東急グループが第10回「東急ミュージカルプログラム」を開催、中高生800組を無料招待
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東急グループは、未来を担う若者たちが本場のミュージカルを体験するイベント「東急ミュージカルプログラム」を今年も開催します。2025年12月14日(日)に開催される特別公演には、中高生800組1600名を無料で招待。東京・渋谷のミュージカル専用劇場・東急シアターオーブで、生のステージならではの迫力と感動を体験できる貴重な機会となっています。
東急ミュージカルプログラムとは
ミュージカルは、歌や芝居、物語、美術、衣装など多彩な要素が一つになった総合芸術の極みと言えるもの。人生の喜怒哀楽が詰まったストーリーから繰り出されるステージの臨場感や感動は、画面や音源だけでは伝わり切らない、心を奪われるような特別な体験です。
東急グループでは、2012年にこの「東急ミュージカルプログラム」を初開催。以来、若者たちに心豊かな文化体験を届けることを目指し続けています。過去の開催では、日本でも大ヒットした映画「天使にラブ・ソングを⋯」のミュージカル版など、多彩な作品を紹介しています。


1954年の東急会館(東横ホール)開業、1956年の東急文化会館オープンなど、渋谷は東急グループの文化拠点。開業当時、銀座や日本橋に匹敵する文化的な娯楽を渋谷でも提供することを目指して、「万能劇場」として地域の人々に親しまれてきました。
そんな渋谷のユニークなカルチャーは、歌舞伎や落語、新派劇、さらには海外アーティストの公演など、幅広い文化や芸術を発信し続けてきた中で育まれています。最先端のエンターテインメントを多くの人々にお届けするという東急グループの文化的な歩みは、Bunkamuraや、このイベントが開催される東急シアターオーブに受け継がれています。


東急シアターオーブは渋谷駅直結の渋谷ヒカリエ内にあるミュージカル専用劇場です。3階構造で、舞台から1階客席最後列までは約29メートル。どの座席からも観やすく、キャストとの一体感を生み出しやすいように工夫されています。また壁の凹凸で音の響きと明瞭度のバランスを取っており、音楽も聴きやすくなっています。これまで、ブロードウェイやウエストエンドなどミュージカルの本場からやってきた名作を数多く上演している日本屈指の劇場です。


そんな場所で上演される多彩なパフォーマンスを通じて、東急グループは中高生が多様な価値観や表現に触れ、感性を育む機会を創出。プロフェッショナルによる上質な舞台体験を提供することで、同グループが長年にわたって培ってきた文化的蓄積を次世代に継承する取り組みとして位置づけています。
クリスマス気分を満喫「ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド」
今年の特別公演で上演されるのは、2016年の初演以来、渋谷の冬の風物詩として親しまれてきた「ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド」です。


こちらの公演は、アメリカから来日するシンガーやダンサーによる豪華でクラシカルなステージに、日本を代表するテーマパークショークリエイター・金谷かほりさんによる演出が加えられています。
金谷さんは、国内外の数々のテーマパークでショーの演出を手掛けてきた第一人者。歌やダンス、スケートショーなどがシームレスに展開され、観客は劇場に包まれるような没入感を楽しめます。華やかな衣装や最新鋭の映像技術などを駆使し、ここでしか味わえない、日本ならではのドラマチックなクリスマスの世界が繰り広げられます。
「ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド」は2025年12月13日(土)から25日(木)まで、東急シアターオーブにて上演されています。
未来の感性を育む、舞台芸術の力
渋谷の多様な文化が交差する空間で行われる「東急ミュージカルプログラム」は、単なる鑑賞体験ではなく、子どもたちが自らの感性を広げる学びの場です。上質な舞台に触れることで、次世代が多様な価値観や表現に出会い、創造力を育むきっかけを得ることができます。
東急グループがこうした取り組みを続けている背景には、「文化の継承」と「まちづくり」を両輪とした企業理念があります。地域に根ざした企業が、芸術や学びの機会を次の世代へと手渡す。そんな取り組みが、学び続けるという文化の土壌を作り、誰もが心豊かな未来のまちへと繋がっていくのではないでしょうか。
執筆/ライター:宮崎 新之






