• トップ
  • 記事一覧
  • 「PLAN GIRLS MOVEMENT 2025」山本美月さんらスペシャルゲストが登壇!若年女性の未来へ向けて語ったチカラになる言葉
SHOW CASE

「PLAN GIRLS MOVEMENT 2025」山本美月さんらスペシャルゲストが登壇!若年女性の未来へ向けて語ったチカラになる言葉


この記事に該当する目標
3 すべての人に健康と福祉を 5 ジェンダー平等を実現しよう 10 人や国の不平等をなくそう
「PLAN GIRLS MOVEMENT 2025」山本美月さんらスペシャルゲストが登壇!若年女性の未来へ向けて語ったチカラになる言葉

国際NGOプラン・インターナショナル(以下、プラン)は、今年の「国際ガールズ・デー」に先駆けた
イベント「PLAN GIRLS MOVEMENT 2025~未来のチカラになる言葉~」を開催しました。

本イベントでは、俳優でモデルの山本美月さんやアーティストのあっこゴリラさん、ラジオパーソナリティのクリス智子さんらをゲストに迎えたトークショーが行われました。

10月11日は“女の子の未来を考える日”

10月11日は国連が定めた「国際ガールズ・デー」。国際NGOプラン・インターナショナルが国連に働きかけたことにより2011年に制定された記念日です。

児童婚やジェンダー不平等など、世界中の若年女性が直面しているさまざまな問題への意識を高め、広く国際社会に呼びかける日として、毎年さまざまなアクションやイベントが世界各国で行われています。

次世代を担う25歳以下の女性をはじめ、多くのステークホルダーが集まった本イベントの冒頭では、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンCMOの小泉美礼さんと、プラン・ユースグループのメンバー 阿部莉依さんが登壇し、プランの取り組みや「国際ガールズ・デー」の意義・目的などが紹介されました。

プランが今年8月に日本全国の18~25歳の女性1000人を対象に実施した意識調査によると、およそ3人に2人が、漠然とした不安や焦燥感、憂うつ感といった「モヤモヤ」を抱えた経験があるとわかったといいます。またそのおよそ60%が、心に響く前向きな言葉をもらったときに、モヤモヤが和らいだと回答しています。

今回のイベントはこうした背景から「未来のチカラになる言葉」をテーマに開催されました。

世界で起こっている課題や問題は自分ごとにしないとピンとこないもの

トークショーには、プランのパートナー企業で、女性の活躍促進に注力するセイコーエプソンとユニクロも登壇者として招かれ、フリーアナウンサーの尾崎里紗さんの司会で進められました。

途上国では女の子の多くが経済的、文化的な理由により学校に通えず、10代前半での結婚を余儀なくされ出産するケースがあります。先進国でも女の子には様々な社会的制約が存在している実態があります。

そういった問題に対してどのように向き合っていくべきだと思いますか?と聞かれたクリス智子さんは、以前アフリカの女の子を“外食を1回やめればいいくらいの金額”で支援する活動に参加していたことを例に挙げ「自分が(それらの問題に対して)接点を持つことが大事」と話しました。

「自分ごとに思わないとピンとこないし、何をしていいかわからない。自分から何かつながりを持つことが大事だと思っています。」(クリス智子さん)

10代、20代の女性がモヤモヤを感じる瞬間って?

続いてスクリーンには「漠然とした不安や焦燥感、憂うつ感といったモヤモヤを感じる瞬間はいつなのか?」という調査結果が発表されました。

10代、20代ともに1位は「特に理由はないが、将来について考えているとき」という結果に。
2位は10代が学業、20代はキャリア、進路、金銭面といった結果で、人間関係や恋愛、結婚といったカテゴリーよりも将来の見通しに対するモヤモヤのほうが多い傾向となっています。

これに対して山本さんは、「たしかにその年代の頃って、将来について考えて漠然と自分が何をしたらいいかわからない、これから自分がどうやって生きていったらいいんだろうっていうモヤモヤした不安がありました」と回想し、あっこゴリラさんも「モヤモヤは常に感じていた。夢を持つって解像度が高いこと。そこにかける覚悟が持てなかった」と振り返っていました。

誰にでもあるモヤモヤは“トモダチ”だと思って前向きにとらえて!

若い女性に限らず、どの世代でも漠然とモヤモヤしてしまうことはありますよね。続いて、「モヤモヤしたときにどうする?」と自身の対処法を聞かれた山本さんは、

「私の場合は人生経験豊富な年上の信頼しているお友達に起こった出来事とかを話して、客観的な視点から教えてもらうことが多いです。あとは寝る!おいしいものを食べて、早く寝ちゃう。それが一番だと思っています。とりあえず寝て、朝起きてからまた考えようっていう風にちょっと持ち越したりとかしますね」とのこと。

一方で、自分に向き合いたくなるタイプだというあっこゴリラさんは、

「なんで自分はこれにモヤモヤしているんだろう?って考えます。それって自分を知ることになるというか、自分のコアを知るきっかけになるから」と回答しました。

モヤモヤしたときの対処法は人それぞれ。前向きに捉えることが大事なことのようです。

トークショーの終盤では、『試験前にとても不安だった時、友人から「大丈夫、君ならできるよ」と言われたことがあります。短い一言でしたが、その言葉を思い出すことで自信が湧き、最後まで頑張ることができました』という来場者のエピソードが紹介されました。

モヤモヤを経験している人は、周りに不安な気持ちを抱えている人がいたとき、どんな言葉をかけてあげれば気持ちが楽になるかわかるものです。そういう気持ちが連鎖していって一人ひとりの女の子たちが輝ける未来につながるといいですよね。

最後に山本さんが、「私はモヤモヤを抱える全女子の味方です!100%ではなく、30%は気を抜いて70%でいきましょう!」と笑顔でエールを送っていたのが印象的でした。

さまざまなフィールドで活躍している女性たちが、それぞれの“未来のチカラとなる言葉”を発信していた今回のトークショーでした。


執筆/ フリーライター こだまゆき