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陳列用サンプルが生まれ変わる─メリーチョコレートが手掛けるサステナブルな取り組みとは?


この記事に該当する目標
9 産業と技術革新の基盤をつくろう 12 つくる責任つかう責任
陳列用サンプルが生まれ変わる─メリーチョコレートが手掛けるサステナブルな取り組みとは?

1950年に創業されたメリーチョコレート。このブランドのチョコレートや焼き菓子を口にしたことがあるという人は、きっと少なくないはずです。そんなメリーチョコレートのロングセラー商品と言えば、1粒1粒どれも主役級の美味しさを誇る「ファンシーチョコレート」が代表的ではないでしょうか。
さて今回は、1979年より愛されている本商品のリニューアルに着目しました。

生まれ変わった「ファンシーチョコレート」のラインナップには、4種類の新顔が仲間入りしています。お酒不使用で誰でも安心して食べられる点もポイントなので、ぜひ一度じっくり味わってみてはいかがでしょうか。

さらに、チョコレートの品質の高さは商品に記載されている表示からも読み取ることができます。チョコレートはカカオ分の全重量における割合などで「チョコレート」「チョコレート菓子」「準チョコレート」と名称が区別されていることは意外とご存知ではない人も多いのでは?チョコレートの原料であるカカオ豆の急激な値上げに伴い比率を変更するメーカーも多いなか、ファンシーチョコレートは「チョコレート」を名乗れる一番上のランクを獲得し続けています。(チョコレートと名乗れるのは、カカオ分35%以上または、カカオ分21%以上かつカカオ分と乳脂肪分の合計が35%以上の商品のみ)

そんな気になるファンシーチョコレートのリニューアルに伴って行われる取り組みが、サステナビリティに溢れる内容なので、早速チェックしていきます。

通常は廃棄されるサンプルがチャームとして生まれ変わる

「ファンシーチョコレート」のリニューアル記念として、10月15日(水)から開催されているのが、メリーオリジナルチャームのプレゼントです。メリーチョコレートの商品を1,500円(本体価格)以上購入した人に向けた特別企画なのだとか。

思わず集めたくなるオリジナルチャームは、全13種での展開のよう。開けるまでどのデザインが当たるか分からない……!このワクワク感やコレクション性の高さが魅力的ですよね。実は、このオリジナルチャームの素材にこそ、SDGsのカギが隠されています。
素材は、なんとリニューアル前の「ファンシーチョコレート」の展示用サンプル。チャーム1粒あたり平均6.5gのチョコレートサンプルを活用しているとのこと。数にすると22,700個分、総重量にしてなんと約0.15トンをアップサイクルしています。

リニューアル後には登場しない“レア粒”チャームも

リニューアル以前の「ファンシーチョコレート」の樹脂サンプルは、本来ならば廃棄物となるもの。それを削減しようと試みる姿勢は、SDGsの12番目の目標“つくる責任・つかう責任”に大きく関係するでしょう。限りある資源を活かして、環境負荷を軽減する……しかも、その活動の中に、消費者心をくすぐる仕掛けまで宿っていました。

このように、リニューアル後には登場しない“レア粒”が含まれてるんです。これは、旧「ファンシーチョコレート」のサンプルをアップサイクルしているからこそ生まれる面白さ。レア粒が当たった人は、それを眺めるたびに、「ファンシーチョコレート」の長い歴史と、メリーチョコレートの環境保全への姿勢にそっと思いを馳せることができそうです。なお、ロングセラー商品の“これまで”と“これから”を同時に実感できるこのラインナップは、数量限定。気になる人は早めにゲットしておきたいところですね。

サステナビリティと確かな品質を両立しているメリーチョコレート

今回は、「ファンシーチョコレート」リニューアル記念にまつわるオリジナルチャームの施策を中心にお届けしました。環境へのやさしい取り組みはもちろんのこと、ロングセラー商品が今もなお進化し続けている点や品質の高さも同時に感じられたのではないでしょうか。可愛らしいのに高品質、そして小粒なひと口サイズで食べやすく、いろいろな美味しさを少しずつ楽しめることができるファンシーチョコレートをきっかけにメリーチョコレートの魅力を再発見できる予感です。


執筆/フリーライター 黒川すい