきたいというニーズに応える製品でもあります。

そして、Reborn VAIOは、仕事道具としてだけではなく、企業理念を語る存在です。特に新入社員にとって初めての業務PCは特別なメッセージを込めやすいもの。環境と未来を見据えた選択肢のひとつとして、Reborn VAIOに注目してみてはいかがでしょうか。


執筆/宮崎 新之